血行促進 酒の怖さ
(それはつまり、そういうことだと思っていいのでしょうか。
でも、それだと、話してくれた内容と矛盾するし………。)
「[大声]あの。」
「!!おおう。どうした?」
「血行促進と発情が関係していると言いましたが、それなら、食事以外でも出来ますよね。」
「そうだよ。」
「例えば、お風呂やサウナとか。」
「多分そうやね。 サウナは調べたら、大学教授が説明していたはずだよ。 メッチャ厳しいやり方で。
他にも、感情でも出来ると思うよ。」
「感情?」
「【感情とホルモンの作用は密接】や。
せやから、可能性は有るはずや。
【吊り橋理論】も、元は恐怖心を、恋愛のドキドキと勘違いしたと言ってたけど、このホルモンが関係していると思えるし。」
「他にも、例えば、青姦。アオカン。」
「いきなりぶっ飛びますね。」
「意外と効率がいいんだよ。」
「①バレルかどうかの【緊張感】。
②縛られるものの無い【かい放感】。
③常識からは考えられない【罪悪感】【背徳感】。
④これは可能性やけど、普通の人が出来ない事をしている【優越感】。
⑤バレたらどうなるかという【不安】。etc」
「なっ、効率いいやろ。」
「そうですね。」
(つまり、いつか私とするということかな。
………拒否しよう。)
「それ以外だと、【乙女ゲーム】。
ヒロインがイケメンの一挙手一投足にドキドキするやつ。」
「………つまり、現実でも【乙女ゲーム】のように、ドキドキさせろと?」
「理論上は?」
「………」
「「無理でしょ。」」
「まぁ、今はVRが有るから、一般に入手しやすくなったら、ホラゲーや緊張系、戦闘系でドキドキしやすくなるんちゃう?」
「成程。」
「それ以外やと………、媚薬と思われてきた食材の中の植物系の幾つかは、アロマオイルとして使われてるよ。」
「!そうなんですね。」
「その中で驚きなのが、【大麻】。」
「はっ!?」
「【大麻】って、大まかに2つ効果があって、①麻薬、②血行促進やったらしい。」
「そんで、血行促進の構成式と似た構成式を人工的に作ったのが、セレブに人気らしいよ。」
「………何でも商売になるんですね。」
「知った時はビックリしたよ〜。」
「それと、ついでに、酒についても説明しとこうか。」
「確か、5つほど、問題が有ると言ってましたね。」
「そうだよ。 まあ、推測も多く含んでいるけどね。」
「①【酩酊状態による、判断能力の低下】」
「強姦などに使われる、よく聴く話ですね。」
「②【血行促進】
③人によるかもしれないけど、ストレスを吐露することから、【かいほう感】」
「今日、話を聞かなかったら、何とも思いませんでしたね。」
「④【鎮痛作用】
これは、【性的絶頂=体の危険信号の緩和】に使えると思われる。」
「………なんとも言えませんね。」
「学問的な情報があればよかったんだけど、見つからなかったんだよね。」
「最後なんやけど、これは、本当に可能性の話。 別々の情報を組み合わせた話だということを、理解してほしいん。」
「そして、もし事実なら、かなりヤバい情報だということも、理解してほしい。」
「[ゴク]はい。」
「⑤《【解離状態】【トランス状態】【ストレス】【酩酊】の関連性》。 ちなみに、
【解離状態】は、意識や記憶などに関する感覚をまとめる能力が一時的に失われた状態。
【トランス状態】は、意識が弱く自発的な行動がしにくい、又はできない精神状態。
【酩酊】は、大脳が軽い麻痺を起こし、自己抑制や判断力が低下し、誇大妄想的気分になった状態や。」
「要するに、【酒飲んで、強めにストレスを受けるのは厳禁】やということや。」
「これだけフワッとしていますね。」
「情報がころころ変わるからな。
俺が調べた時は、
【解離状態】ニアリーイコール【トランス状態】
【解離状態】+【強ストレス】ニアリーイコール【酩酊状態】って情報やってんけど、今はそんな情報、見つからへんし。」
「けど、見逃していい情報やないから、知っておいてほしい。」
「解りました。」
「そんなわけで、酒には最低5つの問題が有るんや。」
「………まだ有るのですか。」
「【リキュール】や【カクテル】って知ってる?」
「【カクテル】はともかく、【リキュール】?」
「蒸留酒に果実やハーブを入れて、砂糖/シロップ/着色料などを添加して調製した混成酒だよ。」
「あっ!! 血行促進に関係する食材を入れれれる。」
「そういう事。
因みに、果物なら【バラ科植物(林檎/梅/苺/梨/etc)】や【柑橘類】。
他に、【シソ科植物(紫蘇/バジル/ミント/ラベンダー/レモンバーム/etc)】など。」
「梅酒って、凄かったんですね。」
「そうだよ。
それと、【レディキラー】って知ってる?」
「いえ。」
「カクテルで、【度数の高い酒を飲みやすくした物】。
要するに、【しらない間に酔いが回る】ってこと。」
「………本当に、義務教育で習わない事が多いですね。」
「だよね。
他にも、【発泡酒】。
二酸化炭素が、血管の拡張を促す。 つまり、血行促進。
眉唾だと、炭酸の刺激が、血行促進になるらしい。」
「気を付けないといけないことが、多いです。」
「ちなみに、飲んでみる?【レディキラー】。」
「作れるんですか?」
「簡単な物なら。 今日の(説明の)為に、買ってきてあるし。」
(………それって、つまりそういう事!!)
「………あの、お願いしてもいいですか。」
「はいよ。」
「はい、【カルーアミルク】」
「いただきます。」
「………コーヒーミルクですよね?」
「使われている酒に、コーヒー豆が含まれているからね。
それに牛乳を入れてわったのが、それ。」
「へぇー。」
「牛乳を入れる量を調整したら、酒の度数を上げても気付かれないよ。」
「確かに、飲み易いです。
これなら、知らなかったら気付かないと思います。」
「だよね。
ああ、酒だけだと味気ないよね。 ちょっと待ってね。」
旦那様が食器を片付けて戻ってくると、
「はい、これ。
シナモンアップルパイと、付け添えのミント付きバニラアイス。
それと、ハーブティー。」
「ありがとうございます。」
「【解離状態】【トランス状態】【酩酊】には、《酸欠》も関わっていると思うんだよね〜。
だけど、情報は少ないし………。」
「昔の人がどうやって見つけたか知らないけど、プレイに《首締め》が有るしね。」
「………ろくでもないことが多いですね。」
「1番の問題は、そういった情報を、AVや漫画等の情報媒体でしか手に入らないことだよね。」
「いっそのこと、科学的根拠付きで、性教育で教えればいいのにね。」