性行為時の、最後(だといいな)の罠
「それで、どうします? 旦那様。」
「何が?」
「このまま続き、本番をしますか?」
「いや、今のところは、機能している性感帯を探すのが、先決だと思う。」
「ヘタレ。」
「ヘタレで結構。 失敗すると解っているのに、行うのは、気が進まないからね。 申し訳ないけど。」
「ふん。」
「準備するから、向こうの部屋のカーペットの上で、寝転んでいてくれない?」
「解りました。
服は、旦那様が脱がせてくれますか?
それとも、下着姿でお待ちしましょうか?」
「いや。 探すのは、手や足、背中側だから、脱がなくていいよ。」
「女が見てもいいと言っているのに、本当にヘタレ。
男として、どうなんですか?」
「裸にくいつくのは、余裕が無い人だと思うよ。
あと、貴女は開発済みじゃないんだから、触られても退屈。 いや、不快な時間を過ごさせるだけだから、やらないよ。」
「解りました。」
(………ズボンだったら、旦那様の慌てた顔を見れたかも。)
「あっ!! 旦那様。」
「何?」
「この後、服が乱れると思うので、この服装の感想を教えてくれませんか?」
「………あー。 やっぱり、そういったのは、ちゃんと言った方が良かったか。」
「当然です。」
「やけどな、まだ2回しかおうてへんからな、なんと言えば良いのか、判んないんだよな〜。」
「では、似合っているかどうかだけでも、教えてくれませんか?」
「似合っいるよ。 貴女の顔や雰囲気にピッタリや。」
「もうちょっと具体的に。」
「ドラマやアニメ、漫画で、貴女のような顔や雰囲気の人が、よく着ているのを見るね。」
「つまり、ありふれていて、平凡であると?」
「俺は逆に、それで良かったけどね。
奇を狙っていないから、話しやすかったし〜。」
「そうですか。
なら、良かったです。」
「怒ってる?」
「いえ。 ただ次は、旦那様を夢中にしてみせます。」
「お手柔らかにね。」
「おまたせ〜。 はい。 まずはこれ、抱き締めれる用に、大きめのクッション。」
「ありがとうございます。」
「次に、ビデオカメラに歯ブラシ、筆。」
「感度が悪い時用に、ドライヤー、温湿布、足つぼシート、酒、電動マッサージ機。」
「話を聞く前だと、関連性が無いと思う物ばかりですね。」
「だよね〜。」
「それで、どこからやります?」
「足裏からにしようと思う。」
「………スカートの中、見ます?」
「見ません。」
「気になりませんか?」
「………パンツを見たとして、そこからどうしたらいいと思う?」
「………さあ?」
「そんなことよりも、」
「?」
「思い出した事が有るんだけど。」
「何ですか?」
「昭和の、肺活量を鍛える方法に、【仰向きに寝て、発声練習をする】ってのが、有ったんだよね〜。」
「………試してみましょうか?」
「頼む。」
「では、あ↗↗ーー↘↘ーーけほっ。
確かに、出しにくいですね。」
「………」
「続いて、単発を連続で試してみますね。」
「駄目ですね。 こちらも、出しにくいです。」
「そうか。」
「これも、練習しましょうか?」
「頼むわ。 はぁ。」
旦那様は言い終わると、orzの状態に倒れていき、
「[ダン]まだ罠有ったんかい。」
「(^_^;)ハハハハハ。」
「あっそうだ。 旦那様。」
「何?」
「うつむきに寝転ぶなら、腰回りの服を捲った方が、よろしいでしょうか?」
「………気を使ってくれて、ありがとう。
でも、そのままでいいよ。」
「解りました。」
「それじゃあ、足裏から触っていくね。」
「はい。」
[足首]ガシ(固定)
[指で](触れるか触れないかの)ツーーー
(軽く、ツボ押しのように)グニグニ
「ひゃん。」
「………」
「………」
スチャッ[筆]サラサラサラ
「アッハハハハハ。」
「………まさか、いきなり当たりを引くなんて、」
「喋る、なら、それを、止めて、くださ、い。」
「それで、どうする?」
「何、が、です、か?」
「[ピタ]このまま絶頂を体験するか、他の場所を探すか。」
「ハァハァハァ。 ………試しに、絶頂を体験してみようかと思います。」
「解った。
それと、晩飯の後に、念の為に、カラオケに行くから。」
「解りました。」
「それじゃあ、続けるね。」
「んん。」
「おっ! 起きた?」
「!!………えっと、あの後、どうなりましたか?」
「ちょっと待ちや。」
旦那様が、ノートパソコンを持ってきて、
「これ、さっきの映像。」
「うつ伏せやけど、芸人が罰ゲームを受けているように見えへん?」
抗議の意味を込めて、旦那様に抱き枕を叩きつけた。
が、受け止められてしまった。
すいません。 一旦ここで終わりにします。
というのも、今調べている内容が、外国関連なので、行き詰まっています。
なので、ここで一旦、完結とします。
ブックマークをしてくださった方々、いいねをしてくださった方々、ありがとうございました。
情報が集まり次第、続きを書いていくつもりです。