性感帯について、一番大事だと思う考察
「次で最後だよ。」
「もう、お腹いっぱいです。」
「大丈夫。 最後のは、むしろ必要だと思われるものだから。」
「必要? ………ということは、私達、多くの人達が出来ていないということですか?」
「そう。
ちなみに、これから話すことは、次の話にも繋がってくる話なんだよね。」
「まず、神経集合体の大半は、刺激すると、何かを分泌させる場所にあるんだよね。」
「何かを分泌させる?」
「一番有名な、昔、匂いフェチの人が、匂いを嗅いだ場所。」
「手のひら、足裏、脇、項、頭は、汗腺。 汗が出る場所。」
「まあ、汗腺には2種類有って、他にも色んな場所にあるけど。 そこは省略するね。」
「それ以外だと、唾液を分泌させる、舌、口内。」
「母乳を分泌させる、乳頭とその周り。」
「男性器。 排泄器官。」
「アブノーマルなのを含めると、もっと有る。 涙の出る目とかね。」
「………それで、それらがなんの意味があるんですか?」
「ん。 ちょっとイメージしてほしいんだけど。」
「貴女は、ストレスを感じたら、ストレスが溜まったら、何をする?」
「ん? ………ストレスを発散させる為の行動を、し、ま、す?」
「だよね。
それじゃあ、ホルモンのことを思い出してほしいんだけど、」
「その一連の流れの、どこで分泌されると思う?」
「えっ!? え〜と………ストレスを感じた、あれ??」
「( ̄ー ̄)ニヤリ」
「ストレスを受けたら、ホルモンが分泌させるんですよね?」
「なら、何故、ストレスを発散する行動をするんでしょう?」
「あっ、それと、かい放感はどこに繋がるんでしょう?」
「そう。 そこなんだよね。」
「ホルモンがストレスの解消に繋がっているのは間違いない。 のに、実際は、ストレスを解消するための行動を、私達はしている。」
「そこで、色々仮説を立てて、調べてみた。」
「注目したのが、[かい放感]だ。」
「解放感は、制限を解き放して、自由にする事。
開放感は、制限を無くして、自由な空間にする事。」
「これらが、どう、人体と関わるのか。」
「私は、こう解釈した。」
「かい放感とは、硬い容器の中から、何かが出てくることだと。」
「………出てきたものの視点に立ったというわけですか?」
「そう。」
「つまり………硬い容器が、人体。
出てきたものは、汗や唾液、涙や排泄物ですか。」
「感情もな。」
「それらの確証を得るために、ストレス発散に用いる方法を調べた。」
「まずは運動。 これは汗やな。
カラオケ。 声、空気。 それと、歌詞によっては感情もか。 ちなみに、腹式呼吸もいいらしい。」
「激辛料理で、汗と唾液と、涙か?
感動できる作品も有ったな。 これは涙と感情か?」
「珍しいとこだと、放屁が有ったな。 これはかなり古くから有るらしい。」
「こう並べると、見事に何かが出てますね。」
「だろ。
そして、俺はこう思ったんや。」
「性行為に必要なのは、性行為中に体から何かを出させる事。 やと。」
(………体から何かを分泌させる。 出させる………!!)
私は股間を両手で隠した。 旦那さまから見えないようにするために。
「(´¬_¬)ジトーーーー。 変態。」
「今、貴女が何を考えているか、想像つくけど、それは最終手段であって、それより前にすることが有るよ。」
「(´¬_¬)ジトーーーー。 何ですか?」
「声だよ。声。 嬌声や喘ぎ声とか言うやつ。」
「声?」
「そして、それがもう1つの準備に繋がるんや。」
「次の準備、[概念破壊]に。」