モブNo.75:「待たせたな!みんな無事か?!」
御指摘をいただき、修正加筆をしました。
次の日の朝もまだ
まあ2~3日は降るっていっていたしね。
それに
ここにいたところで
だったら晴れてから、
だから出発は
さらに目的地は
ここみたいな施設が間違いなくあるから、通信の中継が出来るかも知れないし、もしかすると上陸できるかもしれない。
「じゃあいきますか」
そうして僕は、ボートのエンジンを起動させた。
ヒロイン?サイド:フロリナ・テーズ
拘束されたまま
風が強いので船体を安定させるのは大変なのだろう、航行中ガタガタと大きく揺れることが何度もあった。
しかしウーゾス君の運転では、小刻みに揺れることが何度かあった以外は、大きく揺れることは一度もなかった。
やはり彼は腕がいい。ますます専属として欲しくなる。
しかしそれも、この
そのうちに
ダズブロウドの部下らしい連中に、研究員と学生達が銃をむけられ、保管庫に押し込まれている最中だった。
するとそこに、眼鏡をかけた小男がこちらに近づいてきた。
「どうやら
「はい博士!博士の研究資料は、今運んでいる分で全ての移動が完了です」
ダズブロウドに平身低頭して揉み手しているこいつはネイマス・ボルタと言い、帝都大学の准教授で、学長や貴族の教師・生徒には平身低頭し、平民の学生には威張り散らす嫌われ者だ。
「あれは私達の研究資料よ!それに、この事が学長に知れれば間違いなく追及されるわ!」
私がそう主張すると、ダズブロウドが私の顎を手で掴み、
「あまり偉そうな口を叩かん方がいい。私の一言で研究員や学生がどうなるかわかっているんだろうな?無論お前自身もな」
と、脅してきた。
私が悔しそうな表情をして黙り込むと、
「そうだ。おとなしくしていれば可愛がってやるからな。暫くはそこに閉じ込めておけ」
「かしこまりました」
と、ニヤニヤしながら何処かへいってしまった。
そうして保管庫に叩きこまれると、
『『教授!』先生!』
「みんな無事!?怪我はない?」
研究員や学生たちの無事なのを確認できた。
「ここにいる者は無事ですが、研究資料が全て奪われました…」
女子学生のビーナ・チュルスが悔しそうに報告してくれた。
「そういえばパイロットの人はどうなったんです?」
「わからない。生きていたとしてもあそこから帰る手段がないわ。それよりここの警察はどうしたの?」
これだけの事を仕出かしていて、警察が動いて居ないのが信じられなかった。
「実は1階層で大きな事故があって、そっちの処理に人員が割かれている上に、一部が博士の手の者らしくて、通報しても受け付けてくれなかったんです!その後に
ビーナは悔しそうに床をなぐり、
「あと、デイビット・トライスが行方不明です」
最後はぼそりと、1人の学生のなまえを言った。
デイビッド・トライスは
「どうせナンパでもしに行ったんでしょうけど…。出来れば彼が学長や外部の警察に通報してくれるとありがたいのだけれど…期待はしない方がいいわね」
私は思わずため息をついた。
ヒロイン?サイド:終了
ヒーローサイド:デイビッド・トライス
ヤバイヤバイヤバイ!
ナンパに失敗してテーズ教授の研究エリアに戻ってきてみれば、教授の研究資料を
教授の成果を横取りしようってハラなんだろう。
ま、無理に取り戻そうとはしない方がいいよな。
連中にとっても大事なモンだから雑には扱わねえだろう。
まずは教授や同級生の安全だけど、その前に警察だな。
『はい。海上都市警察』
「実は、俺の大学の教授の研究エリアに銃持った連中が…」
『悪いねえ。今は1階層の事故の処理で大変なんだよ。さっきも学生がいたずら電話を何回もかけてきてさぁ、あんまりしつこいと逮捕するしかないんだけど?』
「そうですか。失礼しました」
マジでヤバイな。警察もグルかよ。
下手したら外部の警察もヤバそうだな。
そうだ学長!に…って直通の番号なんか知ってるわけねえし、大学の事務室は
仕方ねえ。
ならまずは武器か。
たしか警備室に予備の
確か警備員は、若いやつとおっちゃんと爺さんがいた筈だ。
出来れば爺さん…。いや、若いやつの方がサボるからそっちのほうがいいか。
何て考えてたが、警備の人間がいなくて助かったぜ。
そのお陰で
さて本番はこっからだ。
俺は教授やみんなが捕まってる保管庫に近づいた。
見張りは2人だけか。だったら1人は麻酔で眠らせて、
「うっ…」
もう1人に注意が向いている間に
「ん?どうした?ぐあっ」
無事に無力化すると、保管庫の鍵を拝借して扉を開けた。
「待たせたな!みんな無事か?!」
「「「「「トライス!」」」」
すると全員が驚きの声をあげた。
「あなたどこにいっていたの?!外の見張りは?」
「ぶ…ぶちのめした…いま外で倒れてるから…今のうちに拘束を…」
ビーナに襟首を絞められながらだした俺の指示に同級生や研究員達が従い、外にいたチンピラを拘束、武器と一緒に保管庫内に収容した。
にしてもなんで
すると教授がいきなり、
「トライス!携帯を貸して」
と、迫ってきたので思わず渡してしまった。
ヒーローサイド:終了
?サイド:SoundOnly
『キャンベル学長!私ですフロリナ・テーズです!』
「おお、テーズ教授。発掘は順調かね?」
『それより大事な話があります。じつはダズブロウド博士が私の発掘品と研究成果を奪った上に、雇用したパイロットを殺害するつもりです!地元の警察もグルらしく、動いてくれません!』
「なるほど…わかった。警察への連絡は任せたまえ。出来れば証拠を集めてくれたまえ。ダズブロウド博士、いや、ダズブロウド子爵は必ず除籍処分にしよう」
『ありがとうございます!』
カチャ…
「これでよかったのかね?」
「はい。しっかりと通報と除籍処分の準備をお願いいたします」
「しかし君は、こういう時に私を都合よく操る為にここにいるんじゃないのかね?」
「気にしないで下さい。私も恨みがあるのですよ。父にはね」
「彼は若い頃から敵を作りやすい人物だったが、ついには息子の君まで敵に回したか」
「自業自得ですよ」
?サイド:終了
テーズ教授担当の発掘現場を出発してから3時間。
なんとか一番近い発掘現場のある島にたどり着いた。
そして残念なことに崖しかないので、上にある小屋にはいけないが、通信機を経由して連絡が取れるかもしれない。と、思っていたが無理だった。
距離があるのかロックが掛かってるかしているらしく通じなかった。
こんな時には中継局の有り難みがわかるね。
通信がダメでも、
問題は
モブの出番が少ない回でした
ご意見・ご感想・誤字報告よろしくお願いいたします
ちょっとは見やすくなったでしょうか?
視点の変換は難しい…
アイデアが欲しい…