メンタルくそつよ大学生のめっちゃ楽しい死に戻り

作者:佐藤悪糖
『誰かの幸せを願うことが、間違っているわけがない』

大学進学に伴い、雨城の街に引越した灰原雅人。しかし、一人暮らしを始める予定だったアパートのワンルームには、悪霊が住み着いていた――。

目についた人間を手当たり次第に殺す悪霊、『黒い女』。ソレに殺されたはずの灰原は、気がつけば死の直前に巻き戻っていた。時間が巻き戻った、でも、なぜだ。混乱する灰原の前に現れた『サンタクロース』を自称する女は言った。この部屋に来るな。自分たちに関わるな。さもなければ灰原は何度でも死に、何度でも巻き戻ることになる、と。

しかし、灰原は馬鹿だった。
異常なほどにメンタルが堅い、お人好しの馬鹿だった。

灰原雅人はためらわない。たとえ何度死ぬことになろうと、彼女たちの事情に何の関わりも無かろうと、理由があってもなくても命を張る。流血沙汰も超常現象もなんのその。そこにある不幸を覆すためなら、彼は手段を選ばない。

これは、赤の他人の幸せを本気で追い求める馬鹿の話。
いいからお前幸せになれを地で行く、時をかける馬鹿の物語。

※『君が笑うまで死ぬのをやめない 雨城町デッドデッド』と改題し、講談社タイガ様より書籍化しました。
1章 冬が終われば春が始まる
夕焼優希の日記帳① 夏の夕暮れと秋の始まり
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2020/08/19 20:00
2章 極彩色の春よ桜よ
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2020/08/25 20:00
夕焼優希の日記帳② サマー・フェスタ・オータム・ライブ!
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2020/08/26 20:00
現象再発
2020/08/27 20:00
3章 青くて春な馬鹿だから
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そこに、誰も居なかった。
2020/09/01 20:00
夕焼優希の日記帳③ そして季節は冬になり
天より来る死
2020/09/03 20:00
4章 春の嵐は冬を切り裂く