出来る執事とおかしなメイド
PV10万越えました~~~!!!!!!
ありがとうございます!!!
ほんとありがとうございます!!!
大きな記念なので明日、一気に3話投稿します!!!出来たら、朝、昼、いつもの時間で行くと思いますので、よければ読んでやって下さい!!
これからも楽しんで頂けるよう頑張ります!!!
本当にありがとうございました!!!
宿屋に着いた俺達は他に部屋が余ってない事もあり2部屋しか取れなかったので普通に男女で別れた。ただ部屋割りを決める際、何故か執事さんが自分は野宿にして俺とナミニッサ、オーランドとメイドさんにしましょうとか言って顔を真っ赤にしたナミニッサとメイドさんに怒られていた。執事さんは怒られていたにも関わらずニコニコと笑顔だったのは何故だろうか?もっと積極的にいきましょうよって執事さんは言っているが何に積極的にいくのかはわからない。今は今後の事を話し合うため俺達男性陣の部屋に集まっている。部屋にあるテーブルに俺とオーランド、ナミニッサは対面で座り、執事さんとメイドさんはナミニッサの後ろに控えている。メアルはいつもの指定席俺の頭の上だ。
「まずは私の従者2人の紹介をーーー」
「かしこまりました。私の名はフロイドと申します。年は18。第2王女ナミニッサ様の専属執事を勤めております。どうぞ、フロイドと気軽にお呼び下さい」
一歩前に出て、ナミニッサの執事・フロイドは優雅に一礼した。フロイドは薄目というかむしろ糸目で常にニコニコしており、18歳よりは上に見える顔立ちに髪は水色のオールバックがよく似合っていた。執事服を完璧に着こなしていり様になっている。また、立ち振舞いもナミニッサを引き立てるように動いており、優秀さを感じさせる。そして先程の戦闘によって、おそらく何かしらの戦闘スキルを持っているだろう事がわかる。
「え、えっと、わ、私はクミアと言います。ナミニッサ様の専属メイドです。よ、よろしくお願いしましゅ」
噛んだな。恥ずかしそうに顔を真っ赤にしている。クミアは目尻の下がった大きな目が特徴的な庇護欲をかきたてる幼い顔立ちをしている。多分だけど俺の1つか2つ下だろう。背丈も小さく、くせ毛なのか、ゆるゆるふわふわした金色の髪が背中まで伸びていた。膝上丈程のメイド服がよく似合っているんだが、胸が……服が破けそうな程アンバランスにでかかった。ナミニッサよりも大きな胸に驚いて見ていると、俺の視線に気付いたのかクミアはさらに真っ赤になって下を向き、ナミニッサからは凄い形相で睨まれたので直ぐに視線を明後日の方向に向けた。怖かった……
その後、俺とオーランドもフロイドとクミアさんに向けて自己紹介をした。さて、これからどうするかを話そうとしたのだが、フロイドから待ったがかかった。
「話の腰を折り申し訳ございません。ですが、まだもう1人御紹介がまだでして」
「もう1人?」
ここには俺、オーランド、ナミニッサ、フロイド、クミアさんしか居ないけど……他にも誰か居るのかと辺りをキョロキョロしていると、唐突にクミアさんの頭が下がると、髪をかき上げながら頭を上げる。
「ちっ!勝手に教えてんじゃねぇよ!」
「申し訳ございません。ですが、今後しばらくは共に行動すると思われるので、早目に知っておいて頂こうかと思いまして」
「はいはい、わかってんよ」
「「……はっ?」」
この人誰?クミアさんの顔がなんというか一気にがらが悪くなったように目がつり上がり、立ち振舞いもおどおどしたものから、堂々としたものに変わっている。俺とオーランドはクミアさんのあまりの変わりようにきょとんとした顔をしていると、その顔を見てナミニッサが小さくクスクスと笑う。
「大抵の方はワズ様やオーランド様と同じ様に驚かれますよ」
「これぐらいの事で驚いてんじゃねぇよ!!肝っ玉の小せぇ奴等だな」
おおぅ……口調まで悪くなってる。
「彼女の名はクムア。俗に言う二重人格というものです。主人格であり普段はクミアですが、時折こうしてクムアが出てきますので彼女共々宜しくお願い致します。記憶は共有しているそうですよ」
「よろし~」
おい、主人のナミニッサが頭を下げてるのに、このメイド手をひらひらとしてるだけだぞ。それでいいのか?だが、彼女達にとっては普通なのかそのまま話は続いた。
「それではこの後の行動ですが、まずは王都に赴き協力者に会おうと思います。会うのは私、ワズ様、オーランド様の3人で、フロイドとクムアは王城に行って兄様と姉様の動向を探って下さい。王都に着く頃にはもう遅いかもしれませんがお願いします」
「わかった」
「わかりました」
「かしこまりました」
「うぃ~、じゃ寝るべ!ほれ、行くぞ!」
恐ろしい……このメイド恐ろしいぞ……王族にそんな軽く答えて、あまつさえナミニッサを引きずるように連れて行ってるぞ。
「ではまた明日。おやすみなさいませ、ワズ様、オーランド様」
引きずられながら器用にお辞儀して部屋を出ていくナミニッサを見送る。
「では私達も明日からの旅路に備えて寝ましょうか」
そう言ってフロイドはいそいそと部屋に備え付けられているソファーで眠りだした。寝付きいいな、お前。俺とオーランドもそのままベッドで眠りについた。
翌日朝早くから動き出し、手早く旅支度を整えると俺達は王都に向けて出発した。起きたらクミアさんだったのは、ほっとした。旅路は特に何も起こらず、7日後、俺達は無事に王都に着いた。