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更新しちゃいました

血を垂らしギルドカードに俺のステータスが浮かび上がる。俺はそれを確認した。


名前:ワズ

種族:人族(78%)

年齢:17歳


HP:どうやったら死ぬんでしょうか?

MP:ゼロです


STR:我が一撃は星を砕く

VIT:神剣でも斬れません

INT:魔法は使えないよ

MND:魔法?傷つくかなぁ……

AGL:多分、光よりも……まさかね

DEX:歴史に残る大芸術家と同等か上……かな?


スキル

「極食人」(固有)

「状態異常ほぼ無効」

「大地母神の恋慕」(固有)

「女神の嫉妬」(固有)


by 女神 大地母神




……なんとなく上がってる気がするぅ~~~~~!!!!!そして、なんとなく下がっちゃいけないものが下がってる~~~~~!!!!!


と、とりあえず変更箇所を確認してみよう。


まず名前、年齢は当然ながらそのままだが、種族が……%が微妙に下がってる……やっぱ下がるって事は人じゃなくな……いや、やめろ!!考えるな!!大丈夫だ!!だって、まだ種族は人族だ!!これ以上下げないようにすれば……すれば……どうやったら下がらないんだろう……もう手遅れ感が……


よ、よし!!とりあえずこの問題は忘れよう……次だ!!次!!


MPはまぁ無いよね。ただ、HPの文字が変わってる。前はたしか耐えられるだったはずなんだが……今は……死ぬ方法が見つからないくらいか……どんだけ高い数値なんだろうなぁ……はぁ……


STRはそのままか。なんかホッとする……


VITは……神剣か……神が造った剣すら斬れないって……折る事は出来ないんだな……ホッ……じゃねぇよ!!つまりあれか?もう俺の体を傷付ける事は出来ないって事か?どんだけだよ!!はぁ……


INTもそのまま……安心するなぁ……


MNDは少し文章が変わってる……魔法でも傷付かないんですね……でしょうね!!だって神剣でも斬れない体ですもんね!!そりゃ、傷なんて付かないでしょうね!!


AGL……ホッ……


DEX……ホゥ……


変わってないって素晴らしい!!いや、充分高いんだろうですけどね!!けど、安心する~~!!


……さて、とうとうスキルか……上2つは変わってないんだが問題は残りの2つーーー


「大地母神の恋慕」

「女神の嫉妬」


だ。「同情」が消えて「嫉妬」になってる部分が怖い……見たくないが見ないといけない気もする……うぅ……えぇい!!覚悟を決めろっ!!ステータス確認は大事な事なんだ!!自分の力を知っておくのは大切な事なんだ!!


「大地母神の恋慕」:森と大地を守って頂きありがとうございます。頑張る姿に心を射たれました。感謝の印にステータスの一部を上げ、サポートも女神さん以上にバシバシさせて頂きますので。あと、いつかお会いする事が出来ましたら、私を抱いて下さいませ。


「女神の嫉妬」:ちょっ!!大地母神さん!!何勝手に手助けしてるんですか!!ワズさんには私がついて今まで以上に加護かけますから大丈夫です!!どうぞ、お引き取り下さい!!ワズさん!!もし大地母神さんに会っても、間違っても手を出さないように!!あ、あと、私と会えたら……その……激しく抱いて下さいね!!


会話ぁぁ~~~~~~~~!!!!!!!!


またか、また文章なのか?しかも会話になってなんか内容が激しくなってるし!!とうとう、俺に向かって話し始めたし……というか、ここで言い争うなよ!!そっちでやってくれませんかね?なんで俺のギルドカード内で火花散らしてんの?女神様と大地母神様は仲悪いんですか?神様なんですから仲良くして下さいよ……そんな情報入りませんから……ちゃんと書いて欲しかったです。結局、女神様達は加護をより俺にしてくるって事でいいんだろうか……はぁ……


なんとなく強くなったというのだけがわかりました。防御面がかなり強化された事も……てか、会ったら抱いて下さいって何?いや、抱きませんからね。なんでいきなり、そんな事になるんだよ!!滅茶苦茶だな、この女神様達。会えたらって会う予定でもあるんだろうか……いや、仮にも神様なんだから、そうそう……普通は……絶対会う事なんてあるはずが……なんだろう、悪寒がする。なんか意地でも俺に会うようにしてきそうな感じが……そんな危機感を感じるんですが……ぶるっ……


い、嫌だ!!会いたくない!!俺のステータスをこんな風にしちゃう女神様達だもん。絶対何かしら問題を起こすに決まってる!!そうに違いない!!


よ、よし、忘れよう……このスキルの事は一旦忘れよう。ステータスだけを受け入れよう。それがいい!!そうしよう!!


ベットの上でジタバタしてるかと思ったら急にため息を吐いたり、あぁ~と頭を抱えたりしている俺を、いつの間にか起きていたメアルが不思議そうなものでも見るかのような眼で見ていたが、俺は苦笑いで何でもないと伝えふて寝した。

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