第80話 目指す先について
そういうつもりはなかったけども、結果的に威嚇でかなりの経験値と進化ポイントが手に入ったー!
「これ、第6段階のスキルが解放できるんじゃないですかねー?」
第6段階のスキルの解放には進化ポイントが15必要だけど、今は19もあるからね! そして器用のスキルツリーは第5段階の『衝撃波生成』まで解放出来ているー!
ミツルギ : あー、まぁ今の段階でそこまで育ててもありっちゃありか。
富岳 : 先に進化先を出しちまってる方が、他のスキルツリーも解放しやすいかもな。
ミナト : あはは、完全に器用の方に進んでいってるねー!
あ、そっか。第6段階まで解放しちゃえば、成長体の次の進化階位まで行っちゃうんだね! んー、別に進化先自体は進化する時に選べたみたいだし、ここはサクッと1つ目の進化先を出しちゃおう!
「よーし、それでは第6段階の『獅子咆哮』の解放をしていきましょうー! 単純にこのスキルも使えそうなんですよね!」
金金金 : あ、サクラちゃん、『獅子咆哮』の説明を見せてもらって良い? それ、全然見た事ないスキルなんだよ。
咲夜 : そういや見た覚えがないな?
ミナト : オンライン版だと、スキル構成が結構変更されてるみたいだしねー。
「あ、そうなんですね? それじゃちょっと詳細を表示します!」
うふふ、こういう風に見せて欲しいと言われれば断る訳にもいかないしねー! まぁそもそも断る理由もないし、私もまだ詳細を見ていないから特に問題なし! さーて、どんな性能なんだろねー?
『獅子咆哮』:アクティブスキル
少し力を溜めて力強い咆哮を放ち、衝撃波を発生させ一定範囲の敵を吹き飛ばす。
Lv上昇により、射程の延長。
おぉ、何となくイメージしてた通りの性能! これ、咆哮と衝撃波生成が一緒になった感じのスキルだー!
「あれ? 一定範囲って事はもしかして範囲攻撃なんです?」
え、そうだよね? この説明だとそうだよね!? 遠距離の範囲攻撃って良いよね! あ、でも少し力を溜めてって部分が気になる?
金金金 : なるほど、範囲攻撃か。
ミツルギ : まぁ範囲攻撃だなー。サクラちゃん、詳細説明はいるかー?
イガイガ : ちょいと癖はあるからなー。咆哮とは効果が違うし。
ふむふむ、やっぱり範囲攻撃なんだ。でも、咆哮がそのまま範囲攻撃になった訳じゃないみたいだね。
「うーん、性能は気になりますけど、そこは自分で試してみます!」
とりあえず、咆哮とは違う範囲攻撃だという事が分かったから、教えてもらうのはそこまで! それより具体的な性能については、実際に試してみるのみさー!
ミツルギ : おう、了解だ。
咲夜 : 攻撃範囲を間違えて、死ぬ未来が……。
富岳 : おいおい、そんなことを言ってると本当にそうなるぞ。
イガイガ : いや、逆に言ってた方が回避されるかもしれないぞ。
ミナト : あはは、まぁ実際にサクラちゃんに使ってみてもらわないと何とも言えないねー。
金金金 : とりあえず、使うのを待機。
「咲夜さん、私にまた死ねという気ですか!? その結果だけは絶対に避けてやりますからねー!」
確かに『獅子咆哮』がどういう攻撃範囲なのかが分からないから、変に敵を巻き込まないようにしないとはいけないよね。
全然その辺を考えてなかったから、咲夜さんにそういう風に言われなければそうなってたかもしれない! でも、言われてしまったからには絶対に回避するのですよ!
「まぁ使い方の前に、まずは『獅子咆哮』を解放していきます!」
いくら使い方を考えても実際のスキルを持ってなければ、使いようがないからね。まずはスキルを解放することが第一歩目なのさー!
それじゃ器用のスキルツリーを開いて、『衝撃波生成』のその先の第6段階を解放だー! これで進化ポイントは19から4まで減るけど、問題なし!
<『器用』第6段階:スキル『獅子咆哮』を解放しました>
<進化先の1つが解放されました>
「おぉ! 進化先も解放されましたね!」
ふむふむ、Lvが上限になってなくても第6段階の解放が出来れば進化先の情報は解放されるんだ! これは……やっぱり見ておきたいとこだよね!
金金金 : お、進化先が出たのか。
いなり寿司 : 候補が出ただけじゃ進化は出来んけどな。
ミナト : まぁLv上限に達しないと実行は出来ないからねー。でも、今の段階で出たのは、色々とメリットもあるよ。
ミツルギ : だなー。サクラちゃん、とりあえず進化先の情報を見てみ?
「もちろんそのつもりです! さーて、どんなライオンになるのかなー?」
ふっふっふ、次の段階の進化先の情報は気になるもんね。まだどのくらいのLvを上げれば良いのか分からないけど、それでも目標とすべきものが見えているとやる気も出るというもの!
それじゃ進化の項目を見ていこうー! どんなのかなー?
【解放された進化先】
『上限Lvに達していない為、選択は不可能です』
・巧みなライオン
進化階位:未成体
進化ポイント:45
より器用になり、遠距離での戦闘を巧みに行うライオンへと進化した姿。
「おぉ!? 『巧みなライオン』って、器用から言い方が変わっただけじゃないです?」
なんというか、名前がどことなく残念感があるのはなんだろう? なんかこう、もっとカッコいい感じの名前を期待してたんだけど……まぁいいや!
いなり寿司 : 種族が多いから、名前は適当って割と言われるよなー。
ミツルギ : まぁ、法則が共通化してて敵の区別もつきやすいから……。
「……ちなみに、ネタバレ覚悟で聞くんですけど、器用で育て続けた場合って最終段階でどういう名前になるんです?」
イガイガ : お、そこを聞いてくるか。
ミナト : 本当に最大のネタバレだけど、サクラちゃん、いいの?
「はい、少し気になってるんで構いません!」
種族の名前が最終的にどうなるか、そこは気になるんだよねー。名前だけなら分かっていても問題はないし、ここは気になる気持ちを優先しよう!
ミナト : それじゃ教えるよ。『器用』での最終進化後の名前は『ライオネル・デクスタ』か『レオラ・デクスタ』だねー。
富岳 : まぁこれもシンプルと言えば、シンプルなんだがな。
ミツルギ : 進化先によっては、他の名前の決まり方もあるからなー。
「ほほう、なんか人名っぽくなるんですね! とりあえず了解です!」
でもなんで最終進化なのに、ライオネルとレオナの2種類あるんだろう? んー、そこまで聞けばネタバレ過ぎる気がするからまぁいいや!
とりあえず『器用』やら『巧み』やらではなくて、人名っぽくなるというのが分かればよし! まだ何段階の進化があるのかも分からないし、とりあえず地道にやっていこう!
「あ、そういえば成長体の次って未成体って言うんですね! というか、進化までに進化ポイントが45も必要なんですか……」
名前についてはもう良いとして、次の進化に必要な量の進化ポイントが多いよねー。うーん、これは中々に進化ポイントを溜めるのが大変そう。
イガイガ : 進化ポイントは進化の際に一番使うからなー。
ミツルギ : でも、これで進化の為に必要な量が判明したわけだ。
富岳 : 地味に重要な情報にはなるからな。
「あ、そっか! あと何Lv上げたらいいのか分かりませんけど、進化の為に計画的に進化ポイントを稼いでいけるんですね!」
そっか、そっか! あちこちのスキルツリーを伸ばしまくって進化出来る上限Lvになってから進化に必要な進化ポイントを知るよりは、先に必要量を知ってしまえばそうなるよ!
うん、無駄遣いをしなければだけど! 出来るだけ溜めてはいくけど、必要に合わせて使ってはいくけども! そういう意味では第6段階までスキルツリーを解放した事には大きな意味がある!
咲夜 : という事で、サクラちゃん、無駄遣いはし過ぎないように!
いなり寿司 : 上限Lvを知らないままだと、結局意味がない気もするんだが?
ミナト : ……あはは、まぁいつまで節約すればいいかが分からなくなるからねー。
「あっ!? そういうデメリットもあるんです!?」
ぐぬぬ、確かに何Lvになるまで節約をしなくちゃいけないのかが分からないのも厄介と言えば厄介だよね……。
うーん、皆さんに成長体の上限Lvを聞いてみる? でもそれはかなりのネタバレ案件だよね。ここは悩ましい……!
金金金 : あー、狐っ娘アバターが悩み顔になってる。
ミナト : あらら、余計な事を言っちゃったかな?
富岳 : 変に迷わせちまったみたいだな。
いなり寿司 : ……なんかすまん。
「いえ、いなり寿司さん、大丈夫ですよ! その部分は間違いなく悩む部分ではあったと思うので!」
いなり寿司さんが言った内容については、絶対に育成していく範囲で確実に私自身が悩んでくる部分だろうしね! これについては早めの心構えが出来て逆に良かったかもしれない。
「よーし、悩むのは上等です! 上限Lvは聞かずに、なるようになれでやっていきますね!」
私の方針としてはこれで決定! 要するに次の進化までに進化ポイントが45あればいい! その事は頭に留めてさえおけば、多分何とかなるはずなのですよ!
別に上限Lvになった瞬間から進化ポイントが手に入らなくなる訳じゃないしね。幼生体で上限Lvになった時に大丈夫だったから、成長体では手に入らなくなるって事はないはずだー!
「作者さん、種族の名前が手抜きじゃないです?」
「あー、うん、まぁそうかもね?」
「あー!? 開き直ってませんか!?」
「名前を考えるのも大変なんだよ!? 意味が通じない名前でよければ考えられなくはないけど、分かりやすさ重視でね!」
「それってズルくないですかー!?」
「……そうか。ならライオンは見た目そのままで名前だけリュシュンにして、器用なライオンはレ・リュシュンとか、馴染みのないオリジナルのみで良いんだね?」
「え!? なんですか、その混乱しそうな名前は!?」
「今思いついた、適当なオリジナルの名前」
「見た目ライオンで、それは違和感がすごいんですけど!?」
「……オリジナルの名前を用意するってこういう事」
「ぐぬぬ……実例を出されると反論しにくいです……。見た目がライオンなら普通に面倒になってライオンって呼びそうですし……」
「そういう事なんだよ」
「理由はわかりました。それじゃ作者さんにオリジナル名称を頑張れという方はブックマークや評価をお願いしまーす! 作者さんなら、イメージはそのままに分かりやすい名称をつけてくれるはずですからね!」
「ちょ!? とんでもない無茶振りはやめて!?」
「ふっふっふ、今回は私の勝ちですね!」
「……よし、当分は投げ銭は無しで」
「それは卑怯じゃないですかねー!?」
「さて次回は『第81話 ひとまずの目標』です。お楽しみに!」
「私への投げ銭は!? 投げ銭はどうなるんです!?』」