第19話 スキルツリーの中身 前編
さーて、重要そうなスキルツリーの確認をやっていこー! そして私のライオンをどう育てていくか、それをしっかりと検討していくのだ!
「それじゃスキルツリーの画面、開きますねー!」
という事でメニューから【キャラ育成】の項目を選択!
<スキルツリー外のスキルについてのチュートリアルを開始しますか?>
むむ!? スキルツリーの画面を開いたら何かチュートリアルが出てきた!? あれ、まだ出ないって話じゃ……あっ!
「あ、これって『投擲』のやつですね!? 見た方が良いです!?」
ミツルギ : あー、それの内容はもう説明しちゃったから、無理に見なくても問題はないような?
イガイガ : 説明自体はしたけど、どういう画面になってるかくらいは確認しといた方がいいだろ。
咲夜 : まぁその辺はサクラちゃんに任せよう。画面だけならチュートリアルは無くても分かる。
チャガ : ……おかしい。チュートリアルの出てくる順番と、実際にプレイしている内容の順番が、非常におかしい。
神奈月 : 何を今更……。
金金金 : サクラちゃんに常識を求めんな!
ミツルギ : その次に常識を求めたら駄目そうなやつが言う事か!?
イガイガ : 確かに。
ミナト : あはは、そうかもねー!
「金金金さんに常識を求めるのはおかしいですけど、私がその上っておかしくないですか!? 皆さん、失礼じゃないですかねー!?」
金金金 : 他の連中はともかく、よりによってサクラちゃんがそれを言う!?
真実とは何か : それもまた……。
ミツルギ : うん、まぁ、予想通りの反応。
チャガ : なんかサクラちゃんの口癖みたいになってきたな。
咲夜 : あー、確かに既にこの配信で何度か聞いたな。
うがー!? なんか私の皆さんへの苦情が口癖として扱われたー!? 金金金さんには非常識さは確かにあるけども、私は常識はちゃんと弁えてますよ!
「むぅ、なんだか釈然としませんが、先に進めたいのでスルーでいきますよ。えぇ、いきますとも! 今回のチュートリアルはすっ飛ばしです!」
もうこのチュートリアルの内容は話しているという事だから、見る必要なーし! もし情報の抜けがあって詰んだら、そこはミツルギさんに責任を取って説明をしてもらうという事で!
「さっき、チュートリアルを飛ばしても画面で分かるってイガイガさんが言ってましたよね。どれどれ?」
えーと、スキルツリー外のどこにあるんだろう? あ、『生命』とか『屈強』の項目が並んでるとこの右端に『スキルツリー外』って項目が増えてる! 間違いなくこれだー!
「ふむふむ、これですね! ポチっとな!」
ポチっという音はしないけど、気分的にそんな効果音! おぉ、まだ見たことがない画面が出てきた!
【スキルツリー外の所持スキル】
『投擲Lv1』
「これはスキルツリー外のスキルの一覧ですかねー? あ、スキルにもLvがあるんですねー! って、ちょっと待ってください! スキルにLvがあるという情報を私は知りませんよ!? もう飛ばしちゃいましたけど、さっきのチュートリアル、本当に飛ばしてよかったんですか、ミツルギさん!?」
これで実は重要だったというのであれば、許さないよ、ミツルギさん! 私がさっきのチュートリアルを飛ばしたのは皆さんの言葉を信じてやったんだからね!
ミツルギ : 大丈夫。大丈夫だから落ち着こうか、サクラちゃん!?
チャガ : あー、うん。まぁ下手な事は言えんな。
イガイガ : サクラちゃん、気持ちは分かるが落ち着け。それに関してはネタバレになるから詳細は言えないが、ミツルギの判断が間違ってる訳じゃない。
ミナト : まぁそうなるねー。サクラちゃんはチュートリアルの順番が順番通りになってないから、そうなってるだけだよ。
ミツルギ : そう、そういう事だ!
「あ、そういう事なんですか。それなら問題ないですけど……」
ふむふむ、順番が違うというのであれば仕方ないかな? 私が聞かない事についてはネタバレ禁止にしたんだし、そういう事もあるんだねー。
咲夜 : そもそもサクラちゃんが順番通りに進んでないのが原因なのに、なぜミツルギが怒られてる?
神奈月 : あ、そういえばそうだ。
「はっ!? そういえばこれって私が原因でした!? ミツルギさん、さっきの発言は失礼しましたー!? ごめんなさいです!」
よく考えなくても順番通りにやってないのと、ネタバレ禁止の制限が原因だったー!?
うわー!? さっきのは本当にミツルギさんに失礼過ぎる!? ミツルギさん、本当にごめんなさいー!
ミツルギ : あー、気にしてないから、気にすんな、サクラちゃん!
イガイガ : ライオンが伏せて頭を何度も下げつつ、アバターも連動して何度も頭を下げている件について。
咲夜 : こりゃアバターの連動の不具合は、リアルタイムで完全に修正されたっぽいな。これ、最初の不具合がある状況だったら、狐っ娘アバターが全力で土下座してそう。
金金金 : こんな可愛い子に土下座させるミツルギ……月夜ばかりと思うなよ。
ミツルギ : ちょっと待て、これは俺が悪いのか!? サクラちゃん、もういいから、もう頭を下げるのは止めてくれ!
ミナト : はいはい、サクラちゃん、その辺りで謝るのはストップ。悪いと思って謝るのは良いけど、これ以上は他の問題が発生しそうだしね。
「あ、はい! それじゃ続けていきますねー!」
よーし、なんとかミツルギさんに許してもらえた! 怒らせるようなことをしたら、まずは素直に謝るべし! 悪いと思っていることをしたのに、意地になって謝れない人はダメだって兄さんが言ってたもんね!
それにしても『月夜ばかりと思うなよ』ってどういう意味だろ? 金金金さん、お月見にでも行くのかな?
「とりあえずスキルのLvについては後回しで、スキルツリーの6項目を見ていきますねー! まずは生命からだー!」
という事で、『生命』のスキルツリーを表示! さーて、まだじっくりと内容は見てないけど、第2段階で解放できるスキルの内容を重点的にスキルツリーの全体を見ていこう!
【生命のスキルツリー】
『幼生体』
第1段階:[1]生命+20
第2段階:[1-1]死亡還元(P)
[1-2]捕食還元(P)
第3段階:[1-1]生命+30
[1-2]生命+30
ほほう、しっかりとは初めて見ましたけど、こういう風になっているんですねー! うーん、第2段階で『死亡還元』か『捕食還元』の2種類に分岐するんだね!
そしてその分岐先でそれぞれに『生命+30』が手に入ると。うん、Lvでの上昇よりスキルツリーでの上昇量が多いってこういう事ですか!
あれ、でもLv1上がれば生命は10上がるんだしそうでもない? はっ、屈強の第1段階で5は上がったから、他のステータスでは重要なのは間違いないかも!?
「あのー、この後ろについてる(P)って何ですか? というか、どっちもどういうスキルです?」
あ、聞くので意識をしたら『死亡還元』が選択されて、詳細が表示された! なんだ、普通に説明が出るんじゃん!
よーし、それじゃ具体的な内容を見てみよう! どんな内容かなー?
『死亡還元』:パッシブスキル
死亡時に進化ポイントを稀に獲得することがある。
「なるほど、(P)の意味はパッシブスキルの事ですね! それで効果は……死んだ時に進化ポイントが手に入るんですか!? これ、破格じゃないです!?」
咲夜 : まぁそう思うよな。
ミツルギ : あー、どの程度までなら効果の説明はあり?
イガイガ : てか、サクラちゃん、パッシブスキルの意味は分かるんだな。
「イガイガさん、私はこのモンエボこそ初見プレイですけど、ゲーム自体は色々やるんですよ! パッシブスキルが常時発動型のスキルって事は知ってます! パッシブスキルがあるという事は、アクティブスキルもありそう……って『投擲』がアクティブスキルですか!?」
イガイガ : おっと、それは失礼。
チャガ : ま、投擲はアクティブスキルだな。
ミナト : アクティブスキルかパッシブスキルの判別はスキルツリー内での表記だけだけどねー。まぁ大体説明だけでどっちか分かるから、どっちも意味を知ってるなら問題ないよー。
「ふむふむ、そういう事ですか! これは一度、全部見てみた方が良い気がしますね! ミツルギさん、効果の説明は全部見終わった後に私がどうしても気になった部分だけを聞くので、その時にお願いします! 極力、その辺の情報は聞かないつもりでいきます!」
ミツルギ : おう、了解だ。
チャガ : ま、初見プレイでネタバレ無しならその方向性か。
イガイガ : さて、サクラちゃんがどういう風にスキルツリーを解放していくかが楽しみだな。
真実とは何か : 選ぶ先に、何があるか……。
ミナト : サクラちゃん、頑張れー!
流石に全部の効果を皆さんに全て教えてもらうというのも初見プレイだと失格な気もするからこれでいい! あくまで基本的に私は自力でやるのですよ!
ふっふっふ、こういう時は攻略情報が広まって取るべきでないとされているスキルがあったとしても、そこは把握せずに地雷スキルを踏み抜いていくのも初見プレイの醍醐味! それに難易度はイージーなら何とかなるさー!
「作者さん、作者さん、ちょっと聞きたいことがあるんですけど良いですか?」
「ん? 今回は前後編だし、スキルツリーの説明がメインだから別に良いけど、何かスキルツリーで気になる事でもあった?」
「それは本編でちゃんと確認するんで問題ないです! ネタバレは厳禁なのですよ!」
「……それじゃ質問って何?」
「いえ、連載の初めに10日は毎日更新をするって書いてましたけど、次回で毎日更新20話目じゃないですか? その辺りの今後の予定はどうなってるのかなーと?」
「あー、それね。うん、思ったよりも問題なく書けているから、当分はこのままのペースで更新を続けるよ」
「おー! そうなんですね! 私の活躍の場が減ったりはしないんですね!」
「まぁ今のペースで続けられたらだけどね。オンライン版の方と同時連載だから、負担が大きいと判断したら更新頻度は下げるよ」
「頻度が下がるのはあっちですよね!?」
「……総合的に見て、こっちになるなぁ」
「えぇ!? そんな!?」
「今のところは大丈夫だよ。モチベーションが枯渇しなければ書けるし、決して読者がいない訳じゃないからね」
「ぐぬぬ、私の出番の為にも読者の皆さんのお力をー! 作者さんのモチベーションを高める為にブックマークや評価をお願いします! そして私の出番を減らさないでー!?」
「こら、そんな対価がなければ更新頻度を下げるみたいな言い方は禁止! あ、普通に体調や時間的な問題が発生しなければ今のペースで継続出来そうなのでご心配なく。だた、モチベーションの維持は冗談抜きで自力だけでは厳しいところはあるので応援があると助かります」
「私はオンライン版の方には負けたくないですよー!」
「……いや、どんだけ差があると思ってるのさ?」
「そこをなんとか覆したいですね! 打倒、オンライン版!」
「両方読まれるのが、作者的には一番嬉しいけどね」
「はっ、それもそうでした! モンエボのオンライン版もよろしくお願いしますー!」