第六十八話
様々な感情を押し殺したことが窺える震えた声で、はっきりと告げられた拒絶の言葉が部屋の中に響く。当然二つ返事で快諾すると思っていたリュートの思いもよらぬ言葉に俺は、頭をガンッと殴られた気がした。
本日二度目の理解し難い言葉に、俺は戸惑い混乱する。リュートが何故行かないというのか、俺には心底理解し難く信じられなかった。
…………何を言っているんだ此奴は?
何かを堪える様に感情を飲み込んだ、リュートの顔をまじまじと見つめる。
俺への嫌悪を隠さず、しかしセレジェイラの為に「行く」というのなら分かる。しかしセレジェイラが攫われ、一刻も争う状況だと理解している癖に「行かない」という選択するリュートが何を考えているのか俺には、心底理解できなかった。
「なに言っているんですかリュート!? セレジェイラちゃんが攫われたんですよ!?」
「ちょっ! あんたそれ、本気で言ってるの!!?」
「俺は行かない。お前らも馬鹿なことを言ってないで課題を終わらせろ」
「何故だ、リュート!」
息巻く女性陣とは反対にそう告げたリュートの声は静かなものだった。しかしその表情が、握りしめられた拳が、淡々とした声と裏腹にリュートの激情を感じさせる。今すぐ駆けつけたいと顔に書いてある癖に、「行かない」と言ったリュートが何を考えその選択をしたのか理解できず俺はリュートを見据えてそう問いかける。
取りあえずリュートの考えを聞かなくてはと、冷静になろうと努めたが、己の喉からでた声は地を這うように低かった。
「何故も何も、行かないと言ったら行かない。頭は貸してやった。お前もこんなところで油を売ってないで、さっさと行ったらどうだアギニス」
「リュート!? あんた、それで「リタ! 今は黙っておけ!」」
突き放すようなリュートの言葉に苛立つ。リュートのあんまりな言い草に思わず胸倉を掴もうとしたが、俺が動くよりも早く声を上げたリタの姿に寸前の所で思いとどまる。
一方のリタは、ワルドによって止められていた。視線だけで確認すればもう片手には口をふさがれたプルハの姿があり、ワルドはリュートを一瞥した後、無言で俺に目配せすると女性二人を連れて部屋の隅に向かって行った。
本当にいい友達じゃないか。
現在のリュートの言動に思い当たる節があるのか、意味深な目配せを寄越したワルドの姿にそんなことを思う。
リュートはセレジェイラの救出に行きたがっている。それは表情を見れば誰でも分かる。しかしそんな感情を否定し、踏み留まらせる何らかの理由がある。そしてワルドはその理由を俺に知って欲しいように見えた。
…………って言われてもな。そんな悠長な状況じゃねぇよ。
俺にどうにかしろと言わんばかりの態度を見せたワルドに、心の中で悪態をつく。意味深な視線は、俺がリュートをどうにかするのを期待しているようでもあった。任せるということは俺に出来ると思われているということであり、反目しつつもそれなりに評価されているのは嬉しいが、今は少し鬱陶しい。
しかし、リュートの手を借りたいことに変わりなく。衝撃的な展開に逆に平静を取り戻し始めた俺は、残された時間で攻略できるか判断する為に改めてリュートを観察する。
俺はクレアの救出を焦るあまり、リュートの抱える何かを見誤ったのは確かだ。恐らく、俺との間にある確執がリュートに与えた影響は想像以上に大きく、深刻だった。
そもそも中学時代のリュートの性格や能力を考えれば、俺に馬術勝負を挑んできた時点でおかしかった。あの時だって俺はリュートらしくないな、と感じていたではないか。何故そのことを忘れていたのか。
何が、リュートを躊躇わせている?
入学式の件は前世を思い出す前、馬術勝負の時はグレイ様、今回はクレア。リュートと関わる時はどうにも間が悪い。驕りや怒りや動揺など、曇った目でしかリュートを見たことがない事実に内心でため息を吐きながら、俺は改めてリュートの心情を慮る。
しかし、長い付き合いのあったグレイ様とでさえ、簡単に分かり合うことは出来なかったというのに、碌な付き合いもなく、身分も環境も違えば確執もあるリュートの気持ちなど分かる訳が無く。俺は頭で考えるのを早々に放棄した。
そもそも他人の気持ちなど考えた所で分かるものでは無いのだ。グレイ様もそう言っていた。他人の行動心理を一から十まで考えようとするから肝心なものを見誤るのだ。たまには直接ぶつかってみることも必要だろう。
「――――セレジェイラのことは諦めるんだな?」
「それはっ」
「またとない好機だ。だというのにお前は行かないというのだろう? まぁ? 俺は聞きたいことはもう聞けたから用は済んだし、お前が諦めるというのなら何も言わん。好きにしろ」
「っ!」
残念ながら慎重に心を探る時間は無いので、わざと挑発するようにリュートに問いかける。安い挑発にのって本音を聞かせてくれるようなら交渉の余地もあるが、これで駄目ならリュートは諦めよう。友人を俺に託してくれたワルドには悪いが、リュートの葛藤を丁寧に紐解き、解消してやる時間は無い。戦力不足は困るが、国境を越えられてしまっては一巻の終わりだ。誰にでもいい顔を見せて、肝心なものを失う気は無い。
「頭を貸してくれたことは礼を言う。侯爵子息の情報も有意義だった。ありがとう。――――――――千載一遇の好機を何故棒に振るのか理解し難いが、相応の理由があるのだろうから無理強いはしない。お前なら来てくれるだろうと思っていたが、俺の考えが甘かっただけだ。まぁ? 他国の侯爵の私兵との戦闘など危険極まりないからな。怖気づくのも当然だ。俺も守ってやると言えるほどの自信はないし、お前の選択を責めたりはしない」
「~~~~救出に失敗したら退学だ! お前達は家名が、いやグレイ殿下が守ってくれるだろうが、俺達四人は違う! そんな危険は冒せない!」
挑発し、嘲笑ってみせて相手の反応を待つ。そしてそんな俺の言葉に叫んだリュートの言葉の意味を素早く考える。
確かにクレア達を救出に行くということは、外出禁止の規則を破ることになる。無許可の外泊は生半可な理由では一発で退学処分をくらう為、救出に失敗し手ぶらで帰った際には、退学処分をくらう可能性は高い。シュタープ家は名家ではあるが貴族位を持たないので手の回しようも無い。他三人も同様。失敗すれば退学処分は確実だ。そうなれば彼の人生も、シュタープ家の運命も終わりだろう。
しかし今は、その程度のリスクで躊躇うような事態じゃない。それはリュートも重々承知しているだろう。ならばリュートが本当に恐れているものはなんだ?
「……無論、今回の件に関しては俺が連れ出すのだから、最悪の処罰は免れるよう尽力する」
「そんな言葉、信用出来る訳ないだろう!? グレイ殿下だって俺をよく思っていない! そんな甘言にのって全てを失えば、此奴らの将来だってっ!」
リュートが退学のリスクに怯え拒絶したとは思わなかったが、他に手立てもないので一応、俺の考えを伝えてみればリュートはそう叫ぶ。苛立ちの籠った声で叫んだリュートはその荒々しい声とは裏腹に今にも泣きだしそうな、悲痛な表情を浮かべていた。
俺は静かに、告げられた言葉の意味を、その表情の意味を考える。
焦り切羽詰まっていたとはいえ、リュートは馬術勝負に勝算があったはずだ。それがあのような形で見下していた俺に負け、グレイ様の心証を悪くした。焦るあまり自分でセレジェイラとの道をより過酷なものにしてしまった失敗が尾を引いているのだ。その上、今回の件は友人を巻き込んでしまっている。自身は勿論、失敗した時彼らに降りかかるリスクが頭の中を巡り、二の足を踏ませているのだろう。
リュートは今、愛しい彼女と失敗した時のリスク、そしてそのリスクを友人達に背わせてしまう恐怖。その狭間で揺れている。
いや、それだけじゃない。リュートは――――、
「俺にはもう、失敗は許されないんだよ! この学園まで追われたら親にも顔向けできない! そんなことになったら、それこそセレジェイラとの未来なんて望めない!」
――――――俺と似ている。
バンッと机に拳を叩きつけ、そう叫んだリュートに俺はようやく躊躇った理由を全て理解した。そして釣られるように、自身がいままで過ごしてきた日々を思い出す。
幼い頃の俺は父上やお爺様に教え導かれ、いつか彼らと同じ【槍の勇者】の名を継ぐのだと信じて疑わなかった。その思いはグレイ様やクレアと出会った後も変わらず、むしろ強くなった。この不器用で俺にしか己を出せない幼馴染をずっと側で支えてやろうと思っていた。そして、俺を運命の相手だと慕ってくれるクレアといつか恋をして、アギニス公爵として生きていくのだと。
周囲の期待や向けられる愛情は温かく、それらは生涯変わらずそこにあって、いつか俺が守る側になるのだと信じていた。その環境が、周囲の人々が、示された将来が、何より大切なものだった。だから一般的な子供と違い、鍛錬に明け暮れた日々に疑問を抱いたことは無い。辛く悔しい思いも沢山したが、当然の努力だと思っていた。
でも、【槍の勇者】にはなれないと知った時、己の中で全ての前提が崩れたのだ。環境も周囲の人々も、【槍の勇者】になることを前提にあるのだと思ってしまったから。他の道に明るい未来など想像できなかった。
だからどう足掻いても覆せない不条理に絶望し、次の瞬間怖くなった。あの、温かな場所を失うことが、ただ恐ろしかった。
…………此奴も同じだ。
様々な違いはあるものの、シュタープ家に生まれたリュートだって、己の明るい未来を疑わなかっただろう。そしてその想像通りリュートは中等部で努力し、認められ、セレジェイラと出会った。そして当然のように高等部を卒業し、家を盛り立て、いつか愛しい彼女と幸せな家庭を築く未来を夢見たのだ。
そして、それを【アギニス公爵家の継嗣】という大層な家柄と名を持つ俺に覆されたのだ。己の努力の結晶を家名一つで攫われ、エーデルの侯爵子息に彼女を見初められるという、足掻いてもどうにもならない『身分』の不条理にそれでもリュートは力を蓄え抗おうとした。そしてそれは可能なはずだった。
俺が前世を思い出し、やり直そうと決意しなければ。
今のリュートは昔の俺同様、居場所を失うことを恐れるあまり固執している。元々歩むつもりだった『学園を卒業して貴族になる』という道に。抗えると信じて挑戦し、失敗してしまった分尚更、これ以上の失敗を重ねないように、これ以上何も失わないように。本来の道を歩むことに固執し、執着しているのだ。周囲の状況や、一番大切にしたい者を失いつつあるという現状に気がつけないほどに。
だから俺と共にセレジェイラを救出し、その功績を持って彼女を手に入れるという別の道を頭から否定しているのだ。
俺が槍に固執し、エスパーダを握る未来を拒絶したように。
――――その道を選んだら後は堕ちるだけだ。
可能性を否定し、恐怖に怯えるあまり望みの無い道に固執していては駄目なのだ。怖くても、恐ろしくても縋っているだけでは何も変わらない。初めはそれでもいい。むしろ楽だ。けれども世界は刻一刻と変わっている。環境も、状況も、周囲の人々も、勿論未来も。
色々な言い訳を挙げて『変わらない』選択をするのは酷く楽だが、変わっていく世界の中、変われない己がじわじわと己の首を絞める。そして、どうしようもなくなるのだ。
変われなければ、望む未来は訪れない。
リュートの立場や状況は俺とは全く違う。リュートがこのまま俺と同じ道を辿った所で、命を狙われたり、家を追われることは無いだろう。しかし一番大切な人を失うことになる。状況的に俺が助けられない場合もあるし、もし助かっても共に来なかった事実は二人の間に深い溝をつくるだろう。
そして、今以上の栄華は望めない。潰すとまではいかないだろうが、ブルーム侯爵は娘を見捨てた男が栄華を掴むのを黙ってみているほど、己の家族に非情な方では無い。
俺には『前世を思い出す』という切っ掛けがあった。なら、リュートの切っ掛けは――――――、
「だから?」
そこまで考え、感情のまま叫んだリュートに冷たい声で問う。【威圧】を使いながら努めて無感情を装ってリュートにそう返せば、息を飲む気配を感じた。
その気配に俺はさらにリュートを追い詰めるべく【威圧】を強くしながら、息をのむ代わりにぐっと唇を噛みしめたリュートを見据え、問いかける。
「だから、なんだ。その位の不利は当然だろう? 爵位も持たず、得意の馬術さえ俺に劣るお前が、身の程知らずにも侯爵令嬢を望んだ。その程度の危険も冒せないで、彼女を愛しているとでもいう気か? 馬鹿馬鹿しい! 誘拐してでも手に入れようとしているエーデルの侯爵子息の方がよほど彼女を愛している! それほどまで愛されれば案外セレジェイラだって簡単に侯爵子息に靡くかもな!!」
「違う! 彼女は全てを捨てることになっても俺を選んでくれると言った! 何も知らないお前が、セレジェイラを侮辱するな!」
「――――――だったら! お前もいい加減腹をくくれ!」
俺の言葉にカッとなって向かってきたリュートを軽くいなし、胸倉を掴みそう叫ぶ。
同時に此奴はまだ大丈夫だと思った。誰も信じられなくて、差し伸べられた手を掴むことの出来なかった俺とは違い、リュートは少なくともセレジェイラを信じている。
ならば、その手を掴めるように誰かが背を押してやればいい。そうすれば、リュートがこれ以上道を誤ることは無いだろう。
違いはあれど、俺の所為で俺と同じような過ちを誰かに犯させるなど、ぞっとする。まだ引き戻せそうな雰囲気にほっと胸を撫で下ろしながら、俺はリュートを追い詰めるべく言葉を紡いだ。
「ぐちゃぐちゃ言い訳してないで、今すぐ覚悟を決めろ! 彼女が好きなんだろう? 何においても手に入れたかったんだろう? だからグレイ様の不興を買うと分かっていて俺に喧嘩売ったんだろうが! 一度失敗したくらいで尻込みする位ならとっとと諦めろ! それが彼女の為だ!」
「っ!」
唇を噛みしめながら先ほどと違い、ギッと俺を睨むリュートにもう一押しだなと思う。どちらにしても此奴にこれ以上時間を割いてやる余裕は俺にもない。既に夕日が沈み始め、空が赤く染まっている。これから本格的に夜が更けて、闇に乗じて国境を越えられたらおしまいだ。
そう判断した俺は最後の追い込みに入る。もう少しでバラドと別れて一時間が経つ。ここまで付き合ってやったのだ。こうなったら少々荒治療でも、突き落す勢いで此奴の背を押して、存分に働いてもらわねばならん。
「――――言っておくが、セレジェイラの身は保障しないからな」
「なっ!?」
「当然だろう? 相手の規模が分からない上に、グレイ様やジンが居ないんだ。戦力が圧倒的に足りない。いくらなんでもルツェ達を侯爵の私兵と戦わせる訳にいかない。危険過ぎる。元々あいつ等には陽動を頼んで、俺が一人でぶつかる予定だ。今の状況でセレジェイラも、は無理だ。見捨てさせてもらう。――――――悔しいが、それが俺の限界だ。未熟な俺では全てを円満になど夢物語でしかない」
胸倉を掴み、無理矢理視線を合わせたリュートに淡々と告げて一度言葉を区切る。余程状況が悪く無い限り見捨てる気は無いが、今はこの位で丁度いい。リュートが居ないとセレジェイラは絶対に助からない、と思わせなくてはいけないからな。
「全てを守るなど今の俺達には不可能だ。だから選択せねばならん。俺が選ぶのはクレアだ。彼女を他の男に渡したくない。だから俺は行く。救出に失敗したらバラドやルツェ達に迷惑をかけるのは承知の上だ。それでも俺はあいつ等を連れて行く。そうしないとクレアを助けられないからな。彼等やその家族に恨まれてもいい。それでも俺はクレアを助けに行きたい! 彼女は、クレアは俺の婚約者だ。彼女を守るのは、他の男じゃない! この俺だ!!」
目を見開いてこちらを見るリュートの言葉を待たず、引きずって固唾を飲んで俺達を見守っていた三人の元に運ぶ。そして神妙な表情を浮かべたワルドと、挙動不審な女性二人の前にリュートを投げ捨てる。
「選べ! リュート・シュタープ! セレジェイラの命は諦めるか、それとも俺と共に助けに行くかを! 諦めるなら、俺達が学園を出るまでお前達をここに閉じ込めさせて貰う! 但し! 俺と共に行くというのなら――――――、」
「「い、いうのなら?」」
【上流貴族の気品】を意識しながら芝居じみた動きで、高らかにリュートに問う。意味ありげに最後を切れば、女性二人が少し頬を染めて続きを促してきたので、そんな二人に冷笑を浮かべて見せて、次いで床に尻餅をついた状態で俺を見上げるリュートに視線を落とす。
「何を代償にしてもセレジェイラを守ると誓え! 馬の名家程度の後ろ盾しか持たないお前が、王女の侍女を務める侯爵令嬢を手に入れたいと願うのなら、そのくらいの覚悟が無ければ話にならん! ――――なにより、惚れた女だろう!? 他人に委ねず、全てを捨ててでも、己の手で守る気概を見せろ!」
ここまで言って覚悟が決められないのなら、此奴は切り捨てる。踏み出す為の切っ掛けは十分やった。俺よりは恵まれた状況にいる此奴が乗り越えられぬはずがない。俺もそうだったが、そもそも行動もしてない癖に考え込むから坩堝に嵌るのだ。偶には餓鬼は餓鬼らしく突っ走ってみてから考えればいい。
色々経験したからそう思えるんだろうけどな、と心の中で思いつつ、俺は考える時間を与えずリュートに決断を迫る。頭でっかちな奴に時間を与えると色々考えるからな。売り言葉に買い言葉、勢い余って言ってしまったくらいがいい。
「答えろ! リュート・シュタープ!」
「~~~~~~行くっ! 行けばいいんだろう!? セレジェイラを見殺しになどさせない! 彼女は俺が守る!!」
「ならさっさと行くぞ! とっとと立て!」
ビシッと指を突き付け最後にもう一度覚悟を問えば、リュートはやけくそ気味にそう叫んだ。ようやく覚悟を決めたリュートに安堵しつつも、手間をかけさせやがってと思いながら新たに加わった戦力を加味して作戦を立て直す。
ついでに、リュートに考え直す時間など与えないよう、腕を掴み有無を言わせず立ち上がらせ次の行動に移る。
頬を染めたり、胸を撫で下ろしたりと三者三様の表情を浮かべ、突っ立っているワルド達に「お前らもさっさとこい!」と叫びつつ、俺はリュートの腕を掴み駆け出した。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。