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#28 捜索

どうも、ご無沙汰だと思います。ららと申します。


孫義がいなくなった後、周寧と桂高は接触できる中で一番大きな権力を持つ人物・太子郭艾に会いに行った。扱いは商談である。

「孫義殿が攫われたか………安心できぬ状況という訳だな。」

事情を話した郭艾はそう言った。

「この騒動が治まるまで我が屋敷を使わぬか?無論無理強いはせぬが、宿よりは警備は固いだろう。」

「それはありがたき申し出でございますが、いいのですか?一介の商人が太子様のお屋敷を使うのは賄賂と受け取られぬやもしれませぬ。」

「それもそうか………しかし、そなた等まで誘拐されると我が国の威信にも影響する。父上に掛け合うとしようか。許可が降りればそなた等は我が国の客人となる。それならばいいだろう。」

「ありがたきしあわせでございます。」

「うむ。では父上のもとに行って参る。」

「お気をつけくださいませ。」

郭艾は護衛の楽単を連れ、郭需のもとに馬を駆った。


「父上。報告と許可を頂きたく参上いたしました。」

「いかがした?」

「孫義殿が例の賊に誘拐された模様です。それに伴い商談相手を客人として屋敷を使わせてもよろしいでしょうか?」

「別に構わぬ。して、おまえは孫義殿の誘拐についてどう考える?」

「は?どう、と言われましても………」

「やはりおまえは素直じゃな。考えてみよ。あの孫義殿が賊如きに攫われると思うか?」

「それは………しかし、薬などを利用すれば可能かと。」

「いつ盛るのだ?」

「………」

「ではそのことから捜索してみよ。この騒動はおまえが解決せよ。よいな?」

「はっ!!!」


〜郭艾の屋敷〜

「というわけで周寧殿らはこの屋敷を使っていただいて構わぬ。そして孫義殿の捜索に協力していただきたい。」

「喜んで協力させていただきます。」


この日から孫義の捜索が始まった。

「郭艾様。郭需様がお呼びでございます。」

「分かった。すぐに参ろう。」


「捜索は順調か?」

父上からの言葉が雷の如く響き、両肩に重くのしかかる。あれから進展は無いと言っていいだろう。唯一の進展は特に薬を盛られたようなことが無いということだけだ。

「………滞っております………」

罰を下されても何も言えない状況である。

「やはりか。」

「分かっていたのですか?こうなることを。」

「そうだ。おまえには無理と思っておった。」

郭艾は悔しさに顔をしかめる。

「誰を怪しいと思った?」

「宿に賊の内通者でも潜んでいたのかではと思っておりましたが、そのような証拠はありませんでした。」

「なんだ気づいておるではないか。」

「いえ。ですから疑いは晴れたと………」

「まだ晴れておらぬぞ?宿の管理者は晴れたが、宿泊客はまだだろう?」

「いえ、攫われた時に宿泊していた者の調査も済んでおります。」

「まだ一人いるであろう。攫われた本人が。」

いかがでしたでしょうか。

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本文書いた後以前投稿したものを書き直そうと強く思いましたまる


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