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#22 政略結婚

どうも、ご無沙汰だと思います。ららと申します。


「燕よ!姫が賊に襲撃されたと聞いたが無事だろうな?!」

「父上!はい、全員無事でございます。これは内密のことゆえと護衛を少なくした私めの責にございます。何卒護衛を罰さないでいただきたい。」

「無論そのつもりである。このことは後に国に尽くすことで精算せよ。よいな?」

「はっ!了解いたしました。」

「しかし、どうやって切り抜けたのか聞いても良いかな?」

「はい。通りすがりの桂高という者に窮地を助けられたようです。」

「ほう。お前のことだ。既に褒美も取らせたのだろう。ならこの話はこれで終わりである。」


「では後日、吉日を選び白燕と狗姫との婚礼の儀を執り行う。」


〜普の都〜

ここ最近はこの辺りはお祭り騒ぎである。なんでも白燕様と異国の姫が結婚するそうだ。あの話はやはり本当なのだなと噛み締める。

あの時、自分はあの姫達をまもれただろうか。きっとまもれたのだろう。そのおかげで民衆の笑顔があるのだから。桂高は久しぶりに自分が誇らしく思えた。


「桂高!」

そう呼びかけるのは孫義である。

「狗姫様の一行をまもったと聞いたが本当か?!」

「そうみたいです。」

「相手はどんな奴らだ?」

「最近この辺りを荒らしている青の衣装の賊でしたね。まだあの辺りにいるとは思いませんでした。」

「そうか………。でもお前が無事で良かったよ。桂高、依頼を忘れないでくれよ。」

「大丈夫です。安心してください。」

そう言って孫義は来た方に戻っていった。



〜???〜

「そうか、失敗したか。できれば防ぎたかったのだが仕方ない。次の計画に移るとしようか。」

いかがでしたでしょうか。

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