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#18 失望

どうも、ご無沙汰だと思います。ららと申します。


趙玄を見た桂高は自分のした過ちに気が付いた。

護衛の任を放り出し、自分の復讐を優先した。これでは護衛役などという称号は飾りである。


「こ…これは………」

「言い訳ができるならしてみるがいい。言ったところで対応は変わらんがな。」

趙玄は冷徹に言い放つ。

当然だ。この仕事は信用が無ければ成り立たない。信用出来ない護衛など無駄である。

「これは来たときの分の報酬だ。さっさと取って去れ。」


桂高は渡された小包を手に普の国に帰ることになった。



〜白熊の部屋〜

「白熊様。戻りました。」

「どうだ?上手く行ったか?」

「いえ、普の将軍の介入と一人の妨害によって自力で復興できる程度の被害です。」

「あやつ、相当急いだな。以前の時に相当な責任を感じたと見える。不問にはしたのだがな………」

「それで収まらないのが将というものでございます。」

「それで一人の妨害とはなんだ?お前の将は人一人に手こずる程質が悪いのか?」

「いえ、恐らくその人一人が強かったのでしょう。劉韓が相手しましたから。」

「ほう。あやつが手こずるとは、名はなんと言うのだ?」

「桂高という若者だそうです。」

「ふむ、聞いたことが無いな。」

「私もです。ただ安の出身だそうです。」

「安の出身だと?それはおかしいぞ。桂の姓は陽の国の武将のはずだ。」

「そうなのですか?」 

「あぁ。つまりその桂高とかいう奴は父と私の二人に故郷を追われた訳だな。流石に心が痛むな。」


「本題ですが白熊様、次の計画はありますでしょうか。」

「いや、一旦ここで終わりだ。帛以外の方角に伸ばすと芹の国が怖い。」

「わかりました。ではこれにて。」

「うむ。ご苦労だったな。伯凰よ。」




いかがでしたでしょうか。

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