自分とは
学校に行っている時は、卒業後が不安だった。
会社に入ってからは失敗して怒られないか不安だった。
そこに未来への希望はなく、やりたいことがない人間の典型だと勝手に思っている。
悲しくはないが、楽しくもない。漠然としているが常に付きまとっていた思いである。
自分の考えを後から否定されるのが嫌いだ。とはいえ、肯定されると不安になる。
これも自分に自信がない人間の典型だと勝手に思っている。
根拠が自分の中ではっきりしていない考えを肯定されると途端に不安になるから、周りに確認を取りつつ不安を一つ一つ潰して、親や先輩、上司などの自分より上位と思われる人間に確認を取る。そこで良いとされると安心するが、後からそのことについて否定されると腹が立つ。判断したのは自分ではないのになぜ自分が否定されるのだろうと憤りを感じてしまう。
自分の中に確固たる意志がないために決定権というか主導権というか、そのあたりを他人まかせにした結果自分も同意した考えであろうとも他人事なのである。
自己責任とはよく言われるが、仕事や勉強で上司や教師に確認を取って正解としたことが否定された時、これは自分が悪いのだろうか。とはいえ、失敗をすべて他人に押し付けるのが正しいとまでは思ってはいない。
この辺りの線引きは難しいのだろうが、失敗したくない、責任が取れないという思いがどんどんと自分という範囲を狭めてしまったのだろうと考えている。
何もかも一人で決められないは極端だが、そういった人間に自分がなっている気がしてならない。