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05 神様始めました

 ミーティアが「今の儂なら負けはせん」と豪語したのを信用して、みんなで亜人さんたちのスカウトに向かうことになった。


 ただ、空の上でウキウキしているミーティアの様子から、ただ散歩がしたかっただけなのではないかと邪推してしまう。


 リードでも付けておくべきだろうか。

 エチケット袋も用意しないとね――そういえば、物がいっぱい入る魔法の袋とか鞄というものがあるらしい。


 私には大して価値が無いものだけれど、アイリスたちのためにも手に入れたいな。


◇◇◇


 比較的のんびりとした空の旅でも、そう時間はかからずに目的地に到着した。

 これもレベルアップの影響か、ミーティアの飛行速度や快適性が上がっているようだ。



 さておき、亜人さんたちが、ミーティアの存在や姿を忘れていないのは分かる。

 むしろ、一度でも見れば忘れる人はいないというか、最期の記憶になる人も多いだろう。


 しかし、彼らが平伏して出迎えているのは、どう見ても私に対してである。


 私は、以前と比べると随分と姿が変わり果てていると思うのだけれど、彼らの様子からは微塵も迷いが感じられない。


 みんな元気そうにしていたのは良いことなのだけれど、想像の斜め上の元気さを発揮していて、何をどこからツッコんでいいのか分からない。

 以前の彼らを知っているアイリスたちも目を丸くしているので、私の目の錯覚ではないらしい。




 まず、大半の亜人さんがプチ進化していた。


 《鑑定》が使えなくても分かる。

 《鑑定》が使えると、誤魔化しようがない。


 今になって気がついたのだけれど、もしかして、私のあげた《竜殺し》の影響――いや、きっと彼らの努力の賜物の結果だ。

 そうに違いない。



 真っ先に私を出迎えにきたのは、恐らく最初に助け出した5人の女性。


「お待ちしておりました」

 などと意味不明なことを供述していて、今も最前列で平伏している人たちだ。


 何となく面影がある。

 何だかとても健康的で、綺麗になっているような気がする。


 ほぼ裸同然だった薄汚れた貫頭衣から、清廉な印象の巫女服に着替えているせいだけではない。

 というか、千早を自分たちで作ったの?

 すごくない?



 変化は彼女たちだけに収まらず、ほぼ全ての女性は綺麗に、男性は精悍になっているように見える。


 何というか、みんな自信に満ち溢れていて、容姿以外は別人に思えるくらい。


 アイリスたちによる《鑑定》では、種族が【兎人族】から【首狩兎人族】になっているとのことだ。


 確かに、村の周囲に、恐らくは外敵だった人の――虎さんや熊さんといった獣人さんの首が晒してあった。というか、普通に獣の首だ。

 それらは、彼らがここに越してきてしばらく経った頃に、この開拓地の存在を知った余所の獣人さんたちが、それを奪おうと攻めてきたのを返り討ちにした証で、後続を断つための脅しらしい。

 この弱肉強食の世界では、珍しいことではない。

 ……本当に?


 とにかく、巫女さんが言うには、彼らは一度は死んだ身である。

 そして、真の神の寵愛を受けて生まれ変わった身でもあって、神に頂いた新たな命を粗末にすることは罪である、と。

 神の用意してくれた聖地を守って、神の寵愛に応えるためにも退くわけにはいかない。

「これは聖戦なのです! 勝利を、神様に刃向かう愚か者どもの首を神に捧げるのです! そうすれば、神様は再び私たちの前に姿をお見せになるでしょう!」

 などと、よく分からない寝言を並べて勇敢に戦ったそうだ。


 興奮気味に話す兎の巫女さんに、理解が追いつかない。

 まだ何かを話しているけれど、もう聞きたくない。



 とりあえず、彼らの前で首切りはしていないので、少なくともこれは私が与えた影響ではないはずだ。

 また、【犬人族】も大半が【闘犬族】になっているそうで、その姿からは、奴隷寸前だった時とは打って変わって、自信が漲っているように見える。


 その自信の源は、やはり飾られている首か?


 それでも、私から見れば、尻尾をブンブン振りながらも大人しく伏せているただの忠犬だ。

 まあ、命令ひとつで喜んですっ飛んでいく、鉄砲玉のような雰囲気ではあるけれど。



 しかし、村人の大半は進化しているというのに、村造りはほとんど進んでいなかった。


 住居は、雨風を凌げるだけの簡易なものがいくつかあるだけ。


 そのくせ、なぜかピラミッドのような、石造りの立派な神殿が完成していて、頂上部には当時の私らしき石像まで見える。


 ついでに、麓には狛犬かスフィンクス代わりの竜の彫像があった。


 巫女さんの恰好を見るに、私以外にもミーティアやアイリスの影響を受けていることも明白だったけれど、そのふたりの視線は、「お前のせいだ」と物語っていた。


 亜人さんたちが、当時から崇拝に近い感情を持っていたのは察していたけれど、それはその場限りの一時的なもので、まさかここまでとは思っていなかった。



 さらに、巫女さんたちに勧められるまま神殿の頂上へ移動してみると、そこには私を迎えるための立派な装飾の椅子があった。


 生贄をさばく場所でなくてよかったと少し安心しつつ、ひとまず、ピカピカに磨き上げられているそれに腰掛けてみる。

 背もたれが大きすぎて翼と干渉するものの、座り心地は悪くない。


 そして、当然のことながら、平伏した亜人さんたちを見下ろす形になる。

 亜人さんたちが、「自分たちの造った椅子に神様が!」「生きていて良かった!」などと感激している。

 特に気分が良いものではなかった上に、アイリスたちの視線が痛かった。



 人手が欲しくてスカウトに来た私たちと、

「神様の再来だ! やはり神様は私たちを見捨てていなかった!」

 と喜んでいる亜人さんたちとの温度差が酷い。


 そんなこんなで、私たちの用件を言い出せないまま、更に彼らの今までの経緯を聞かされるはめになった。


◇◇◇


 帝国の砦からの救出時、特に深い理由もなく選んだ5人だったけれど、彼らの中では、彼女たちが私に選ばれし者だという認識になっていたらしく、自然と高い地位に就いた。

 といっても、支配者階級になったとかそういうことではなく、神への――私への祈りと呼びかけをするための巫女として、日常生活における雑事を免除――というか、禁止されたというだけだ。



 彼女たちは当初、簡素な祭壇を作って、私や邪神に感謝の祈りを捧げているだけだった。


 当然のように、他の人たちも巫女さんたちに任せきりではなく、自らもお祈りやお供えをして、気持ちだけでも祭壇を豪華なものにしようと、ささやかにではあるけれど、巫女さんたちを手伝っていた。


 そんな生活を続けていたところ、私が渡しておいたお酒を飲んだ人の中から、進化を果たす人が現れ始めた。


 最初は5人の巫女さん。

 そして、それに近い立場の人。


 進化としては微々たる変化ではあったものの、それが彼らに自信をもたらしたのは間違いなかった。


 そして、本来は明らかに格上であるはずの獣人さんを撃退できたことが自信に繋がったらしく、更なる彼らの進化を後押しした。


 また、お酒を飲んでいなかった人が進化していなかったことから、これは本当に神の酒なのだと彼らは確信したらしい。

 当然、私への信仰は加速した。



 神の存在に触れた彼らは、自分たちの住居や生活もそっちのけで祭壇を発展させて、いつしか神殿と呼べるものが出来ていた。


 そのうち、手先の器用な人の中から、石や木を使った細工を行う人が現れて、神殿の壁面には私を称える彫刻が、頂上には当時の私そっくりな像が建った。

 すごい記憶力というか、執念である。


 しかし、その製作者たちは、突然訪れた私を見て、後悔の涙を流していた。

 ご神体に翼がない! 耳と尻尾もない!

 でも、やっぱり亜人の神様だったのだと。



 アイリスたちの非難の視線が突き刺さる。

 責任の一部は私にあるといえなくもないけれど、これは誰にも予想できないと思う。


 つまり、私は悪くない。


 いや、善悪で測るものではないのだ。


『生贄の儀式はしてないよね?』

「神様が普通の食事をしておられたのを知っておりますので。ですが、神様が望むのであれば――」

「待って!?」

 念のための問いだったけれど、なぜか覚悟を決めて巫女服を脱ぎ出したので慌てて止める。

 自ら生贄になろうというのだろうか?

 恐ろしすぎる。


「私は神じゃない。どちらかというと、神は敵。――ユノと呼んで」

「さすがでございます、ユノ様」


 何がさすがなのか分からないけれど、「様」も要らないと何度も言ったのに、無視され続けている。

 信仰している割には言うこと聞かないな。


 とにかく、気を取り直して本題に入る。



『実は領地を開発しててね。君たちの中から有志を募って、手伝ってもらおうかと思ってここに来たんだ。ただし、さっきも言ったように、本当に天使を虐殺して敵対関係にあるから、来るならそのつもりで』

 領地――いや、確かにあの規模だと、家というよりは領地といった方が近いだろうか。


 朔が大まかな説明を済ませると、巫女さんたちはお互いの顔を見合わせて、突然滂沱の涙を流し始めた。

 そして、一斉に立ち上がって振り返ると、いまだ平伏したままの亜人さんたちに大声で告げる。


「皆、心して聞きなさい! 我らが神ユノ様が、我らを捨てた忌々しい神の手先を打ち倒してくださいました!」

 ええ? 何を言っているの!?


「それだけに留まらず、私たちをその御許にお招きになられました!」

「我はと思う者よ、共に剣を取り、その刃をユノ様の敵に突き立てるのです!」

「「「うおおおお!」」」

「いや、違う」

 私の声は亜人さんたちの大歓声に掻き消されて、彼らの耳に届くことはなかった。


 所々は合っているものの、兵隊が欲しいわけではない。

 というか、これではまるでテロリストの決起集会だ。


 予想を遥かに超えた展開に、アイリスたちもドン引きしている。

 いや、引いていないで助けて?


◇◇◇


 結局、亜人さんたちは全員連れて行くことになった。


 むしろ、彼らを置いていく方が不安だった。


 こんな危ない人たちは、辺境で飼い殺しにする方が、世界のためだと断言できる。



 彼らには、それぞれの家や私物はほとんどなかったため、準備はあっという間に済んだ。

 神殿も新天地で新たに造るつもりだと言うので放棄する。

 いや、新天地には造らないで?


 旧神殿も、個人的には壊していきたいところだけれど、たとえ間違いだったとしても、彼らの努力を無駄にしてしまうのは、私の嫌いな神のやり方そのものである。


 それに、私が今の彼らに「新たに神殿を建てないでね」とお願いしたとしても、彼らは神からの命令と受け取るだけだろう。

 まずは誤解を解かなければいけない。


 それに、「命令した」という前例を作るのもまずいように思う。

 私はどうすればいいのだろう?


◇◇◇


「誤解って怖いね」

 帰りの空の上でしみじみと呟く。


「部分部分では合っているのが性質が悪いですね」

 おかげで誤解を解くのが大変そうだよ。


「でも、リリーも助けてもらったので、何となく分かります」

 分かっちゃうかー。

 でも、それは分かっちゃ駄目なやつだからね?


「さすがの儂も、お主の狂信者を生み出す手腕には恐怖を覚えるわ」

「私には事情が分からないけど、あれじゃまるで神に対する天使よ? 神が置いてけぼりなだけ性質が悪いけど――あんた一体どこに向かってるの?」

 掛け違えたボタンが、絶妙なずれ具合でピタリと嵌ってるだけで、決してわざとではないよ?

 どこに向かっているかなんて、そんなの私の方が知りたい。


◇◇◇


 お城の敷地外北西に広がる草原で、亜人たちを解放する。


 つい先程、お城の敷地で解放したのだけれど、「ユノ様と同じ場所で生活するなど、とんでもありません」と拒否されてしまったからだ。

 これでは何のために連れてきたのか分からない――いや、もう世界のためか。


 とにかく、無理強いすることもできないので、巫女の5人についてはどうにかお城での仕事を手伝ってもらうことを了承させて、残りは城下に村というか町を造ってもらうことになった。

 何か思っていたのと違う……。


 まあ、西には豊かな森が広がっていて、北には山脈が見える――高いものでは六千メートル級だろうか。

 そして、東には海産物は望めそうにないけれど、海もある。

 しばらくの間であれば、彼らだけなら食べるには困らないだろう。


 問題は、川や湖などの真水のあるところが遠いことくらいだけれど、真水を出す道具や魔法は広く普及しているので、それほど問題にはならない。



 新天地の環境の良さに、「さすが神様の住まう地です!」と感激して平伏する亜人たちにしばらく大人しくしているように命じて、巫女たちを連れて人魚さんと海竜のところへ連れて行く。


 ある意味、人魚さんたちの住んでいる所も城下といえる場所だ。

 できれば仲良く協力してやってもらいたい。



 兎さん側の代表を、筆頭巫女シャロンさん――呼び捨てでなければ言うことを聞けないと言うシャロンという名の巫女を、人魚さん側の代表者の【ローラ】と引き合わせて、まずはふたりで話してもらう。


 シャロンたちはお城で働いてもらうつもりなので、兎と犬の亜人には後々別の代表を選んでもらう必要があるように思うけれど、もう面倒臭いのでそこまでは関与しない。


 私への偏見が無くなるまで、必要に応じて適切にやってもらえばそれでいい。


 なお、当初は狂信者チックなシャロンに疑いの目を向けていたローラだったけれど、5分もすると死んだ魚のような目になって、10分もすると一緒に私を称え始めた。


 そういえば、人魚さんには、私が神と敵対していることを伝えていなかったように思う。

 まあ、いいか。


 それより、何か良くないものを目にしたような気がする。

 恐らく、進化したシャロンの姿と、進化で得た能力に、ローラさんが感化されてしまったのだろう。


 人魚さんが、かつての彼女たちと同じく弱い種族だということも関係しているのかもしれない。



 そんなふたりを連れて、今度は海竜のところに向かう。


 シャロンたちは、海竜を見ても動じなかった。

 ミーティアを見ても動じないのだから当然か。


 なお、この海竜は【マリン】と名付けた。

 いつまでも「海竜」ではどこかの力士かと思ってしまうし、名前があった方が世話をする方としても感情移入しやすいだろうと思ったのだ。


 それなら、実際に世話をする人魚さんたちに付けさせた方がいいと思ったのだけれど、彼女たちが遠慮――というか、固辞するので、私が付けざるを得なかったのだ。


 ちなみに、最初は番犬代わりなので「ポチ」と名付けようかと思ったのだけれど、海竜がとても悲しそうな声で泣くので、潜水艦――サブマリンから一部を取った。

 その際、「サブ」も含めるか、むしろ「サブ」だけにするかといろいろ揉めたものの、結局海竜が一番気に入っていたマリンで決定したという経緯があるのだけれど、それは今は関係無い。



 とにかく、マリンに「人型は食べるな」と言い聞かせて、これまで言いつけを守っているご褒美として、魔力濃度薄め(※当社比)の《竜殺し―アメリカン―》を出してあげる。


 その分私の回復が遅れるけれど、少しだけなら問題無い。


 出した瞬間から、マリンの目の色が変わった。

 躾のために「待て」を覚えさせているのだけれど、涎がすごい。


 そして、「良し」といった瞬間に樽に飛びついて、瞬く間に飲み干して酔っ払う。

 そして、もっと出せとでも言うかのようにグイグイ私に甘えてくる。


 さすが《竜殺し》といいたいところだけれど、甘えられているのが人魚さんたちなら死んでいるかもしれない。

 とにかく、大袈裟なくらいに気に入ったようなので、様子を見ながら与える量や与え方を調整していこうと思う。


 となると、亜人たちにも酒くらいは出してあげるべきか。

 《竜殺し》は回収しないといけないし。


 あれは、アメリカンであっても彼らには劇薬だろう。

 迂闊に与えて、これ以上進化させるわけにはいかない。



 だったら、亜人――人族用のお酒を出せばいい。

 かねてから考えていたことでもある――と思ったところで、想像どおり新魔法が浮かんだ。


 料理魔法:酒造《人殺し》。


 ネーミングがアウトだ。

 いや、竜、鬼と来ているのだから、予想してしかるべきだった。


 一体、私の精神世界では何が起きているというのだろうか?


 とにかく、多少警戒しながら魔法を使ってみる。

 もしも言葉どおりのものが出てきたら、マリンの餌だ。



 出てきたのは、鮮やかなオレンジ色の液体だった。

 匂いからして柑橘系――いや、アルコールの香りもするし、お酒のはずだから、カクテルのようなものだろうか?


 樽に並々と入ったカクテルというのも風情がないけれど、何事も見た目で判断してはいけない。

 大事なのは中身なのだ――ということで、とりあえず、ひと掬いして飲んでみる。



 ――美味しいとは思うけれど、私はやはり《竜殺し》の方が好みだ。

 お酒だということを考えると、正直これでは物足りなさを感じる。


 しかし、香りは良いし、お味の方も素晴らしい。


 興味深そうに見守っていたみんなに――リリー以外にも勧めてみる。

 リリーは、少なくともこの世界での成人年齢に達するまではお預けだ。ごめんね?


 未成年の飲酒は、経験不足ゆえの未熟さを持つ少年少女にとって、精神的にも社会性的にも悪影響を与えやすい。

 それに、脳をはじめとして、身体的な害も出やすいそうで、禁止されていることにはそれなりの理由があるのだ。


 とはいえ、何も無しなのはあんまりなので、代わりに大好物のイチゴミルクを渡して頭を撫でる。

 後でソフトドリンクも出せるように頑張ろうと思う。



 アイリスたちと、巫女とローラに飲ませてみたところ、評価は概ね上々。

 ただ、やはりミーティアやソフィアには物足りないようだ。

 アルコール濃度というより、魔素濃度の問題だろう。

 巫女とローラは、涙を流しながら平伏していた。



 さておき、私も進化というか神化したからか、魔法の方向性の指定が簡単にできるようになっていた。

 《人殺し》でも、ジン、ウォッカ、リキュールなどの様々なベースと、レモンやらライムやらグレープフルーツなどの様々なフルーツの組み合わせによって、様々なカクテルがあれよあれよと創り出されて、それらが入った樽が所狭しと並べられていた。


 調子に乗って出しすぎたかもしれない。


 もちろん、みんなには怒られた。

 特に、ミーティアには「儂のは出さんくせに!」ととても責められたけれど、いろいろできるようになっていたのが面白くて、手が止まらなかっただけなのだ。


 とはいえ、出してしまったものは仕方がないので、亜人たちにも気に入ったお酒を持って帰らせる傍ら、マリンも含めて、飲んだら泳ぐなと厳命しておいた。

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