74話:魔王、堕落した世界樹で人々を貶める
73話の蛇足部分の補足的な話です
追記:4/6に加筆修正をしました。
おとぎ話はバリエーションが多く、地方によっての差異が激しい。
俺が生まれ育った日本のファンタジー観では、妖精といえば小さく可憐な半透明の羽を持つ少女である事が多いが、妖精の本場では物理的に人を傷つけ、命を奪う事だって珍しくない、理不尽の体現者だ。
だから、まぁ……時には誤解から喜劇が生まれる事もある。
「―――みっともない姿をお見せしました。大魔王イグサ様。あなたは配下になった私達に何をお望みですか?」
先ほどまでキャラが壊れる勢いでギャン泣きしてた魔王カオルが、長年の親友で戦友でもある、アンデット種族になったばかりのミノタウロスの近衛騎士改め女性将軍にあやされ、涙で腫れた目元を拭われて軽い化粧までして貰い仕切り直して問いかけた。
民間軍事企業魔王軍の主要メンバーと魔王カオルの部下達が集まった大広間には、え?今更取り繕うの?みたいな気まずい緩い空気が流れている。
「何を望もうか………本当に何を要求したら良いと思う?」
無償でも良いんだが、一方的に施す、施される関係は健全ではない。が、ちょっと文明レベルが違い過ぎて何を要求したものか若干困る。
「税の基本になる食料品とかは?」
魔王カオルの提案は王道だ。
ファンタジー世界的に主要穀物の麦風だったり米風だったりする食糧資源で納めるのは外れが無い。
SF世界でも技術的に遅れている辺境惑星とかの主要交易品は食糧資源・鉱物資源・人的資源の三本柱だ。
惑星上で自然環境で育てられた食材はSF世界だと、希少価値もあいまって非常に高価なんだが、流石に遺伝子改良まで行かなくても品種改良してない天然食材は売れる所に持っていけば貴金属よりも高く売れる。
だが需要は人口に比べて恐ろしく少ない。価値はあるが基本売れない。
そうだな。現代で例えてみようか。無農薬で作ったブランド米は良い値段で自然食品として一般人にも売れるが、無農薬かつ古代農法で手間暇かけて作った古代米は貴重だが、それ以上に買い手が限られるだろう?
それ以上に、だな……
「何か死者復活魔法が効きすぎて、蘇生したアンデット種族が随分多い事になっているが、むしろ食糧支援をした方が良くないか?」
「……うん」
この女性魔王のために再び立ち上がる気概も持った霊魂を召喚して不死種族を作った訳だが、泣き出した魔王が落ち着く間もその数は増え続け、最終的には200万超えたくらいで落ち着いた。
死後の安寧を投げ捨ててももう一度仕えたくなる魂が200万とか、どれだけ魔王カオルは人望があったのだろうか。
そしてアンデット種族は魔法的な動く死体ではなく、死体が元になった生命なので動くには食べ物が必要だし、出すものも出す。
人であった時よりも毒に強いから食べられるものの種類は増えていると思うが、それでも突然ポンと200万以上も人口増加したのは厳しいだろう。
幸いSF世界には安価で流通していて加工機を通せば気軽に食糧になる、いつもの謎素材(有機オーガニックマテリアル)があるので養うのも難しくはない。
「……なら軍事力の供出はどうでしょうか」
魔王カオルがこの手は使いたくないと苦渋の表情をしつつ答える。
復活したアンデッド種族は、魔王カオルの部下や戦友だっただろう、ほぼ全員が戦場で倒れた者達だ。
装備品も一緒に復活したのか、騎士風の金属鎧を着た巨躯の兵士から、農具で武装した農民まで様々だが。
200万の軍事人口が増えたなら有効な手だな。
傭兵契約という形にすれば主が変わる事も無いが、魔王カオルは自分のために黄泉から帰ってきた部下達を手放したくないと思っているようだ。
部下を大切にしたい気持ちは魔王的に良くわかる。
魔王カオルが再び自分のために立ち上がった部下をもう一度死地に送る覚悟をした、その悲壮なまでの覚悟は大変好ましい。好ましいんだが。
「その、だな。実に言いにくいのだが」
とても心苦しいのだが、断らないといけない。
「……その部下達は最低限パワードスーツを着こなして宇宙戦闘艦の艦内や宇宙要塞の内部で白兵戦ができるか?」
技術的にやらせるなら白兵戦だが、SF世界の教育前提なら魔獣王配下の魔獣達という人材がまだまだ余っているんだ。
「………」
魔王カオルの表情から感情が抜け落ちて瞳のハイライトが死んだ。これは見事なレイプ目だ。
「失礼」
切れ者の老将軍(人間種)と言った風貌の部下が前に出て来て、はい、魔王様のお好きなフルーツですよ、美味しいですよ。と食べさせている。
ミノタウロスの女性将軍は使い古した感のあるくたびれたクマのぬいぐるみをカオルに持たせてもふもふさせている。
見事な忠誠心と連携だな。
「どうしたものか。ミーゼ、何か意見は無いか?」
「とりあえず緊急の食糧支援。元隠者の叡智の基地が近くにあるから、そこから買いましょう。リゼルねーさん、買い付けお願いします」
「はいはいですよぅ」
リゼルが取り出した携帯端末をポンポンと操作していく。
「肥沃な土地が多いようですし、無人地帯にプランテーションを作成、こっちから持ち込んだ種籾や苗で作物を作って貰いましょう。向こうに人を出して貰って、できた作物をこっちで買う形にした方が良いです」
なるほど。食糧危機の打開とうちの儲けを両立させられるな。
「それなら交易品として十分な価値になるな。それを買い上げて安い食糧を売るか」
「こっちで普通に流通してる品種なら十分目玉商品になるのです」
食糧生産用のステーションで作られた天然食材の時点で高級品なんだ。惑星上の自然環境で育成した一般に流通してる品種なら、もっと値段が跳ね上がるだろう。
何より色々極まったマニア以外にも売れるのが大きい。
ちなみにだが、後進惑星が主な交易品にする他の2つは厳しい。
アドラム帝国では人こそ国の力という国是のために、とにかく人口が多い。居住可能惑星だけではなく、大型の居住ステーションがあちこちに浮いているので人材は質や性根はともかく数は文字通りいくらでもいる。
ファンタジー世界で、魔法的なブーストがあったとしても惑星の1地方で養える数の人口を出稼ぎに出しても、そこらの地方ステーションの人種がちょっと多彩になって終わるだろう。
安定して故郷に仕送りする立場を確立するか技術を身につけるまで一世代くらいかかりそうだ。
鉱物資源は……ファンタジー世界で採掘できる効率と量、何より辺境どころか海賊と気合いが入った世捨て人以外の人口がほぼ皆無のこの惑星がある星系の立地では、一番近い交易ステーションまでの輸送費で間違い無く赤字になる。
魔法技術を持った住民を『超能力を保持した実験体』として売りさばく方法もあるが、悪の美学的にその手は使いたくない。
人身売買で小銭稼ぎをするくらいなら、宇宙海賊とドンパチして賞金や艦船を拿捕して稼いだ方が心躍るだろう?
「……もふ、もふ」
とりあえずは遠くて近い取引相手から始めて、信頼関係を作る所から始めよう。
……ぬいぐるみを抱いて癒やされている魔王カオルが復帰するまで掃除の続きでもしておこうか。
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子供の頃に夢が壊れた経験があるだろうか?
人によってシチュエーションは違うだろう。
サンタクロースが架空の存在だと知った時だったり、戦隊ヒーローが特撮で、魔法少女が二次元の存在だと知った時だったり。
その時に多くの人は世界に妥協する。あれは現実に無いものなのだと。
だが、一部の人は大人になってから―――あるいは子供のうちから決意を胸に抱く。
現実に無いから自分がなれば良い、あるいは作ってしまえば良いのだと。
「ユグドラシル・アナザー、軌道に変化なし。各部チェック項目98%まで終了」
「惑星の大気状態のパラメーターを種子に入力開始します」
人類と戦い負けようとしていた野良の魔王・カオルを見つけた惑星の衛星軌道上、古木の枝のあちこちに球体をつけた、歪な形状の人工物が浮いているのを強襲揚陸艦ワイバーンのブリッジから眺めていた。
「月面出張所の仮稼働も始まりました。交代ありとはいえ、こんな辺境の出張所勤務の人を集めるのは苦労したのですよぅ……」
惑星の表面に作った隠蔽型の基地。そこの所長から送られて来た研修レポートを見終わり、研修中に重篤なホームシックを発症した2人以外問題無く終わったのを改めて確認したリゼルが溜息を零す。
「二ヶ月の吶喊工事で建造を頼んだユグドラシルの方はそうでも無かったのか?」
「あっちは予定通りに飛んで落ちるだけのロケットもどきと、中古のマニュアル式小型惑星改造キットをちょちょいと改造しただけのものですもん。作っていて浪漫が足りなくて面白くないだけで、大した事でもないですよぅ」
「各部チェック完了。予定時刻になりました。社長、起動をお願いします」
オペレーターのユニアに促され、船長席にある取っ手にスイッチがついているだけの物理スイッチを押し込む。
「起動状態に入りました。ユグドラシル・アナザーの主機出力上昇中、静止衛星軌道から離脱開始します」
ついこの間。魔王カオルのいる惑星への干渉を決めた俺達だったが、魔王カオルが統治する魔王領とそこに住む魔族、文化と文明を持つ多種族共同体をどうするか少々悩む事になった。
まず魔族の各種族が保持している文化が惜しい。
原始的な楽器を使ったものから、技術的にピアノに近い複雑な弦楽器を使った音楽まで音楽文化だけでも多種多様で、彫像芸術や石材を使った建造技術まで独自のものが育っている。
この惑星の文化紹介をするドキュメンタリー番組の製作すれば、中古の主力戦艦が数ダースは買える位の売り上げが出るだろうと試算された。
この時点で「保護するならいっそ大型宇宙ステーションでも運んできて、保護したい住民を宇宙移民させれば良いです」と主張していたミーゼが沈黙した。
大規模移民は文化の遺失を招くからだ。将来的に宇宙移民させるとしても、文化を継承できる程度に調査と保管をしたい。
だが、発展途上惑星の文化保護活動は、文化収拾できるなら命が惜しくないという文化バカな学者や地方文化マニアを大量動員したとしても、数十年単位で時間がかかる。
次に魔族領の立地が悪い。
昔にこの惑星をテラフォーミングした業者か地方政府の趣味なのか、惑星の大陸はおおまかに地球の大陸の形に似ている。
地球の地図で説明すると、ヨーロッパ大陸全般に人間国家が広がり、アフリカ大陸に魔族にならなかった文化的ではない蛮族種族が広がり、魔王領は東欧から中東、アフリカ大陸北東にある。
土地は肥沃で気候も安定しているのは良いが、あちこちから侵略を受ける立地なんだ。
ヨーロッパ大陸方面から人間国家の侵略を受け。
北の大地からは危険な原生生物や遊牧民族風の生活をする蛮族がピクニック感覚で略奪しに訪れ。
アフリカ大陸からは他大陸への進出を狙う蛮族の大規模集団が頻繁に侵略をしてくる。
東に種族ごとに別れて暮らす魔族領とは別の形をとった小規模国家があるが、こちらが中立から友好な態度なのが救いだろうか。
魔族は生物的に弱い種族でも無いし、多種族同士を結束させる文化があっても、この立地だと現状維持が精一杯なのは仕方ないだろう。
俺も本気で宇宙移民させたくなったくらいだ。魔王カオルがどれだけ苦労していたのかが忍ばれる。
魔族が受ける侵略の中でも、魔族国家廃絶を掲げている人間国家の侵略が一番苛烈らしいので、そちらの対処をするのが本題だ。
自然の脅威や魔族と種族的に近く人間より肉体的に優れた種族の多い蛮族国家より、地球人系だとおぼしき人間国家が一番の脅威なあたり、SF世界の無情を感じるな。
「ユグドラシル・アナザー、大気圏突入開始。第一次パージまで後300秒」
そこで準備したのがこのユグドラシル・アナザーだ。
大仰な名前だが、小型の惑星改造キットを人類領域・蛮族領域を中心に落とすだけの使い捨て輸送ロケットだ。
大気圏上層を飛行しつつ各地に落とす惑星改造キットの数は約120個。
惑星改造キットは惑星上に落着した時点から地中深くに潜行、二ヶ月ほどで直径2kmほどのダンジョンを生成し、その後も拡張を続けるという代物だ。
ダンジョン作成用の惑星改造キットがSF世界のマーケットで普通に売られているあたり、この世界の宇宙人達の趣味と業の深さに感心する。
「第一次パージ開始、落着までの誘導をお任せします」
大気圏上層の摩擦熱で赤熱し、長い炎の尾を挽く本体から華が開くように球形の惑星改造キットが分離し、流星のようなその1つ1つが別々の軌道で地上へと落下していく。
「はいはいですよぅ。狙いはこちら、落ちるのはこちらっと」
パタタタタと軽快な音を立ててリゼルの指がコンソールの上を軽快に動き、落下中の惑星改造キットの落下軌道が細かく調整されていく。
この惑星改造キットで作られるダンジョンの仕様は購入した型番がバラバラなので見た目が自然洞窟タイプだったり人工迷宮タイプだったりするが、基本はどれも同じだ。
1つ、ダンジョンは魔物の発生源になる。
魔物という名の生体兵器だが、剣やら棍棒で人が立ち向かえるのが大半だ。
定期的に間引きをしないと周囲に危険生物があふれ出す。
周囲の住民にダンジョンに侵入して魔物退治させるためのギミックだな。
強力な魔物は骨や皮が下手な金属製品より便利な素材になる、内蔵が薬の材料として有用、弱い魔物でも食糧や手頃な素材として優秀と、討伐の見返りも十分にある。
2つ、ダンジョンから鉱物資源や食糧資源が回収できる。
ダンジョンの上層には収穫可能なダンジョン内でしか生育しないタイプの遺伝子改良麦畑があったり、金属資源がナゲットやインゴットに精製された状態で壁に生える。
食糧が安定生産できない地域にとって、ダンジョンからもたらされる食糧は生命線になり。
アステロイドを砕いて回収して精製した鉄や銅を月基地からダンジョンに転送して配置するという夢も幻想もない方法だが、採掘と精製にコストも燃料資源も大量消費するファンタジー世界の住人にとって、素材として入手できる金属資源はたいへんに魅力的だろう。
3つ、星系国家間の条約による規制によりマニュアル操作である。
一番苦労させられたポイントだ。
この手のテラフォーミングマシンもどきをAI操作に任せておいたら痛い目を見た歴史があるので、迷宮の維持管理や拡張は人の手による手動操作なんだ。
この惑星はもともとリョウ達賢者の一族が根城にしていた、ジャンプゲートネットワークの末端の辺境と呼ぶにも生ぬるい秘境的な立地にある。
最近は魔王軍のジャンプドライブ輸送艦の定期便があるが、ダンジョン管理用に建設した月面基地の維持管理用の人材集めがとにかく苦労させられた。
ダンジョンの管理は接待用に遊んでるネットゲームの知り合いに声をかければ、本物のダンジョンを運営できると趣味に生きるヤツがすぐに集まった。
だが、基地の維持管理する人材はパートタイムは他の成形で募集しても応募がほぼ無かった。多少時給が良い程度は秘境で働く危険性、うちの跳躍輸送艦の定期便が途絶えると生還が極めて困難なデメリットが大きすぎた。
結局はこの星系に住んでいる、リョウの古巣である元海賊の構成員やその子弟を正社員待遇でかき集めるハメになった。
「ユグドラシル・アナザー、アーム展開。惑星改造キット、第二次パージ開始します」
古木のような形をした船体から枝のようなアームが複数展開して、姿を名前の通り世界樹の樹木のような形に変化させ、より大きな熱と光を纏い。
茂った枝葉、展開用アームの枝と葉の形に成形された冷却用ジェルでできた枝葉から、まるで果実ように実っている球形の惑星改造キットを落果させて、彗星のような尾を曳く世界樹に従属する流星群となって地表へと流れ落ちていく。
まぁ、裏方の苦労はさておき。人類圏に次々に発生するダンジョンによる混乱で、魔族が体勢を立て直すか、文化収拾が終わり宇宙移民をするるまでの時間が稼げる見込みだ。
俺としては人類と魔族が対立して、時に戦争しつつも発展する惑星であって欲しいから、魔族達には最後の手段である宇宙移民以外の未来をつかみ取って貰いたい。
眼下の惑星に降り注ぐ流星群はこの星にダンジョンという災厄を運ぶ種だが、これだけ幻想的な見た目なんだ。
魔族達の少しでも良い未来を、星に願っても構わないだろう?
「……ところでイグサ、今回の件。現実でダンジョンを作ってみたかったって私欲が何割くらい?」
「8割くらいだな。人類の活動を抑制するだけなら、繁殖型の生体兵器使ったり、最悪軌道砲撃で物理的に人口や勢力圏を削っても良かった」
「安易だけど無粋な手を使わないイグサはとっても魔王らしくて素敵、だよ」
「ありがとうライム。最高の褒め言葉だ」
戦闘艦による砲撃ほどでは無いが、ダンジョン作成の余波。惑星改造キットの落着の衝撃やダンジョン生成後の混乱で少なくない数の犠牲者が出るだろう。
だが、俺の本意ではない方法で死者を出すよりずっと素敵だと、言葉足らずだが真摯に言ってくれるライムの存在がこの上なく嬉しい。
「ライムこそ、魔王が虜にし続けたい最高の勇者だよ」
膝の上に乗り、恋に恋する少女のような表情で人類の犠牲を許容する、魔王の虜になってる勇者の頬を撫でる。
今日は充実の魔王ライフを送っている、送れているな……!
ダンジョンが無い世界にダンジョンを作った満足感は、その後自室に戻り、何故か室内までついてきたライムが後ろ手で部屋のドアをロックするまで続いた。
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魔王様:この後貞操とか尊厳や命の危険的な意味で大変な事になった。
勇者:ついテンションが上がってやらかしてた。反省はしてるけど多分またやらかす。いつの間にか原初の淫魔への種族変更ができるようになった。ファンタジーなシステムさんも色々思う所があるようだ。
ダンジョン:無事全て迷宮に成長した。月から担当者が操作して稼働を始めている。
魔王カオル:ファンタジー色に染まっていた世界観にヒビが入った。ようこそSF世界へ(ハローワールド)。普段はもっと精神的にタフだが、色々なショックが続いて限界に達した。
ミノタウロスの女性将軍:生前は将軍格だった女性騎士。情に厚い姉御肌
老将軍:分類的には人間種の魔族(混血)。切れ者の策士だが孫的存在には弱い。
ユグドラシル・アナザー:惑星改造キットを投下し終えた後、魔王領の辺境に落着して大渓谷を作り役目を終えた。
魔王惑星:固有名詞がまだ無い。過去にテラフォーミングした制作者の趣味により地球に類似した大地の形をしている。
魔王領:地球の地図で表現するとトルコ+ジョージア+アゼルバイジャン+シリア+イラク+エジプト。以前は西欧の方まで勢力圏だったが、人間国家の誕生と度重なる侵略で領土を失っている。
人間国家:宗教的に人間至上主義の国家群。国によって多少スタンスは違うが、知能を持った異種族は基本奴隷か奉仕種族扱い。
蛮族国家:文化・文明的ではない魔族と同じような人種の国家や共同体。一般的なファンタジー観での魔王の国のイメージが近い。
じ、実質連続投稿ですから…(年のタイムスタンプから目を逸らし