72話:魔王、後継者の育成に苦悩する
エイプリルフールの次にエイプリルフールに投稿するのは実質的に連続投稿では…っ
地球で学生をしていた頃には子供を作る将来なんて考えた事も無かった。
今でこそ『俺が好む悪』を目差す魔王生活を楽しんでいられるが、ライムやリゼル、リョウのようなストッパーが居なかったから、少し自分に素直になるだけで親密な相手の心を砕いて踏みにじってしまう心配の方が勝っていた。
―――女友達はできても、どうしても恋人ができなかった。
良い雰囲気になると、俺が耽美世界の住人だと思われて友人に戻るか疎遠になるという事実は横に置いておくとして。おくとして!
だからこそ、育った子供達の事で頭を悩ませている今は幸せなのだろう。少なくともただの人間だった頃の俺が見たら嫉妬するほどに。
なんて、ガラにもなく感傷的になってみたが。
「ワープゲートに異常発生! ごく小規模な時空間嵐がジャンプゲート直近で発生した模様!」
『ジャンプゲート表面に歪曲発生、ジャンプドライブの設定座標が固定できません! 助けて!』
「直通回線経由でジャンプドライブに緊急停止信号を送信、失敗!停止信号を受け付けません!」
「ジャンプフィールドの歪曲面急速拡大、訓練艦オールドファーザーが飲まれるであります!」
『ヴァルナ』ステーションから少し離れた宙域。
魔王軍が経営している学校の生徒、魔王軍に入社して間もない訓練生、そしてその教官達を載せた大型の準戦艦級訓練艦『オールドファーザー』と、随伴していた戦闘輸送艦『ダルタニアン』が消えていくのをワイバーンのブリッジから見ていた。
「………ふう」
思わず溜息が漏れてしまう。
普通なら焦る場面だろう。生徒の中に自分の子供が混ざっているならなおの事だ。
溜息にも理由があるんだ。もうちょっと前振りに付き合って欲しい。
「電子巡洋艦セリカに通信、跳躍先を可能な限り特定させろ」
「既に依頼済みです」
手慣れた様子でオペレーターのルーニアが返事してくれる。
さて、もうそろそろ引っ張るのは辞めよう。
「リゼル、これでアイルを載せた船が行方不明になるの何回目だ? 4回目までは覚えているんだが」
「ふつーの遭難も入れると32回目ですよぅ。転移先の計算を私も手動でしてるから、お話ならもうちょっと後にして下さい」
カタタタタタ!と指がブレて見える速度でコンソールを叩いているリゼルが気の抜けた返事をしてくれる。
そうなんだ。
俺とワイバーン操舵手兼戦闘メイド隊の隊長、アルテの息子。
犬獣系アドラム人のアイルが遠出すると、高確率で遭難したり事故ったりジャンプゲートが異常反応したりして、行方不明になるんだ。
行方不明中の話を聞くと、そのたびにアニメの劇場版みたいな冒険をしているらしい。
最初の頃は皆必死になって探していたが、5回越えた当たりから行方不明慣れして来た感もある。
1回目と3回目は民間用の輸送船で漂流し、無関係な一般人を巻き込んでしまったから、最近では魔王軍の戦闘艦以外で遠出するのは禁止している。
そして、アイルが通っている学校の修学旅行。
しかもアイルが生徒会長になって訓練艦の艦長をしているという、いかにもイベントが発生しやすいシチュエーションだ。
トラブルが起きないように色々手配して、普通のジャンプゲート使うと事故が起きるならと、訓練艦にジャンプドライブを搭載までしたが、当然のように天災みたいな事故が発生して行方不明になったのがつい先ほどの出来事だ。
食糧や修理部品を大量に載せて、自分自体も巡洋艦レベルの戦闘艦かつドローン空母としても戦える戦闘輸送艦ダルタニアンを随伴させておいて正解だった。
少なくとも転移先ですぐに飢えたり修理に困ったりする事は無いだろう。
「転移先の特定完了、セリカと答え合わせして同じ演算結果になりました。帝国西部辺境の外、旧アドラム帝国領域、最寄りのジャンプゲートまで順調に航行して半年って距離です」
旧アドラム帝国領。AIの反乱戦争の後、主に使われるようになったジャンプゲートネットワークから遠すぎて維持できないと、アドラム帝国が放棄した領域だ。
小さな惑星国が乱立していたり、商業・採掘・工業各種ステーションが都市国家連合を作っていたり、人が離散して宙域ごと荒廃していたり、有害な大型宇宙生物の巣があったりする。
「訓練艦に載せたジャンプドライブで帰ってくる事はできそうか?」
無理だろうなと思いつつも一応聞いておく。
アイルが巻き込まれる事故は、今の所お約束を外した事がない。
「ログを漁ったら、ジャンプ直前にひっどい過負荷がかかってオーバーロードしてますよぅ。専門の技師が調整するか新しいのと交換しないと無理そうですよぉ…」
「宇宙冒険ものとしては王道な状況だな……」
「ん。故郷を目差して旅する少年少女」
『魔王さまー、ダルタニアンから連絡あったよー』
目の前に投影ウィンドウが開いて戦闘輸送艦アラミス、その付喪神で幼女の姿をしているアラミスから連絡が入った。
戦闘輸送艦のアラミス、ポルトス、アトス、ダルタニアンは元の船からして製造番号が1つずつ違うだけの姉妹で、付喪神として経験を積んだせいか、姉妹間のみ通信環境とか関係なく会話できるようになったので、こういう時はとても便利だ。
距離が遠いとその分疲れるらしいので、多分だが魔法的な通信でMPを使って会話しているのだろう。
『転移は失敗したけど怪我人は無し。オールドファーザーと一緒に無事にジャンプアウトできたって』
「ジャンプアウト出来て一安心だな。他にはあるか?」
ジャンプ中の亜空間で漂流してないで良かった。
そっちだと救助の難易度が3段階くらい上がっていたな。
『転移先にはフリゲート級とそれより小さいくらいの戦闘艦が沢山。そして戦闘中だったみたい』
「……その先も頼む」
大丈夫だろうと思っていても心配してしまうのは魔王になったせいだろうな。
魔王の人間好き・身内好きの性質は好ましいが、たまに戸惑う事がある。
『片方の勢力からは救援を、もう片方からは抵抗しなければ命だけは助けてやるって言われたから、アイル君は喧嘩売ってきた方に応戦するって』
海賊モドキは下手にでないで、戦力あるなら殲滅しておくのは正しいな。
「良く連絡頑張ったと俺が褒めていたとダルタニアンに伝えてやってくれ。アラミスもありがとう」
『にへへ♪ はーい!』
感謝と共にアラミスの投影画像の頭を撫でてやると、アラミスはにへーと緩んだ嬉しそうな笑顔を見せて、元気に返事してから通信が途切れた。
「さて、と―――今回もアイルは婚約者が増えると思うか?」
「うん、増える」
「増えそうですねぇ」
「増えそうなのです」
「……増えそうであります」
膝の上のライム、砲手席のリゼル、ライムと反対側の膝の上のミーゼ、操縦席で複雑そうな顔をしているアイルの母親のアルテ。全員同じ意見だった。
アイルは神に呪われているのか悪魔に愛されているのか。
悪魔とは若干違うが、魔王軍に就職しているショタ好きの淫魔のお姉さん達には確実に愛されているだろうが。
それはさておき、トラブルに巻き込まれると大冒険をして、ついでに劇場版ヒロイン的な親しい異性を作ってくる。
しかも亡国の姫やら生け贄として育てられた娘とか、背景とか生まれ育ちが重いのを。
日常(週間アニメ)パートと、冒険(劇場版)パート両方でヒロインを増やしているアイルの婚約者は既に40人を越えている。
これでも可能な限り削っているんだ。魔王視点ですら「流石にこの子を捨てるのは無いだろう」という境遇だったり出会いだったりする子だけでその数だ。
アイルの将来の苦労や心労を考えて心の中で合掌する。
「さて、現地はジャンプゲートネットワークから随分遠い。リゼル、出来るだけ早くジャンプゲートリアクター搭載のワープドライブ搭載艦を仕立ててくれ」
ワープドライブがついているワイバーン単体で駆けつける事もできるが、以前アイルの敵が惑星の地下に巨大要塞を構えていた事があって、殲滅するのに大変手間がかかって以来、できるだけ多くの戦力を送れるようにしている。
あの時は中型惑星全体に蜘蛛の巣みたいに広がった要塞を大人しくさせるのに、ワイバーン単独で惑星ごと食べかけの林檎みたいに削り壊す事になったしな……
「はいですよぅ、今からジャンクヤード探して一ヶ月以内に作ってみます」
「ライム、リゼルの補助と予算の設定、それと購入交渉を頼む」
「ん。任せておいて」
リゼルが技術班畑の、ライムは経理の人間を集めて行動を始める。
中継が繋がっている会議室の中央には大きな投影ウィンドウに『救援プロジェクト:第一波救援、目標3ヶ月以内到着』と大きく表示されていた。
「俺が転移魔法で向こうにいけば話は早いが、アイルの成長も考えると見守るしかないのはもどかしいな」
子供の頃に見たアニメの、年1回ペースで青狸と大冒険をする小学生の親達もこんな気持ちだったのだろうか。
「おにーさん、良い子良い子。良く我慢してるのです。でも、助けに行くなら助けてって言われてからなのです」
今すぐ突っ込んで助けてやりたいのを我慢していると、ミーゼが頭を抱きしめて慰めてくれた。
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悩ませてくれる子供はアイルだけじゃない。特に表立ってトラブルを起こさないが、俺とライムの娘、ユナもまた放っておくのが難しい子だ。
子供達の中でも、とりわけ俺に懐いてくれている可愛い子ではあるんだが、魔王と勇者の娘のせいか、ファンタジー的なステータスがとにかく高いのが悩みどころだ。
獣系アドラム人と同じ成長速度で育つように調整して、ようやく実年齢が外見年齢に追いついた位なんだが、勇者の加護を抜いた純粋なステータスだと、ライムを大幅に上回っている。
魔王に嬲られ弄ばれた女勇者の子が、母の敵である魔王を倒すために優秀なのはファンタジーの基本だよな。
ただ子供同士で喧嘩でもしてうっかり頬でも叩いたら、相手が大怪我を通り過ぎて血煙になりかねない。
普通なら能力が伸びすぎないように抑制するのかもしれない。
実際、俺もユナの身体能力を普通―――アイルやリリーナといった他の子供達と同じ、英雄程度に抑える呪術を準備していたんだが。
「おとうさん、私頑張る! イザという時に大切な人を守れる力が欲しいし、暴走しないように訓練したい!」
と、ユナの強い要望で能力や技能を育てているんだ。
ライムとアルテは戦闘系の技術を、ミーゼとリョウが魔法系の技術を、リゼル母とリゼルが知性の使い方とそのノウハウを―――と英才教育をしていた。
うん、ここまでだったら将来有望な、魔王の後継者でも次世代の勇者にだってなれる子で終わっていたんだ。
>前兆・その1
「希望者生徒への遺伝子調整処理か」
出撃の合間、学校の理事長室に顔を出した時に、ユナが要望書を片手に訪ねてきたのだった。
「はいです! 生徒達の中に本人や相手も知らない兄弟姉妹が沢山いて、学生らしいおつきあいをした後で後から血縁だってわかる事が多いのです!」
主に俺とリョウのせいだな! 生まれた子供の大半はこの学校に集まっているから、自然と母親違いの兄弟姉妹が多いんだ。
「建前としては企業援助による遺伝病の調査と治療という事にして、気軽に学生の間でも恋愛や将来の結婚とか考えられるように、希望者に近親交配用の遺伝子調整をして欲しいというのが学生生活向上部からの要望なのです!」
はきはきと喋るユナ。
生徒会長になったアイルとは違い、ユナは友人達と学生生活向上部というクラブを作り、今回のような提案を時々してくる。
前回は何故か片親が多い学生の、授業参観日に仕事を休む際の給付金の話だった。
「わかった。妥当な提案だし予算をつけて近日中に実施できるようにしておく」
「ありがとうです、パパ!」
文字通り自分の蒔いた『種』が問題なだけに、嬉しそうな顔をするユナを直視するのは辛かった。
>前兆・その2
「阻害が使える魔法系統を覚えたい?」
子供達が住んでるリゼルの実家に顔を出した時にお願いされた。
「はいです。ライムママやアルテママと訓練する時に引き出しを増やしたいけど、リョウおじさんもミーゼママも阻害系の魔法は得意じゃ無いって言ってました」
まあ、普通にSF世界で暮らしているなら使わない系統だしな。
乗ってる戦闘機や戦闘艦に使うなら強化や回復魔法の方が手っ取り早い。
「ならライムの抵抗を抜いて効果発揮できる阻害魔法の使い方を教えよう。お姫様のお願いは叶えないとな」
「ありがとうです、パパ!」
シンプルながら効果の高い自立誘導式の束縛+能力低下魔法、通称チェーンバインドなどを教えて、後日ライムから「あれずるい」と怒られた。
悪役が使う魔法としては華が無いから、今までライムとの訓練でも使った事なかったんだ。
どちらかというと、勇者を助ける呪術師や賢者が使う魔法だろう。
魔王が魔力にものを言わせ、初手で勇者パーティ全員を拘束して戦闘を終わらせるとか味気ないにも程があるものな。
>前兆・その3
「成人資格・知識試験合格おめでとう、まだ仮免だけど一歩大人入りだな」
ユナはかなり早い段階で級友と勉強会をして、学校に通う目的である成人試験、その知識試験に友人共々合格した。
普通なら10歳越えてから受験勉強を始めるような試験なのに大したものだ。
仮免というのは、アドラム帝国では成人資格は知識と経験両方を求められるので、このまま学校に通って「学生時代」という人生経験を規定時間経験すれば、自動的に仮免から本免許になるんだ。
21世紀地球にある資格の試験合格+実務経験○年必須というのに近いかな。
仮免だけでも本免許ほどではないが、部分的に法律上成人として扱われる所が結構ある。
転居(引っ越し)、婚姻、就職など役所が関わる手続きの大半で、保護者の許可が必要なくなる。
もちろん本免許までは学校に通学しないといけないので、子供から大人になった証、勲章的な意味合いの方が大きいな。
「何かご褒美をあげたい所だが、何が良い?」
親馬鹿だけではなく、子供でも頑張って成果を出したら報酬―――ごほうびをあげる教育方針だ。
リゼル母とも教育の方向性は意見は一致している。
「はい! 一緒に試験勉強を頑張ったお友達と記念旅行がしたいです。だから引率して下さい」
ユナが求めたのは友人と一緒に名湯―――『ヴァルナ』ステーションでも空調が特に良い立地にある、芸術的な成分調整をしたお風呂をウリにした観光用宿泊施設への宿泊、その引率とスポンサーだった。
ささやかなお願いだよな。
「ああ、任せておけ」
2つ返事でユナとその友人15人の引率を引き受けた。
>末路
「………あれ」
途切れていた意識が戻ると、木製風の天井が見えた。
確かユナとその友人を連れて宿に泊まって………食事をして………その後が思い出せない。
土産コーナーにあった清酒っぽいお酒をプレゼントされて飲んだが、その程度で意識を失うか?
しかも今もかなり意識が朦朧としている。気を抜いたら再び意識を失ってしまいそうだ。
「パパ、起きましたか?」
ユナが顔を覗き込んできた。
ユナも……その、眠いのか目や口元が緩んでいるが、その表情にとても見覚えがあるような………?
「なぁユナ、もしかして毒性強化する魔法を覚えたか?」
「はいです、リョウおじさんにお願いしたらすぐでした」
そうか、なら多少酔えるように弱めた毒耐性を貫通して泥酔状態と、それ以外の状態異常みたいな事になっているのもおかしくないな。
……酒以外にも何か盛られているな、これ。
「なぁユナ、大きなベッドに拘束されていて、さっきから拘束を千切ろうと努力しているんだが、びくともしない。阻害魔法がかかっているか?」
「はいです。泥酔状態なのにパパに阻害魔法を何重にもかけるのはすごい大変でした」
「……その、だな。ユナのお友達達も当然のように周りにいるけど、もしかして計画通りか?」
「はいです。仕込みに時間かかったし、とってもとっても大変でした」
「ところで学校で一番仲良くなった子って誰だったかな」
「初めて聞かれました! ユナの大親友はヨルちゃんです」
とても聞き覚えがある名前だな。うん。
理事長室にいると定期的に誘惑してくる将来は愛人志望と言い切ってる生徒だな。
「声を出して助けを呼んでいいかな?」
「このお部屋は完全防音だし、従業員も買収済みなのです」
そっかー。用意周到だな。
いい加減現実逃避は辞めようか。
しかし多少耐性下げたとはいえ、魔王にこんなに阻害魔法が効くのか?
視線を動かして見ると部屋の隅、床に見慣れたものが刺さっていた。
……あ、ライムの聖剣だ。
「もしかして聖剣で何かしたかな……?」
「はいです! 『聖剣技・悪性封印』無力化した悪い人の力を封印する、勇者が悪だと思い切れない魔王の力を封じる技です」
なるほど納得だ。無力化した(倒した)魔王を、聖剣を触媒に封印する勇者の技か。
勇者が魔王を悪だと断じ切れない時に使う、残酷で慈悲深い技だろうな。
いつの間にライムの聖剣技を覚えていたんだ。
「………ユナ達の目的を教えて貰っていいかな?」
「はいです。パパを別の意味でもパパにするんです♪」
―――よし、状況はかなり絶望的だけど死ぬ気で抵抗しよう。
>魔王軍・秘匿事件調書・音声ファイルXX-14-B4添付
『所有物の喪失に気がついた副社長が通報、メイド隊に救出されたという事で間違いないですね?』
(被害者、力なく頷く)
『事件の発生から通報、救出まで二日ほどあったようですがその辺りは?』
(被害者、小声で調査官へ細々と声をかける)
『小娘達をまとめてダウンさせるくらいなら余裕? 最悪は回避できたけど大切なものを失った気がすると?………はぁ、嫌な事件ですね』
(調査官が報告書に書き込む音)
『これで調書は終わりです。副社長と開発部長が迎えに来ているので引き継ぎますね。私はメンタルケア担当ではないので』
(ドアが開く音、そして被害者が抵抗しつつも連行されていく音)
>アイルを抜いて、ユナが問題児筆頭に昇格した。
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○セリカ
電子巡洋艦の付喪神。情報処理が得意。甘えたがり。
○アイル
魔王様とアルテの息子。長男。犬の特徴が出ている獣系アドラム人。
トラブル巻き込まれ体質。トラブルと一緒にヒロインもついてくる。
ヒロイン達の愛は深くて重い。
○アラミス、ボルトス、アトス、ダルタニアン
無人戦闘機運用空母に改造された戦闘輸送艦の付喪神。
ダルタニアンだけ空母能力を削って船の戦闘力を上げている。
付喪神の元になったのが比較的新しい船の影響か、外見は揃って幼女。
○オールドファーザー
魔王軍が学校・訓練校用に使っている練習艦。
外見は大型輸送艦だが、中身と武装・装甲は準戦艦。
珍しく男性型の付喪神が憑いている。
○ユナ
魔王様と勇者様の娘。現在末っ子。
危ないレベルのファザコンだったが、同志を得て覚醒した。
身体能力が高いが、知能はもっと高い。肉弾戦ができる策士。
今回は試合に勝って勝負に負けた。
○ヨル
66話で出て来た少女。
将来の夢は魔王様の愛人。
同じ夢を持つ心友と学校で出会った。混ぜるな危険。
○魔王様
普段遊び人をしている反動か、子供達と居る時は子煩悩。
倫理観もゆるゆるだが、パパがパパになるんだよ案件は「自分が毒牙にかけるのはいいけど、自分が毒牙にかかるのは何か違った」とコメントしている。