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7話

 ソルベお爺ちゃんを見送った後、奴隷達の様子が気になるので見に行く。

 ローデァが色々、商館の職員に指示をしている。

 「おっ、タダヒト、お疲れ!ソルベ爺に菓子貰ってたな」

 「何も貰ってないよ」

 「別にデキドにチクッたりしねえよ」

 「何の話か分からないけど今回の奴隷方々はなに?」

 「あ~ギーレス王国からな、まとめて安く買い付けた奴隷だ」

 「そんな売買方法もあるんだ?」

 「まぁ、そう頻繁にある事ではないけどな、ギーレス王国の奴隷の買い方が変わっていてな、短期間に世界中から大量に買うんだ」

 「何で?」

 「分からん、噂によると優秀な鑑定士がいて、そいつに鑑定させて良い悪いを篩に掛けているらしい」

 「何故?」

 「お前は何でや何故ばっかりだな、噂だぞ、優秀な人間を集めて人間牧場の様な事をしてるんだとさ、噂だけどな」

 「人間牧場?」

 「そう、それで優秀な人間を沢山作りましょうという訳だ」

 「怖!」

 「あくまで噂だけどな、タダヒトは内の奴隷で良かったな、それで駄目だった奴隷を安く売り出すらしいぞ」

 ひさびさに嫌な話を聞いた、噂だと言うけどね。

 

 とりあえず今は厩舎に戻って掃除を手伝う事にする。

 掃除の方は順調に進んでいる様だ。

 げっミリアがいる。

 ソフィアと同じく昼は商会、夜は娼館で働いてる女性だ。

 顔もスタイルも良い、しかし性格がちょと。

 ソフィアと違いは冒険者もやる事だ。

 金になる事ならなんでもやりそうな野蛮のところがある。

 苦手だ。

 ミリアに見つかる。

 何故か俺は逃げ出す。

 「こら!タダヒト!何逃げてんだ!」

 なんか怖いからです。

 ミリアに捕まる。「もう逃がさねぞ」

 ソフィア「もう怖がっているでしょう、ねぇタダヒト」

「こんな綺麗なお姉さんを怖がる訳ないよなタダヒト」

 ミリアにヘッドロックをかけられながら言われる。

 ソフィア「乱暴な事しないの」

 ミリア「じゃれあってるだけじゃねぇか」

 「ん、タダヒトなんか持ってんな!」

 ミリアに体をまさぐられ先程ソルベ爺に貰った砂糖菓子を取られる。

 「何だこれ?タダヒト」

 悪魔の様な笑みを浮かべるミリア。

 「返して!」

 「嫌だ〜よん!男だったら取り返してみな!」

 ミリアは砂糖菓子の入った小さな袋から、一つ取り出し食べた。

 「あま〜い!うま〜い!」

 ミリアの意地悪に俺は体は子供、中身はおっさんなのに泣いてしまった。

 「美味いなぁ〜全部食っちゃおうかなぁ〜」

 「ミリア!タダヒトが可哀想でしょ!」

 ソフィアが怒る。俺は泣いている。

 俺は「ミリアのバカ、ブス、売女」と言いながらそのばから逃げ出す。

 でもすぐミリアに捕まる。

 「悪かったよ〜泣くなよ、男だろ、ほらオッパイを堪能させてやるから」

 ミリアに抱っこされ顔を胸に沈められる。

 息が出来ない!

 意識が遠のくレベル!

 意識朦朧として来たそんな中、遠い所からサンタクロースみたいな人が手を振っている様な気がする。

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