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8話 勘違いっぽい

今回も少なめです


ステータスを少し編集しました。

 強斎が冒険者になってから2週間後。


 強斎とミーシャのランクは5になっていた。


 ここ2週間は強斎がスキルを奪い、ミーシャが止めをさして、主にミーシャのレベリングをしていた。


 そのついでに依頼をこなし、2週間でランク5まで上がっていた。


 普通だったら少し早い程度だが、ついでに受けてこの速度は異常だった。



 そして、今日は宿の期限が切れる日でもある。



 それともう一つ、強斎はミーシャに自分の事を話そうと思っていた。


「ミーシャ」


「どうしました?」


「宿に戻ったら大切な話がある」


「……はい」


 ミーシャは悲しそうに答える。


 しかし、強斎はその事に気がつかずに、宿へ向かった。


………

……


 宿に戻って、盗み聞きされなように、風魔術で防音の部屋を作る。


「何の話かわかるか?」


「はい……」


「そうか、早速本題にいこう」


「今までありがとうございました」


 いきなり頭を下げたミーシャに、強斎は困惑していた。


(え? え? なに? 何で頭下げてんの? 今までありがとうございました? ちょっと、意味がわかりません)


 そんな事を考えている間に、ミーシャは言葉を続けた。


「短い間でしたが、キョウサイ様がご主人様で本当に嬉しかったです」


「ちょっと待て。それはどういう意味だ?」


「戦闘ができる奴隷を買うはずだったのでしょう? ですが、私は足手まといでした……挙句の果てには、レベル上げを手伝ってもらう事に……。ですから、私を売るのでしょう?」


 ミーシャは半泣きだった。


 そんなミーシャに強斎は絶句し、呆れた。



「お前は馬鹿か?」



「え?」


 久しぶりにお前と言われた事と、突然馬鹿と言われた事にミーシャは困惑した。


「何故俺がミーシャを売らなければならない? 俺が仲間を売るような奴に見えるのか? そんな風に見えるなら、1から叩きなおすぞ。大体、俺が奴隷を買った目的はこの世界について知るためだ。戦闘に関しては、直ぐにへばらない程度で良かったからな」


「じゃ、じゃぁ、私は……売られないのですか?」


「何度もそう言っているだろ。俺はお前を手放さない。無理矢理にでも奪う奴が出てきたら、迷わず殺す」


「で、ですが、キョウサイ様より強いのがきたら……」


「はっ、俺より強い? これを見てもそう言えるのか?」


 そう言って、強斎は自分のステータスをミーシャに見せた。



 キョウサイ・タカナシ


LV25


HP 117億4405万1200/117億4405万1200

MP 486億5392万6400/486億5392万6400

STR 13億4217万7280

DEX 15億0994万9440

VIT 11億7440万5120

INT 15億0994万9440

AGI 13億4217万7280

MND 98億9855万7440

LUK 500


スキル

言葉理解

超解析

剣術LV8

刀術LV5

棒術LV5

体術LV5

槍術LV6

弓術LV7

盾LV5

大盾LV1

料理LV6

火属性LV3

水属性LV3

風属性LV3

状態異常耐性LV2

MP回復速度上昇LV5

HP回復速度上昇LV6

アイテムボックス

超隠蔽

スキル強奪

レベルアップ時ステータス倍

必要経験値1/100


属性


火・水・風

想像魔術(SPユニーク)




「な……!!」


 ミーシャは尻餅をついて、小刻みに震えだした。


(そりゃぁ、怖いだろうな)


 レベルでは負けているもの、ステータスが違い過ぎるのだ。


 そして、ミーシャはそのままパタリと倒れてしまった。


………

……


 その日の真夜中にミーシャは目覚めた。


「起きたか」


 その声にミーシャはビクッとさせるが、直ぐに声を返してくれた。


「はい……。その、すみません……」


「別に構わない。起きた早々悪いが、一つだけ訊かしてくれ」


「……はい」


「俺が怖いか?」


 少し、間が空いたが、返答は返ってきた。



「いいえ。怖くありません」


「無理しなくていい」


「無理なんかしてません。ステータスは高いですが、キョウサイ様は悪用したりしないでしょう?」


「ああ」


 この時、強斎は素っ気なく返事をしていたが、凄く嬉しかった。


「でしたら、怖くなんてありません。ですが、一つ訊いてもよろしいですか?」


「なんだ?」


 ミーシャは少し溜めてから口を開いた。


「キョウサイ様は魔神の生まれ変わりなんですか?」


「魔神?」


「はい。その昔、魔神は低レベルにも関わらず、圧倒的なステータスを持っていて、配下にした魔物を強化し、神々と争ったと言われています。キョウサイ様はそのレベルで既に、10億超のステータス……。もしかしたらと思いまして」


 若干怯えながら、ミーシャは強斎に訪ねた。


「ああ、それでか。残念ながら、俺は魔神の生まれ変わりじゃない。ただ、この世界に疎いだけの人間だ」


「そのステータスで人間はありえませんけどね」


「ふっ、そうだな。それと、ミーシャに命令を下す」


「?」


「俺のステータスは絶対に口にするな」


「承知しました」


「それと――」


 この時、暗闇でわからなかったが、強斎の顔は微笑んでいた。


「危ないと思ったら、俺に頼れ。わかったな?」


「っ! はい!!」


「いい返事だ。俺はもう寝る」


「はい、お休みなさい」


………

……


 次の日、朝食を済ませ、この宿に、もう少し住まわせてもらうと言って強斎は、もう1週間分払った。





「この辺じゃ、弱い魔物ばかりで中々レベリングできないな……」


「キョウサイ様はもうレベルアップしても意味がないかと……」


「違う違う、俺じゃない。ミーシャだ」


「私ですか?」



 ミーシャのステータスはこうなっている。



ミーシャ


LV30


HP 310/310

MP 179/179

STR 70

DEX 78

VIT 60

INT 58

AGI 89

MND 57

LUK 20


スキル

体術LV4

剣術LV3

短剣LV5

料理LV1

土属性LV0


属性



「流石に、ゴブリンやら低クラスの魔物ばっかり戦って、レベルが上がりにくくなってるだろ?」


「そうですね……。戦うって言うより、一方的な虐めですが……確かにもう上がりにくくなってます」


「だろ?だから、後1週間したらこの街から出ようと思っている」


「わかりました」


「よし、じゃぁ、早速奴隷買いに行くぞ」


「え!? どうしてそうなるんですか!?」


 ここで口下手を発揮である。


「いや、街を出るから」


「説明になってないですよ……」


「大丈夫だ、今まで通り、夜でも可愛がってやる」


「っ! ……ず、ずるいですよ……」


 そんなこんなで、奴隷商店へ向かうのであった。


………

……


「はい、いらしゃいま――あ、キョウサイ殿ではありませんか」


「今日も奴隷を買いに来た」


「かしこまりました。前回と同じで?」


「ああ、頼む」


 強斎とミーシャは以前の部屋へ案内された。

スキル名、ユニーク属性名、人名カタカナ、魔物名、魔術名、武器防具名を常時募集しております!


次の奴隷どうしよう…

亜人ってどんな種類がありますかね?


感想待ってます!

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