説明回~スキル・属性について~っぽい
スキルや属性について簡単にまとめてみました!
読まなくてもストーリーには影響しません。
後書きにてこれまでのストーリーを超簡潔に説明します
時は少し遡り、勇志とベルクが闘う少し前。
仁の『限界突破』の開花で疑問に思った鈴が、ヴェレスに質問したことで始まった。
「ねぇ、ヴェレス」
「どうしました?」
仮面の魔人の驚異が完全に去った今では、特に警戒する必要なく昼食をしていた。
「この世界のステータスってどうなってるの?」
「いきなりすごい質問きましたね」
「もうここに来てから5ヶ月は経つけど……やっぱりわからなくて」
「ステータスは未だに謎ですよ?」
「え? そうなの?」
「はい。まだまだわからない事だらけです」
鈴は肩を落としてため息を吐く。
「ついでに、鈴は何の話が聞きたかったの?」
澪が自分のステータスを確認しながら鈴に質問をする。
「いや、ステータスの差で年齢も、種族も、体格も、物理法則さえ無意味になることは理解したんだけど……。このスキルってのがよくわからないのよね」
「あ、それ私も思った。最初から持っているスキルが殆どだけど、行動次第では新しく手に入るもんね」
「そうなのよ……。仁が新しく『限界突破』のスキルを覚えたから、レアスキルもそれに該当するってことなのよね……でも」
「その条件が明確じゃない……でしょ?」
鈴はまたため息混じりに頷いた。
「そうなのよね……。例えば『剣術』スキルを習得するには、『剣を振る』だけでいいのか『技術を身に付ける』でいいのか……。ここら辺も含めて曖昧なのよね」
「あ、そのことでしたら、いくつかわかっていることがあります」
ヴェレスが鈴と澪の会話に、挙手をして入ってきた。
「ヴェレス、あなたさっきわからないって……」
「流石にステータスについてはわかりませんが、その中の一部なら多少わかります」
「そ、そうだったの……。じゃあ説明お願い」
「わかりました。……まずスキルですが、ミオさんが言っていた通り生まれつき持っているものもあれば、そうでないものがあります。まぁ、生まれつき持っているスキルはその人の『才能』と言ったほうがいいでしょうね」
「才能ってことは……その道に特化しているってこと?」
「間違ってはいませんが、少し違いますね。例えば、生まれつき『火属性』のスキルを持っていても、いつまで経っても使えない場合があるのですよ」
「属性には表示されてるの?」
「はい。MPも問題なくあるのですが何故か使えないようです」
「そんなことがあるんだ……」
「ですから、生まれつきの才能と言っても、その道に特化しているというわけではないのですよ」
「それで? 後から手に入る方は?」
「それは人にもよりますが、練習次第で習得できます。適正とかもありますが」
「レアスキルもそうなの?」
「それも例外ではありませんが……。レアスキルは通常スキルに比べて習得が遥かに難しいですし、習得方法がわからないものが多すぎますから……」
「何か例えとかない?」
「では、『竜騎士』とかなら想像つくでしょうか?」
鈴はそれならと頷いた。
「『竜騎士』は習得が簡単な方だと言われています……が。それでも竜を調教出来るだけの実力と、かなり高い騎士の適正が必要になります。それでもかなりの年月が必要になりますが……。魔術特化の魔術師とかは絶対に無理ですね」
「私じゃ無理ってことね」
「どうでしょうか? リンさんは魔術師なのに、騎士よりかなり高いステータスですし……。『剣術』スキルを磨けば何とかなるんじゃないでしょうか?」
「いや、遠慮しとくわ……。ん? それじゃあアイテムボックスとかはどうなるの?」
「アイテムボックスについてはまだわからないのです……。生まれつき持っているという人もいれば、いつの間にかあったという人もいます。どれも共通性がないので調べようがないらしいです」
「ふーん。じゃあもう一つ。『ユニーク属性』について教えて」
「『ユニーク属性』にも種類がありまして……。普通では考えられないステータスの上昇や基本属性以外の魔術。そのどちらにも当てはまらない技。それらが『ユニーク属性』になります」
「属性は増やすことができないの?」
「そんなことはありませんよ? 『火属性』のスキルを習得すれば、属性にも『火属性』が追加されますし、『ユニーク属性』もその例外ではありません」
「ちょっと待って、そんなことできるの?」
「はい、ありえないほどの金額を払って教会で習得するみたいです。無理矢理に精霊様から力を頂くようなものですから、私は好きではありませんが」
「ありえないほど?」
「金貨50枚はかかりますね」
「わお」
「話を戻しますが、『ユニーク属性』は習得しようとは思わないほうがいいです」
「戻すんじゃなくて変えたね。で、なんで?」
「無理だからです」
「……なんで?」
「確かに自力で習得可能ですが、それ以外は並外れた才能と、途方も無い時間と努力が必要になります」
「前例はあるんだ」
「はい、竜ではないのに『竜の王』という『ユニーク属性』を習得したものがいます」
「うわー……なんか大変そう」
「私から言えるのはここまでですね」
「充分わかったわ、ありがとう」
ヴェレスは「どういたしまして」と言ってから食事を再開させた。
(話をまとめると、スキルは生まれつき持っていなくても努力次第では手に入るし、レアスキルも例外ではない。属性もスキルを持っていれば追加される。『ユニーク属性』はステータス上昇系やら魔術系、更には特別な技等も含まれる。こんなところかな)
鈴も食事を再開しようとするが、既になくなっていることに気がついた。
「あ、おかわり貰っていい?」
「鈴ってよく食べるのに全然身長伸びないよね。胸だけ大きくなるし」
澪が鈴の胸と背丈の不釣り合いさを見てそう呟いた。
「なっ……! 澪だって充分大きいじゃない!」
「うーん、私は一般的だと思うよ?」
「あの、ミオさんの大きさで一般的って私どうなるんですか? 泣きますよ?」
その後、男性陣が気まずくなったのは言うまでもないだろう。
今までの話の流れ
ある日、小鳥遊強斎は4人の勇者に巻き込まれて異世界転移してしまう。
だが、自分には高いラック値と魔術師寄りのステータスがあるだけで、魔術なんてものは使えなかった!
地球に帰るには魔王を倒さなければいけないと伝えられた矢先、他国の密偵から勇者をかばい転移されてしまう。
転移先はどこかの神殿で強斎はチートを手に入れた!
勇者たちの前では見せなかった子供のようなはしゃぎっぷりをするが、食べるものがワニの肉しかなかった。
暫く歩くと奴隷商人が盗賊に襲われていたので、強斎は「テンプレだな」と思いながらも助ける。
その後、盗賊団の住処へ乗り込みチートで無双し、スキルを奪いまくった。
強斎はシッカ王国に入国し、奴隷商店の前で足を止めた。
強斎だって夢見る高校生。しかも、ファンタジー系は好きなのでこういうテンプレには逆らえず、奴隷商店に入ってしまった!
そこで助けた奴隷商人に再開し、おすすめの品『ミーシャ』を買う。
ミーシャは最初、奴隷であろうとしたがそれを強斎が止めに入った。
冒険者登録をし、強斎がレベルをミーシャに伝えるとミーシャは気合を入れて強斎を守ろうとする。
しかし、ミーシャは強斎の人外的行動の前に何も動くことができなかった。
その後、ミーシャにステータスを見せたところ魔神と勘違いされるが否定をする。
暫くミーシャのレベリングをしたところで、強斎はまた奴隷商店に来てしまう。
そこで強気な少女『レイア・アンジェリーク』と出会った
レイアは実力を証明しろといって強斎に挑むが、全く歯が立たず完敗。
強斎の圧倒的な実力と優しさに心が奪われたレイアは、一生強斎についていくと決心する。
その後、現在の街をルンルン気分で出て行った強斎だが、強斎の頭の中にはやはり勇者達が残っていた。
その頃勇者達は強斎を生き返らせるために打倒魔神目掛けて必死にレベリングをしていた。
なんと、魔王を倒し神を復活させても願いが叶うというのは間違いで、魔神を倒さなければならないとのことだったのだ!
勇者がレベリングしている中、強斎は『アルノ』という少年に出会う。
その後、ミーシャとレイアに自分の魔術を見せるものの、誤って森を半壊させ、竜王を殺してしまった。
強斎は気にせず先に進むが、その先には澪に少しだけ似ている女性が犯されて死体となっていた。
その時、その女性を犯したであろう盗賊が出てきて強斎が激怒。
人生初の人殺しをしてしまった。
ますます勇者に会いにくくなった強斎は心の拠り所を無くしかけるが、ミーシャとレイアがその心の拠り所になる。
それから3ヶ月後、最強の冒険者『ショクオウ』となった強斎は食べ物が美味しいだけで留まっていたシッカ王国を出ることを決意する。
元最強の冒険者にしてギルドマスター『ベルク・ローダン』に止められるものの魔界に向けて出て行ってしまった。
その頃、勇者達がレベリングをしていた時、何と同じ地球人に出会ったのだ!
その地球人は勇者として召喚されたらしいが、ドレット王国の勇者とは劣っていた。
が、協力して魔神を討伐することに意義はなく、新たに勇者パーティーに仲間が増えたのだ!
そして、強斎はというと雪山を登っていた。
そこで、呪われた兎族にして
生きていること自体が絶望的な苦痛でしかないルナを助けるため、強斎はルナを自らの奴隷にし、呪いを解いたのであった。
ルナは召喚魔術の『ユニーク属性』を持っていたので強斎は召喚魔術を教え込む。
神級クラスやら出てきたが、何とか教え込み雪山を下山する強斎。
そして、暫く歩いていると強斎は全力を出してみたいと世界を壊滅させるような呟きをしたので奴隷たちは必死に止めた。
代わりに新魔術を開発し放つが、それが引き金となって失われた属性王にして最凶の魔神が復活してしまう。
近くの迷宮で闘うことになったが、またもや強斎の圧倒的勝利になる。
魔神は『ゼロ・ヴァニタス』と名付けられた。
実はゼロは強斎に一目惚れしたらしく自分のものにしたかったが、自分がものになるのも悪くないようだった。
その後、大迷宮『コトリアソビ』を作成しその中で奴隷たちとハンデをつけて戦うもの、やはり圧倒的勝利で終わる。
その2ヶ月後、強斎達は転移門前の森でゆっくりとしていた。
そして、同時刻。ヴェレスを加えた勇者一行も転移門前の森にレベリングに来ていた。
勇者一行が危険な状態になったところ、強斎の奴隷であるルナが助けに入る。
そして、ルナは勇者達を鍛えるが、強斎のことに関しては触れずに別れてしまった。
強斎がいざ転移門から魔界に行こうとした時、何を思ったのか強斎はドレット王国に旅立ってしまった。
その間、ゼロが「妊娠した」等言うが最終的には強斎の『特殊能力』の可能性について奴隷たちに説明する。
ドレット王国についた強斎は仮面を被り勇者と戦うい剣を床に刺していくが、何と魔人と勘違いされたまま去ってしまった!
その後、強斎は奴隷たちの下に帰り魔界へ足を踏み入れるのであった。
勇者一行は仮面の魔人が来たことにより、一層危機感を感じるようになる。
そこで、最強の冒険者『ショクオウ』に接触することを決心し、勇者はシッカ王国でベルクと戦うことになった。
見事ベルクに勝利したが、何と『ショクオウ』はもうこの街にいないと知らされる。
振り出しに戻った矢先、何と『ショクオウ』が死んでた思っていた友人小鳥遊強斎だと知らされるのであった!
その強斎は魔界のとある国をのっとり、『暗黒騎士』と名乗って魔王である『キャルビス』をこき使っていた。
そして、ゼロが日本語を読めたことにも驚きつつ、奴隷たちに本心を告白する強斎。
更に絆が深まった奴隷に強斎は感動する。
そして、ゼロと強斎は奴隷たちの強化を唐突に始めるのであった……
以上が簡潔な説明になります!
わからない点がありましたらこのように説明回を書いてみようと思いますので、感想やメッセージ。twitter等で知らせて下さい!