院内学級の女神さま
渋谷健治、立川林太郎、そして僕の『3兄弟』は、有名な仲良しグループだ。
出身校も違うし、住んでいる町も違うし、年齢も健治から15歳、14歳、13歳と違う。抱くイメージも『賢いムードメイカー』『ただの馬鹿』『地味』で、将来の夢だって『W杯選手』『世界一の寿司職人』『漫画家』と、点でバラバラ。
共通点は、同じ院内学級に長期間通っていること、ゲームが好きだということ、そして同じ病室だということくらいだった。
いや、だからこそ『3兄弟(トリオ』』と言われるくらい、仲良くなれたのかもしれない。
僕たちは、ずっと一緒だった。
苦い薬を飲む時間も、対戦ゲームをするときも、テレビを見るのも、下ネタ話で盛り上がるのも……ずっと一緒。
時折、本当の学校の友達の顔が脳裏をちらつくこともあったけど、健治や林太郎と一緒にいると楽しかったし、退屈なんてしなった。
だから、この日々が急に崩れてしまうなんて、考えたこともなかった。
授業終了の号令が終わり、僕は机の上に散らばった教科書を掻き集める。
普段だったら号令と同時に、一気に色めき立つ教室だけれども、今日は誰も何も話さない。授業が始まった時よりも、ずっと陰鬱な空気が漂っていた。
いつも馬鹿笑いを浮かべている隣の林太郎でさえ、神妙な表情で教科書を終いこんでいる。
なんでこんなに暗い空気が漂っているのか。その理由は、僕も知っている。
ちらりと、教室の端に片づけられた机に視線を向けた。
もう、あの席に腰を掛ける健治の姿を見ることは出来ないのだ。
クラスのムードメイカー的存在だった彼は、あの日も相も変わらずニコニコと笑っていた。
移植の手術を目前と控えているのに、不気味なくらい普段の健治だった。授業中に林太郎と漫才みたいな馬鹿をやり、僕の分からない問題をスラスラと教えてくれて、休み時間には何処から仕入れてきたのか分からない笑い話を教えてくれた。
そんな健治を見ていると、なんか無理して笑っているみたいで、もうこの教室に戻ってこないみたいに思えてしまった。
そんな不安で一杯だった僕の気持ちが伝わったのだろうか。健治は僕の肩をバンバン叩きながら
「だいたい成功率70%なんじゃろ?余裕じゃん、超余裕!だから、少しでもポケモンのレベル上げて待ってるんじゃよ!」
と、笑って院内学級を去って行った。
僕は言えなかった。
成功率が70%だってことは、失敗だって30%もあるのだということを。
そして、僕の悪い予感は的中してしまったんだ。
「ちくしょう……なんでさ、なんでさ、健治が死ぬんだよ!!」
林太郎が、バンっと机を叩く。
馬鹿な林太郎は、目に涙をいっぱい溜めこんでいた。僕は、あのような眼を見たことがある。そう、確か僕が小児白血病で入院するって決まった時の父ちゃんの眼だ。
自分では何にもできない無力感と屈辱感に苛まれた眼だ。僕は、そっと林太郎から目を逸らす。
「あいつ、元気だったよな?あいつ、戻ってくるって言ってたよな?なんで……なんでなんだよぉ!!」
『うるさい』と叫びたくなった。
林太郎だけが泣きたいわけじゃないんだ。僕だって泣きたい。子どもみたいに、大声で泣きわめきたい。きっと、俯いたまま動かなくなった莉那ちゃんだって、ぼんやりと座ったままの哲郎だって同じ気持ちなんだ。
だけど、僕たちは子どもみたいに喚きたくない。確かに僕達は小児病棟の院内学級に通う子供だけど、電車の料金は大人料金だしお子様ランチを頼める年齢でもない。本来なら中学校に通う年齢なのだ。
健治みたいな『良い奴』が死んでしまう世の中の理不尽さを泣きわめいても、何も変わらないことを知っている。
もし、泣いてどうにかなるのなら………まず、自分の身に降りかかった病気を泣きたい。何も悪いことなんてしていないのに降りかかった理不尽を泣いて泣いて泣いて、もともと通っていた学校に戻りたい。
もちろん、院内学級は楽しい。
でも、本当の学校ではないのだ。
すすり泣いたまま動かない林太郎を背に、僕は出口に足を動かした。
「み、浩介は悲しくねぇのかよ!薄情な奴だな!」
去ろうとする僕の背中に、林太郎の叫び声が響く。僕は林太郎を振り返らずに、口を開いた。
悲しくないわけがないじゃないか。
1つ年上の健治は、僕にとって兄さんみたいで、カッコよくて、憧れだったのだから。
「僕は―――」
「みんなぁ!やったんだよ、私!!」
バンッと音を立てて、扉が開かれる。
目の前に現れた少女は、教室の陰鬱な空気を吹き飛ばすくらい溌剌とした雰囲気を纏っていた。
「なによなによ、みんな死にそうな顔して。この私が戻ってきたんだから、もっと嬉しそうな顔をしなさいよ!」
「……国立、お前な……」
可愛らしくシュシュで纏めた長い髪が特徴的な少女……国立麗華を見上げ、僕はため息をつく。
国立麗華が抱いている病気に関して、僕は何も知らない。ただ、少し病状が良くなって一時帰宅していたことは知っている。だから、ここ数日間、院内学級に来なかったし、この数日間にあった出来事を知るわけがない。
「まぁいいわ。みんなに朗報よ!」
えへんと、可愛らしい仕草で咳払いをすると国立麗華は自信満々に暗い教室を見渡した。
「私、女優になることが決まったのよ!」
「はぁ?」
僕は、飽きれた声を出す。
一体、目の前のバカ女は何を考えているのだろうか?いきなり何を言い出すかと思えば……
「ちょ、ちょっと。本当なんだからね!今朝のニュースを視なかったの?」
僕らの反応が、あまりにも薄かったからだろう。麗華は、不審そうに細い眉を顰めた。
「あのな、視るような心のゆとりがなかったんだよ」
「なによ。一体何があったの?……っていうか、なんで健治の奴がいないのよ。あの能天気は?」
今になってようやく、健治がいないことに気がついたらしい。麗華は教室中を見渡した。林太郎が我慢の限界とでもいうように、荒々しく麗華に近づいていく。
こ、このままでは喧嘩になりかねない。というか、喧嘩になるに決まっている。
喧嘩になったら、色々と面倒だ。『喧嘩はしてはいけないって、あれ程言ったのに…』という看護師さんの説教を永遠と聞かないといけなくなるから、遊ぶ時間も減ってしまう。
そんなのは、絶対に嫌だ。
「ちょ、ちょっと来い」
僕は麗華の腕をつかむと、急いで教室の外に出た。
そしてそのままナースステーションを横切り、自分たちの病室を素通りし、休憩室となっている広間で足を止めた。
林太郎が追ってくる気配はない。そりゃそうだ。林太郎のバカは、これから診察の時間なのだから。追ってこれるわけがない。
「何があったのよ、浩介」
「……実は、健治の奴……昨日の移植手術に失敗したんだ」
「あら、死んだの?」
麗華はケロッとした表情で言う。あまりにも呆気らかんとした表情だったから、僕もバカになってしまったみたいだ。レースで縁取りされた麗華の首元を、つかみあげた。
「お前……その言い方はないだろ!あまりにも、酷すぎだ」
「あ~、悪かったって。でもさ、なら生き返らせればいいんじゃないの?」
だけれども、麗華の態度は変わらない。その態度が、ますます僕を逆撫でする。
『健治の死』という重たすぎる事実を、当たり前みたいに軽く扱われていて、それが許せなくて。もう少し僕が馬鹿だったら、麗華を殴っていたかもしれない。でも、握りしめた左拳は振り上げられることはなかった。
殴っても、この女を変えることは出来ないのだから。
「馬鹿じゃないか!?人は生き返らないんだ」
「生き返るわよ、だって私……生き返ったもの」
「嘘いうなよ、馬鹿か?」
「嘘なんか言ってないわ。ほら、目を見てよ」
麗華の嫌になるくらい澄んだ瞳が、僕を真っ直ぐ見つめる。
……確かに嘘をついているようには、視えなかった。僕は右手を緩め、ゆっくりと麗華を放した。
「どうして、そんなことを考えたんだ?」
「ん~、浩介には特別に教えちゃおうかな」
自由になった麗華は、くるくるっとまわりながらテーブルの上のリモコンに手を伸ばす。
「鏡の中に住んでいる『光の女神』さまはね、願いを何でも叶えてくれるの」
「光の女神ぃ?」
どこのファンタジーの話なのだろうか?
思わず僕が聞き返すと、麗華は上機嫌な笑顔で頷いた。
「私が一度、心肺停止に陥った時……健治がね、この先の男子トイレに宿ってる光の女神さまに頼み込んでくれたの。『国立麗華を生き返らせてくれ』ってね」
リモコンをテレビに向け、電源を着ける。テレビの向こうで繰り広げられているお笑い芸人の漫才が、遠くで聞こえてくる気がした。
「なんだ、それ?」
「本当なんだって。健治が言ってたもの……『夜11時11分に小児病棟1番奥の男子トイレの鏡に現れる光るような女神さまは、なんでも願いを叶えてくれる』って」
そう言いながら、麗華は何かを探すように次々とチャンネルを回していく。
「私も半信半疑だったわ。だから、夜の11時11分に看護師さんたちの目をくぐって男子トイレに行ったの。そしたらね、女神さま本当にいたのよ。光り輝く女神さまがしかも
『別に願いを叶えたところで、デメリットはないわ』
って言ってたし。……だから、女神さまにお願いしたの。
『N●Kの朝ドラ女優してください』って」
そう言いながら麗華はチャンネルを回す手を止める。
テレビ画面には、着飾った麗華の満面の笑みが映し出されていた。右上に《N●K朝ドラ新ヒロイン:国立麗華(15歳)》というテロップまでついている。僕は呆気にとられて、ニュースを見入ってしまった。
「ドッキリか?」
「あんたにドッキリを仕掛けて、なにになるのよ」
この世の幸せを感じているような笑顔を、麗華は浮かべていた。
「私は、ただの病弱児から女優に変身したの。治療も良好だし医者からのOKもとれたし、いつでも芸能活動が出来るわ。サインをねだるなら、今のうちなんだから」
「麗華ちゃん、ここにいるかい?」
スーツをしっかり着込んだ青年が、広間の入り口に立っていた。……ここに入院している子供の親の年齢には思えないし、かといって兄でもなさそうだ。誰だろう、と僕が思案していると麗華はテレビの電源をピッと消した。
「あ、マネージャーさん!すぐ行きま~す」
どうやら、マネージャーだったらしい。
「マネージャーまでいるのかよ。偉くなったな、マジで」
「ええ、偉くなったわ。アンタの数十倍ね!」
そういうと、麗華は僕に顔をグイッと近づける。洗髪剤の甘い香りが僕の鼻孔をくすぐり、僕はドキリとしてしまった。
「な、なんだよ!?」
「今の話、本当なんだからね。嘘だと思うなら、行って御覧なさい」
大人っぽい微笑みを浮かべた麗華は、そんなことを囁くと、マネージャーの元へ駆け出す。そして、一言三言交わすと、どこかへ去って行った。
呆然と立ち尽くした僕を残して。
麗華がヒロインを務める朝ドラは、思った以上に人気が出ている。
新しく院内学級に転入してきた奴らも、たいてい見ていた。まったく、女神の力を借りたからとはいえ、よく病弱児から女優へ変身できたものだ。麗華に腹を立てていたあの林太郎でさえ、最近は視ているらしい。『らしい』というのは、今この病室に林太郎の姿がないからだ。
数日前に、林太郎は退院した。
『今度は外で会おうぜ!』
と言い残した林太郎は、いつもと同じ嬉しそうなバカ笑いをしながらも、どこか淋しそうな様子で去って行った。
だから、今この病室は僕だけしかいない。
3兄弟で騒いでいた時は、小さく感じた病室も、いまでは途方もなく広く感じてしまう。
「健治……林太郎……」
今はいない2人の名前を呟く。
健治を知る人は、もう院内学級の先生しかいない。院内学級の子どもは、たいていすぐに治り、元の学校へ慌ただしく戻っていく。だから、1年近く入院している僕は院内学級の珍しい常連さんで、他の新参者たちは健治を知らない。
きっと、林太郎のことを知らない奴らもコレからやってくるのだろう。
そう思うと、何故か胸が締め付けられるような苦しさに苛まれた。
僕もいなくなったら、健治のことを誰が覚えているんだろう?
院内学級の先生と健治の両親、僕や林太郎も健治のことを覚えている。でも、他の人は健治のことを忘れてしまうに違いない。
『渋谷健治』という人間がいた痕跡は、たった15年とあまりにも少なすぎた。
「まぁ、それを言うなら…僕も13年しか生きてないけどさ」
自嘲気味た笑みを浮かべ、寝返りを打つ。
発行塗料が塗られた時計の針は、夜11時を指していた。
11時を指す長針を視た時、以前…麗華から聞いた話が脳裏に浮かび上がってきた。
確か『11時11分になると男子トイレに願いを叶える女神さまが現れる』とかいう類の話だった気がする。
願い……僕の願いは、健治が生きた証をもっと沢山の人に知ってもらうこと。
もちろん、健治には生き返って欲しい。でも、生き返っても健治の病気が治って生き返るという可能性は高くない。再び長くて苦しい闘病生活が待っているなら、生き返らせない方がいいにきまっている。
……もっとも、本当に願いを叶えてくれる女神という都合の良い存在がいればの話だけど。
ゆっくりと足音を立てずに、男子トイレへ進んでいく。
遠くにナースステーションの灯りだけが光り輝く廊下は、思わず震えてしまうくらい薄気味悪かった。
そういえば、健治が死ぬ数日前に、林太郎も誘って肝試しをしたんだっけ?
でも、林太郎のバカがギャーギャー騒ぐものだから、すぐに婦長さんに見つかって怒られたんだ。
だけど、今日は絶対に怒られない。
厳しく見回りをする婦長は休みだし、今日は僕1人で夜歩きをするのだ。
そう簡単に、バレるわけない。もしバレそうになったら、素直に『トイレに行こうと思いました!』って言えばいいのだ。
実際に、トイレに向かっているわけだしさ。
「……ここだな」
『男子トイレ』と書かれた表札を見上げ、ゴクリと唾を飲む。
昼間見慣れたトイレと、夜のトイレとでは様子が全然違う。ほとんど灯りがないからだろうか、暗くて陰気で入るのが躊躇われた。
でも腕時計が示す時間は、11時10分。女神が現れる時間まで、あと1分しかない。
僕は勇気を振り絞って、トイレの中へ足を踏み入れた。
「女神さま……いませんか?」
返事はない。
もちろん、11時だからトイレの中にも誰もいない。
便器の前に立つ人もいなければ、開け放たれた個室のドアの向こうにも、誰もいない。
ただ、夜のトイレ独特の怖さだけが漂っていた。
腕時計を見下ろすと、11時11分。
「なんだ、嘘か」
「嘘って何?」
鈴のような声が、僕の耳に届く。
慌てて振り返ると、トイレの鏡の向こうに光り輝く女神がいた。
暗闇の中でも輝く金砂の髪、向日葵色をしたサリー似の服の袖からは、すらりと長い手足が伸びている。そう、それはまさしく『光の女神』としか言えない不思議な美しさを醸し出していた。
「貴方の願いは何?1度だけ叶えてあげるわ」
「ぼ、僕の願いは……」
『健治が生きた証を、もっと多くの人に知ってもらうこと』
たった1行にも満たないその言葉を、口にすることが出来なかった。
今……女神は『1度だけ』と言った。
1度だけの願いを、健治のためだけに使うのか?
いやいや、健治は僕の兄貴みたいな存在だ。院内学級3兄弟の長男で、忘れてはいけない大切な人だ。
でも、彼はもういない……その事実には変わりない。
僕は、死んだ人のために1度の奇蹟を使っていいのだろうか?
「貴方の願いは?ほら、教えてくれるかしら?私は、貴方たちの願いを叶えたいの」
「ぼ、僕は……」
女神は、困ったような顔を浮かべている。
「時間がないわ。早く決めて欲しいの」
「うぅ……僕は……僕は………
有名漫画家になりたい!!」
願いを言いきった僕は、はぁはぁと荒い息を吐いた。
少し赤らめた僕の顔を覗き込むように見た女神は、にっこりと天使のような微笑みを浮かべた。
「その願い、聞き届けたわ」
女神は、いつの間にか手にしていた黄金の杖を振る。すると、僕の身体はボゥッとした光に包まれた。
湧き上がるように現れた光に包まれると、なんだか温かい気持ちが心の中に広がるのと同時に、何か大切なモノが抜け出ていくような不思議な感覚も広がる。でも、そんなのどうでもいい。僕を包み込む光は堪らなく心地よいし、漫画家になれるという夢が叶うのなら……
「ありがとうございます。光の女神さま」
僕は感謝の意を示す。すると女神は嬉しそうに、ふふふっと笑った。光が徐々に収まる。そして、光が完全に収まった時、鏡の中の女神も消えてしまった。
「本当に……僕は漫画家になれるのかな?」
僕は、じっと掌を見つめる。
見た感じ、どこにも変わったところは見当たらない。片腕が持っていかれたわけでもなければ、内臓が持っていかれたわけでもない。……どうやら、『デメリットがない』というのは嘘ではなかったようだ。それにしても、まさか本当に女神がいるなんて思わなかった。
僕を包み込んでくれた光の暖かさと、もう二度と女神に会えないことを名残惜しみつつ、僕はトイレの出口へと歩みを進めようとした。
「遅かった、みたいね」
だけど、僕は足を止めた。
トイレの出口に、くしゃくしゃになった灰色の髪を小奇麗なシュシュで纏めた老女が立っていたからだ。
肌はピカピカに干からびて、眼ばかりが異様に大きく、とても気味悪い老女だった。思わず僕は、一歩後ろに下がってしまった。だけど、老女は僕を気にする様子なんて全くない。僕にゆっくりと、ゆっくりと近づいてくる。
「あのね、女神が言っていた『デメリット』は、女神側に『デメリット』がないってことだったのよ」
震える声で、老女は囁く。
今中高生の間で流行の服に身を包んだ、しわくちゃな老女は僕に絶望した眼差しを向けている。
「あの女神は……願いと引き換えに寿命を奪うの。だからほら、こんな風に……」
老女は、何か言葉を続けようとした。
だけど、その言葉が口から出ることはなかった。何故なら老女が一歩僕に歩み寄った途端、さらさらっと身体の端から砂になり消えてしまったのだから――――
翌朝
僕は、『某有名雑誌に漫画が掲載される』という知らせを受け取った。
読んでくださり、ありがとうございます!