またやりすぎてみる
わかりずらかったら申し訳ないのですが
[ ] ←で囲んでいるのがDMの内容です
〈 〉←で囲んでいるのが電話のやり取りです
俺は今人気Vtuber入夏 旭さんからの電話をドキドキしながら自室で待っている。
前まではツブヤイターのDMでやり取りをしていたのだがなぜDMではなく電話になったかというと....
1時間前
[こんにちは!!!コン君!!!今時間大丈夫だったりする??]
入夏さんからDMが届いた。前話していたコラボの配信内容についてだろう。
[お久しぶりです。入夏さん。今であれば時間空いているのでコラボの話をできますよ。]
[ほんと?!なんとなく配信の内容が決まりつつあるんだけどコラボ相手のコン君にも意見がほしくてさー
よ、よかったらなんだけど電話でコラボについて話さない???私文字打つの苦手でさ~]
文字打つのが苦手???こんなに返信早いのに??
まぁでも、電話の方が決まるのも早そうだし今時間あるから電話でいいか。
人気Vtuberと電話で話すとかファンの人に怒られない?大丈夫かな。てか緊張するんですけど!!!
[電話の方が早そうですし電話で話しますか。電話するツールはThatcordでいいですか?]
Thatcordとは配信者同士が話をしたり、ゲームを一緒にする際に通話を繋げるためのアプリである。
一般の人も広く使っている今はやりのアプリなのである。
[ザッコでいいよ~!!!私のIDは2349858566 これだから追加よろしく!!!]
[了解です!今追加しますね!]
俺のザッコに入夏さんの名前がある!やべ~実感がわかないな。
これ、やっぱりファンの人に怒られるんじゃ.....
[こっちから電話するからちょっと待っててね~!!!]
という経緯である。
変なこと言わないようにしなきゃな。
嫌われたくないし。
するとザッコに一つのグループの正体が送られてきた。
なんでグループなんだ?そういえばコラボの話の時に私達って入夏さん言ってたな...誰なんだろ。
グループに入ってみると入夏さんのほかに柊 真冬さんも参加していた。
え?柊 真冬さんんんんん?!入夏さんと夏冬のコンビ名で知られる登録者四百万人越えの柊 真冬さんがおるんやが???この二人とコラボするの?俺?大丈夫か?
ドキドキしていると電話が鳴った。
気持ちを落ち着かせ震える手で電話をとる。
〈もしもし~聞こえてるかな???おーい聞こえてる???ありゃ私ミュートになってるかな??〉
これは入夏さんの声だ。何回も配信で聞いたから覚えている。とっても元気で明るい声だ。
〈旭?そんなぐいぐい行ったらコン様怯えちゃうでしょ?〉
そして柊 真冬さんだ。どこか落ち着いていて透き通った声。こんな声に囁かれたら性別関係なく好きになるに決まってる。
てか、ん?コン様?
〈すいません、マイクがミュートになってました。電話では初めましてですね。配信者のコンといいます。今回のコラボのお誘い改めてありがとうございます。〉
とりあえず当たり障りのない挨拶をしていく。
〈やっば!!!やっぱ配信で聞くよりイケボだね!!!私は入夏 旭!!!よろしくね?〉
イケボとか言われると照れますな
〈ここここの度は私たちのような者とコラボを許可してくださり誠にあ、ありがとうございます!〉
真冬さん??キツツキかっていうくらいどもってるな。なんか思ってたキャラと違うような....
〈真冬???コン君びっくりしちゃうでしょ???ごめんね~真冬ってばコン君の大ファンでさ~この電話も恐れ多くて行けない!!!!!って騒いでたんだよ~〉
なっ!真冬さんが俺の大ファン?!
なんか人気配信者に認められたようで嬉しい。
ファンって言ってくれたならちょっとサービスしちゃおうかな
〈柊さん俺の大ファンなんですか?!ありがとうございます!!じゃあちょっとサービスしますね!!おほん、真冬?いつも俺の配信見てくれてありがとう。俺のお姫様の真冬、愛してるよ。〉
〈〈..............〉〉
あれ?外したー!?やらかしました。調子乗りました。すいませんでした。こんな僕が生きていてすいません。恥ずかしすぎるって!!
〈あのーほんとすいませんでした。調子ににの...って...〉
俺は精一杯の謝罪をしようとした瞬間とんでもない声量で二人がしゃべりだした
〈真冬!!!うらやましすぎ!!!コン君??私にもほら旭おねぇちゃんっていって愛の言葉を囁いて!!!!!何そのイケボ!!!ずるじゃん!!惚れるじゃん!!てか最初の挨拶から礼儀も正しいし!!!こんな男性見たことないよ!!ほら早く私と付き合おうね???お金なら無尽蔵にあるしコン君を困らせるようなことはしないよ???お姫様は私だ!!!!!!誰にも渡さん!!!!〉
〈あぁあぁあぁコン様!そんな愛の告白など!私のことが好きならそう言ってもらえればいつでもどこでもこの真冬!ついていきます!マジマンジをやめて俺のところへ来い???あぁもう!もちろん行かせてもらいます!!どこまででもついていきます!早く私の家に来て家族に挨拶してくださいね?いつまででも待っていますので!早くこの城から連れ出して??私をさらってください!私の王子様♡〉
はい、やりすぎました。
二人が暴走しちゃいました。
最後の言葉が余計だったようです。
入夏さんはおねぇちゃん呼びをしてほしいのか欲望が漏れ出てるし、柊さんに至っては俺が言ってない言葉を勝手に妄想してる始末だ。
このコラボうまくいく気がしないです;;
〈あ、あのーこうなってしまった原因の俺が言うのもなんですけど配信内容を決めませんか?〉
俺の一言でトリップしていた二人が戻ってきた。
〈そ、そうだね!!!えーと私たちが考えたのはリスナーから男性に聞きづらい質問を集めてコン君に答えてもらおうっていう企画なんだけどどうかな???〉
なるほどな。
俺がリスナーからの質問に答えてそのリアクションを二人がする配信といったところか。
二人が聞きたいことを俺に聞くのではなくリスナーから集めれば比較的炎上しにくいといった感じかな?うん、全然問題ないだろう。
〈その企画で問題ないですよ。まぁ答えられない質問は避けていただければ大丈夫です。〉
〈コ、コン様が答えられない質問とはどういう質問なんだ?〉
〈基本的には何でも答えますけど....例えば、R18の質問とかは答えられません。あと身バレにつながるようなものですかね〉
〈〈確かに....〉〉
〈こっちで質問は選別するから配信前にコン君にチェックだけしてもらったらいい感じかな???〉
〈そうですね。それでよろしくお願いします!〉
〈りょーかい!!!さ、さっきはごめんね???あ、あとあのの痴態は見なかったことに.....なりませんかね???コン先生〉
〈わ、私のあの姿も忘れてもらえると助かるコン様。〉
〈あはは、了解です。コラボのことしかもう覚えていませんよ。〉
〈よかった!!!じゃ、またコラボの日にちは追って伝えるから~またね!!!〉
〈コン様、話せてうれしかった。またどっかではなそ?じゃ〉
〈二人ともありがとうございました。ではまたコラボの時によろしくお願いします。〉
通話は終了した
「ふぅ~なんとか終わった~。いや忘れられるわけなくない?あんな感じの二人は初めてみたもん。ま、とりあえずコラボ頑張ろう!」
こうして、大人気Vtuberの二人とコンのコラボが決まったのであった。
はたして、穏便にコラボは終わるのであろうか.....
いっつもこの主人公やりすぎてんな(呆)