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38:ネグリジェ

某ゲームでアントワネットが配布されるので初投稿です

☆ ☆ ☆


抱擁。

この二文字の言葉っていいよね。

本当に。

実感すれば分かる安定感。

肌と肌が重なっていて、互いの身体の暖かさが伝わる距離。

これを体感してしまうと本当に止められねぇ!!!

たまらねぇぜ!!!


現在アントワネットと絶賛抱擁中だ。

目の前にいる彼女を俺は優しく抱きしめている。

流石に服は身に着けているぞ。

身に着けていなかったら謎の圧力で消されているかもしれないからな!


薄着だけどさ、これ……ネグリジェといってワンピースみたいな寝具なんだよね。

そこまでスケスケってわけじゃないが、やはりこう……男としてはネグリジェを身に着けている女性と抱擁していると心にグッとくるものがあるのよね!!!

きゅんとしてしまうぜ!


ここ最近忙しくって互いにベッドで寄り添いながら寝る時間が無かったから久々に一緒に寝ることにしたんだ。

そしたらアントワネットがスゴイ喜んでね……。

身体を念入りに風呂で洗ってきたみたい。

俺もちゃーんと毎日風呂に入って身体を綺麗にしてきているよ。

俺が風呂に入るようになってから宮殿内ですれ違う人の体臭が若干和らいだような気がする。


あれかな、風呂に入ると健康に良いよ!って周りの人たちに宣伝しまくったからかね?

最近はバスタブを購入したりする人が富裕層を中心に増えてきているらしい。

これを機に衛生的な環境をしていこうとプラスな視点で考えるとイイね!

お風呂……お風呂といえば温泉にも入りたいねぇ……。


アレ?

フランスにも天然温泉があったような……。

割と有名な温泉があったハズ。

確か……パリ近郊にあるアンギャン・レ・バンだっけ?


この時代で既に温水が見つかっているハズだから調べれば出てくるかもしれない。

温泉があれば温泉療法も試せるし、収入源にもなるな!

おぉ、また財源が確保できるかもしれない一つの資源の発見が出来たぜ!!!


温泉の話はここまでにしてだ……。

アントワネットがネグリジェ身に着けて寝ている姿……とっても愛らしいな。

何というか、こう……まだ少女って感じだよ。

もうすぐ15歳になる彼女は身体の成長期を迎えている。

当然、それは大人に近づいているという事だ。


最初ヴェルサイユ宮殿に初めてきて以来、彼女の身体は徐々にだが確実に大人の女性へと変化している。

14歳から16歳というのは身体の成長期が著しくなる時期だ。

俺もそうだけどね。

まだ15歳……これからどんどん身体が大きくなれば、いずれは後継者育成のためにアントワネットと子供を作ることになるかもしれん。


それでも……だ……。

俺は女性とは性交渉をしたことは一度もない!!!

転生前に至っては女性と付き合ったことも無かった。

こうして抱擁しているだけでも心臓バクバクなんだよね。

だからこれ以上の行為となれば……もう有頂天が天元突破してしまいそうだ。


ルイ15世にその事を話したら「お前もまだまだ子供のような所があるのじゃな」と笑いながらからかわれました。

いや、貴方は性欲凄まじいから規格の対象外ですよと言いたくなったわ。

それと彼女の身体の事を考えれば安全に子供が産める18歳ぐらいになってからするべきだと考えているんだ。


んでもって官能小説やエロゲーみたいに即夜戦できると思ったら大間違い。

男もそうだが女性というのは行為の前というのはどうしても緊張してしまうものだ。

この緊張をいかにリラックスさせることが出来るかが勝負だとルイ15世は語ってくれた。

さすが最愛王、持ち前のテクは伊達じゃなかった。

彼のそうした行為に関するアドバイスはかなり勉強になった。


「よいかオーギュスト、もしお主がアントワネット妃を女性として抱く時があったら必ずフォローをするのを忘れるでないぞ。でなければいくらお前を想っていてもフォローが無ければ女性は不安になってしまうからの」

「フォローというのは気遣いの事ですか?」

「それもあるがな……そうした行為をはじめる前に緊張を解しておくといい。そうすれば大抵の女性は受け入れてくれるのじゃ。それから行為が終われば女性を褒めることを忘れてはならん」

「褒める……ですか?」

「そうじゃ、相手を優しく抱きしめて耳元で「ありがとう」とか「痛くなかったかい」とか気遣いをせねばなるまい。それがなければ相手には不信が残るだけじゃ」


最愛王ルイ15世。

こうしたアドバイスは本当に的確で詳しかった。

その努力を政治や経済に向けてほしかったんですけどね……。

そうすれば俺がここまで苦労せずに済んだんだ……。

でもアントワネットと一緒にいられるというのはいい事だね。

よく考えれば俺にとっちゃプラスですね、ハイ。


そんなことを思い出しながらアントワネットと抱擁している。

彼女を抱擁したまま眠っている。

眠りについている彼女を無理に起こす必要はない。

このまま彼女の香りと肌の感触を感じながら再び眠りにつこうかな。

まだ朝の4時ぐらいだしね。


8時には起床のモーニングコールが鳴るわけだし、それまではこうして二人っきりで寝るのがいいだろう。

俺はアントワネットをゆっくりと抱きしめてから再び眠りについたのであった。

愛があれば育てられると思うのでアントワネット妃一択にしました

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