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2話 ボッチ 異世界に行く

ひゃほうー! ブックマークが四件になりました。 つまり、四人は続きを読みたいと思っていてくれる人がいるってことですよね? 更新ペースは不定期ですが、見ていてくれている人がいる限りは頑張りたいと思います。

 俺が選んだのは――影法師ドッペルゲンガーと呼ばれる職業だ。


 この職業の特徴を説明しよう!

 職業を選択した場合は、その職業だけが使用できるスキルや武器が存在する。

 わかりやすい職業で例えると、剣士は剣などの武器は使用できるが魔法使いなどの魔法を使用することができない。それは魔法使いも同様で剣などの武器を扱うことができない。


 そして俺が選んだ職業――影法師ドッペルゲンガーのメリットは、他に存在する全てのスキル、武器を扱うことができる唯一の職業であることだ。


 これだけ聞けば――制限ないとか強すぎるだろ? そんなの全員がこの職業ジョブを選ぶんじゃない?

 ……となるはずだが、この職業が不遇職業(ジョブ)扱いされているのには理由がある。もちろん、それはデメリットが存在するからだ。


 まず一つ目のデメリット。

 レベルアップ時に職業ボーナスが存在しない。

 職業ボーナスとはレベルが1上がるごとに自動でステータスに数値がプラスされる補正のことだ。

 例をあげると……。


職業<魔法使い>

HP

MP

攻撃:+5

魔攻:+15

防御:+5

魔防:+10

速さ:+5


 1レベル上がるごとに、このように数値が自動的にプラスされる。

 それとは別に自由にステータスに割り振れるFPフリーポイントが10ポイント貰える。ただし、HPヒットポイントMPマジックポイントは割り振ることは出来ない。


HPはプレイヤーの生命力であり、この数値が0になると死んでしまう。MPは魔法スキルを使用する際に要求されるエネルギーみたいなものだ。

HPとMPの上がり幅は固定値で、剣士系がHPが上がりやすくてMPが上がりづらい。魔法使い系は逆の傾向にある。


 そして、俺が選んだ職業はというと……。


職業<影法師ドッペルゲンガー)>

HP 

MP 

攻撃:+0

魔攻:+0

防御:+0

魔防:+0

速さ:+0


 という風に何一つステータスにプラスされる補正がない。つまり、1レベルごとに自分で自由に振れるFP+10ポイントしかないのだ。

 これではレベルが上がれば上がるほどその補正の差は大きくなっていく。固定値のHPとMPの上がり具合は剣士系と魔法使い系の中間くらいだ。


 二つ目のデメリット。

 スキル習得に必要なSPスキルポイントの消費が2倍になる。


 SPはスキルを覚えるときに消費するポイント。

 例えば、剣士が【スラッシュ】のスキルを覚えるのに10ポイント必要とすると、影法師ドッペルゲンガーの場合20ポイント消費しなければならない。


 このSPはレベルアップ時に貰え、他はボスなどの強モンスターが低確率で落としたり、イベントで入手したりなど、簡単に手に入るものではない。

 なのでスキルの習得は慎重に選ばないと後悔するだろう。


 他の職業からはレベルが上がるごとに他プレイヤーとステータス差が広がる残念職業と呼ばれ。

 じゃあ、その差をメリットである多種多様に覚えられるスキルで補おうとするが、SPの消費が激しすぎて難しいという現実。

 これらの要因が不遇職業扱いされている理由だったりする。



 とまあ、長々と説明したが、癖はかなり強そうな反面、他の職業だと味わえない楽しみ方ができそうなので俺はこれに決めた。

 学校でも周囲から浮いている俺にぴったしだしな!

 あれ、自分で言っていてなんだか悲しくなってきたんだが……。


『本当にその選択でよろしいのですね?』


 決定キーを押すと、また透き通るような綺麗な声が聞こえる。

 俺は迷わず決定キーを押した。


『……わかりました。さあ旅立つのです、まだ見ぬ世界があなたを待っています』


 すると、俺の足下から光り輝く魔法陣が浮かび上がると優しく包まれて消えていく。


 ――さあ、俺の冒険はここから始まりだ!

やばいです! また話が進んでない!

明日仕事終われば、休みだから夜更かしして書いてしまったぜ。

ああ……ずっと休みでいたい。

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