千獄のアンデュロメイア

地表の殆どが海に覆われた海洋惑星、エウロフォーン。筋肉で全てを解決する人類が生きるその星で、ただ一人、虚弱に生まれ付いてしまった少女、アンデュロメイア。南海の島で役立たずとして生きる彼女は、何故か日本人の記憶を持っていた。体と心、全てが違う島民との齟齬、加えて野性的メシマズ生活に苦しみ、孤独に過ごす毎日。しかしある時、彼女が食生活の改善を訴え日本の知識を広めたことで、彼女は島の責任者である島主として推挙されることとなる。体の弱い自分には分不相応、そう戸惑う彼女だったが、こんな自分でも人の役に立てるならと、彼女は島主として生きる道を選択する。その選択こそ、彼女がこの世界の人類の生態を本当の意味で知る、大きな転機となるのだった。夜の海の秘密と、男達の戦い。そして自分を含めた女性の運命。そのひとつひとつを知るたび、彼女は様々な選択を強いられ、人として成長していく。最弱少女が日本の知識で筋肉世界の常識を変える、異世界ＳＦファンタジー。

※2020.7/25、本編完結済み。2019.10/26、異世界転生SF日間ランキング６位。カクヨムにも掲載中です。なろうにあるまじきガチムチなSFのため、その筋の方は是非。