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心のレッテル

これは昨日起こったことになります。

思えば就職してから1年以上がたったわけですが、悪いことばかりだなぁと思うようになっていました。

今回は私がした間違った心の守り方を話そうと思います。

どうすればお局様からのお小言に耐えられるのか、それは試行錯誤の日々でした。

結果からすると、自分に駄目な人間だというレッテルを張り、そんな人間を演じ、そうなってしまう事。


自分はこんな人間だから仕方ない、こんな簡単なこともできない駄目人間だ。


こうなってしまったのは私が仕事で失敗ばかりしてしまい、お局様に叱られているときでした。

「これ、野分さんの仕事よね?入って一年たったのにこんな仕事もできないの?この一年間何を勉強してきたの」

「もういい、野分さんには期待してないから。好きにして」

こんな言葉を向けられて平然でいられる人がいるでしょうか。

謝罪をしても、「別にいいから」「もういい」とまともに聞いてくれない。

そして「貴方は指示をしないと動けないの?自分でもっと考えて行動できないの?」

一年たったとはいえ何から手を付けるべきか、優先順位なんか分かりません。二年目に何を求めているんですか。

今ではこう思えるのですが、当時は何もかもが精いっぱいで解決策なんてありませんでした。


なので私は「指示がないと動けない人間」のレッテルを貼りました。

そしてそれ以上傷つかないように交流を拒み閉じこもるようになりました。


例えるならガラスのボトルに入る、狭い入口だから他者は入ってこれない状況を作ったわけです。

入口から入れるのは家族や親友のみ。


これが主任からもう少し自分を出すべきだと言われる要因になったように思います。

ちょうどバイトちゃんは休みが多くて会うことがありませんでした。

見事にボトルに閉じこもることに成功してしまいました。


しかしそのボトルから出ないといけない事件がありました。


事の発端は休職中に母が家事疲れを起こしたときでした。

「なんで料理を作らないといけないの」「なんで洗濯をしないといけないの」

鬱で休養中とはいえずっと時間のある私が少しでもやるべき事だったのです。

「うん、そうだね」「うん大変だもんね」「ごめんなさい」

私はそう言う事しかできませんでしたが、母の返事で私のレッテルがバレてしまいました。

「希緒には、はなから期待していないから」

「期待していない」という言葉が私の心に刺さって負の感情が流れてしまいました。

「ごめんなさい、私は駄目な人間だから」「やっぱり死ぬべきだ」「役立たずでごめんなさい」

「指示がないと動けないから、出来損ないだから」

私は家事疲れを起こした母そっちのけで泣き崩れてしまいました。

そんな中母はいいました。

「そんな事ない。洗濯物を畳んだり、掃除機をかけたりしてくれたでしょう」

「それは指示されたからじゃない、自分で考えて行動したから」

けれど私はそうでもしないと穀潰し、出来損ないの長女。嫌われたくない一心での行動でした。

私は母にお局様に言われたことを話しました。

「一年たったくらいで一人前の人のような仕事はできない」「上の指導の仕方が悪いだけ、希緒は悪くない」

「だからそのレッテルは剥がしなさい。本当になってしまう前に」

母もつらいのに話を聞いてくれたことに嬉しさと申し訳なさがありました。


さて、今は休職中の身。ボトルから出るチャンスなのですが、簡単には出ることができません。

母からこれからゆっくりレッテルをはがすように言われたのですが、これは難易度が高そうですね。


「家事ができないのは自分から動けないから」「やっぱり私は死ぬべきだ」

休養中でも心がつらい日々が続きます。

どうすればボトルから出られますか?行動することのできない私を助けてほしい。


余談

父が次長にまた三か月休養を取ることを伝えた際、私がリストカットをしてしまったことを伝えると絶句して慌てていたいたそうです。

リストカットの件はまたお話ししますが、次長はどうやら事の事情を甘く見ていたようです。

上に立つものとしてそれはどうなのでしょうか。

とはいえ、ざまあみろって感じです。

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