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プロローグ
初めての投稿です。ご意見あればよろしくお願いします。エンドまで書き溜めているのでスムーズに投稿出来るかと思います。
「良かったわね…本当に良かった!!」
若いシスター達が口々にそう言って笑っていたのを覚えている。
「身体に、気を付けるのですよ」
時に厳しく、時に苛烈に育ててくれたシスター・フィーは何故か悲しそうに微笑んで抱き締めてくれた。
初めての事に目を白黒させる私に「いつまでも見守っています…」と泣きながら言うものだから、私も泣いてしまった。
シスター・フィーは恐くて、厳しくて、口煩かったけど、こんな私を見捨てなかった。
決して、見捨てなかった。
だから内緒にしてたけど、母がいたならこんな感じかなって思ってた。
離れるのが寂しくてギュッと抱きしめ返すと、シスター・フィーは私の頬にキスを落とすと、いつもの凜とした表情で言った。
「幸せに『してもらう』のではなく、『なる』のです。貴女の思いで世界は変わります……神の…ご加護があらん事を…」
そうして私は小さな孤児院からアドリアーノ公爵家へと引き取られたのだった。
読んで下さってありがとうございます(*^_^*)