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71 スキル魔法

 すっかり遅くなってしまったので、その日は全員屋敷に泊まっていってもらうことになった。

 そして翌朝から昼にかけて、モリアさん、ハフマンさん、ミゲル、ドンナ、ベックとも面談を行った。

 ガナシュ爺だけは歳だからといって辞退したが、それ以外は全員だ。

 エレミアからは後で話があると言われているので、面談は最後に回させてもらった。


 とはいえ、5人とも、目指す方向ははっきりしている。

 モリアさんは双剣使いとしてスピードと火力を兼ね備えた前衛を目指しているし、ハフマンさんとベックは盾役、ミゲルは【軽功】を活かした近接格闘で、ドンナはガナシュ爺直伝の【調薬】系スキルによる後方支援だ。


 モリアさんは【双剣技】に加え、【気配察知】や【忍び足】まで習得していて、かなり隙のないスキル構成をしている。さすがは二つ名持ちのAランク冒険者といった感じで、模擬戦で負けた身としてはあまり偉そうなことは言えそうにない。

 付け加えるものはあまりなさそうだったが、適性があるという【闇魔法】を鍛えて偵察系スキルをさらに盤石にすることと、暗器や罠用に【鋼糸技】を習得することをオススメさせてもらった。また、スキルレベルは低いが【手裏剣技】を持っているので、メルヴィの次元収納にうなるほど余っている剥落結界の砕片を何枚かプレゼントさせてもらう。

 モリアさんは物珍しそうに砕片を確かめながら、お礼を言ってくれた。


「もし時間ができたらでいいんですけど、【双剣技】の手ほどきをしてもらってもいいですか?」


 と聞くと、二つ返事で了解してくれた。

 息子であるミゲルが格闘スタイルなので、【双剣技】を教えられる相手がいなくて残念に思っていたらしい。


 盾と片手斧で戦うスタイルのハフマンさんには、火竜戦でも役に立った【地魔法】による陣地構築をオススメし、盾の使い方についていくつか質問をさせてもらった。

 ハフマンさんからは、対魔物用スキルである【威嚇】や【挑発】についての情報をもらった。


 元少年班のミゲル、ドンナ、ベックには、以前教えた【雷魔法】に加えて、ミゲルは火を、ドンナは水を、ベックは地を伸ばすようにアドバイスしておいた。

 それぞれ得意分野ははっきりしているが、まだ柔軟性のある子どものうちに魔法にも親しんでおけば、のちのち戦術の幅が広がるだろう。

 この点については、保護者であるモリアさん、ハフマンさんにも確認を取ってある。

 その他、ミゲルには最近手に入れた【軽業】をすすめ、ドンナにはガナシュ爺から知覚系のスキルを教わることをすすめ、ベックには【鉤縄技】による敵の拘束について教える約束をした。


「そういえば、肝心のエドはどうするんだい?」


 全員の面談が終わった後、アルフレッド父さんが聞いてくる。


「説明すると長くなるけど、いい?」


「もちろん」


 ジュリア母さんも呼んで、俺は現在の俺のスキル構成と今後の成長方針について説明をする。



◇◆◇◆◇◆◇◆


 この間の成長眠で、女神様から【スキル魔法】をもらったことを覚えているだろうか?

 不要スキルを封印することを条件にもらったスキルで、女神様によれば「スキルの整理や統合ができる魔法スキル」。

 俺はフォノ市へと落ち着いてすぐに、市内にある輪廻神殿へと向かった。

 【スキル魔法】は【祈祷】と同じで神様へのパスが通じている輪廻神殿でなければ使えないと聞いていたからだ。


 フォノ市の輪廻神殿は、市内の中心部にあるから、領主の屋敷であるキュレベル邸から歩いて十分くらいしかかからない。


「神殿」というと、ギリシア風の荘厳な神殿をイメージするが、どちらかといえば中世ヨーロッパの教会に近い外観をしている。

 ゴシック風の石造りの建物で、壁は分厚く窓は小さく、中は昼でも薄暗くてひんやりしている。

 中に入るには勇気のいる雰囲気だったが、冒険者風の一行が入っていったことから、出入りは自由だと判断し、思い切って神殿の扉をくぐることにした。


「――あら、迷子かな?」


 そう話しかけてきたのは、司祭風の格好をした若い女性だった。

 司祭風の、というか、ソロー司祭の格好と共通した雰囲気の服装だから、間違いなく司祭だろう。


「いえ、お祈りをしたくて」


 さすがに【スキル魔法】を使いたくて、とバカ正直には言わない。

 もっとも、【祈祷】のスキルも習得してみたいから、嘘は言ってない。


「まだ小さいのに関心ですね。お祈りの仕方はわかりますか?」


 俺が首をふると、


「あそこに祭壇があるでしょう? あの前に跪いて、輪廻を司る神アトラゼネク様に呼びかけるのです。うまくいけば、神様が応えてくださいます」


「応える? それに、呼びかけるってどうすれば……?」


 前世でも神様に祈ったことなんてなかったから作法?がわからない。


「神様への賛辞とともに助力を願えばいいのです」


 とのことだったので、俺は祭壇に跪き、脳裏に女神様の姿を思い描きながら、


「おお、麗しく聡明で慈悲深き我らが輪廻を司る神アトラゼネクよ、我が祈りを聞き届け給え。……ええっと、具体的には【スキル魔法】の使い方を教えて下さい」


 などと念じてみると、一発で成功した。


『――我が敬虔なる信徒に祝福を』


 聞き慣れた女神様の取り澄ました声とともに、俺の身体を柔らかな光が包んだ。

 自分を【鑑定】。


《エドガー・キュレベル。状態:善神の祝福(スキル成長促進、効果:半日。)。スキル:【祈祷】1(NEW!)。》


 ステータスに追加された【祈祷】をさらに【鑑定】する。


《【祈祷】:神へ祈りを捧げることができる。ただし、祭壇の有効範囲外では効果がない。祈った対象、祈りの内容に応じて、HP・MP回復速度上昇、最大HP一時上昇、魔物避け、成長促進など、「お守り」と呼ばれる若干の支援効果(バフ)がかかる。ごく稀に神からの言葉を賜ることもある。神との結びつきが強い場合には、ごく短時間ではあるが神と言葉を交わすことができる場合もある。》


 おおっ。これは便利だな。

 今回はお守りだったが、これでいざという時に女神様に連絡がつけられる。

 と言っても、初回の【祈祷】なのに女神様らしからぬ?そっけない祝福の言葉だけだったことから察するに、そんなに自由に話せるわけではないようだ。


「――どうですか? お祈りはできましたか?」


 さっきの女性司祭が聞いてくる。


「ええ。神様の声が聞こえたと思ったら、光に包まれた気がしました」


「ええっ!? アトラゼネク様からお言葉をいただいたのですか!?」


 しまった。どうやら珍しいことだったらしい。


「え、ええ……『我が敬虔なる信徒に祝福を』とだけですが」


「それでもすごいですよ! ふつうなら何年も司祭としての修行を積んでようやくお言葉をいただけるんですよ!?」


 目を輝かせて、司祭さんが言ってくる。

 驚いてるところ申し訳ないが、この人がいると【スキル魔法】の実験ができないな。


「ええっと、そういうことなら、女神様に感謝の祈りをしようと思うのですが……」


「あ、ああっ! ごめんなさい、私ったら、つい興奮してしまって……お祈りの邪魔をしてしまいましたね」


「いえ、そんな。いろいろ教えていただき助かりました。

 これからちょっと長めに祈ろうと思うのですが……」


「それなら、分祭壇のある個室を使われますか?」


 個室! そんなものがあるのか。


「ぜひ、お願いします。使用料とかは……?」


「かかりませんけど、もしお金をお持ちなら、個室に賽銭箱がありますので、いくらかなりと入れていただけると助かります」


 もしお金をお持ちなら、と聞いたのは、俺の見た目が子どもだからだろう。

 子ども相手でも、お言葉をもらったことが大きかったのか、司祭さんは丁寧に話してくれる。


 司祭さんの案内で個室とやらに入る。

 広さとしてはカラオケボックスの個室くらいだろうか。

 といってもテーブルはなく、椅子が一脚だけ部屋の中央にぽつんと置かれている。

 奥には小さめの祭壇があり、その前に賽銭箱がある。


「――どうぞ、ごゆっくり」


 と言って司祭さんが去っていくのを待ってから、俺は椅子に座って祭壇を見る。


 見て……困る。

 【スキル魔法】の使い方がわからないのだ。

 とりあえず【鑑定】でステータスを開き、所有しているスキルをぼんやりと眺めてみる。


 すると、ずらりと並ぶスキルが、三色に色分けされた。

 色は、グレー、白、ベージュで、グレーは暗く、白とベージュはほんのり輝いて見える。

 そして、スキル名に意識をフォーカスすると、その部分の輝きが強くなる。


 試しに白色の【隠密術】にフォーカスを置いてみる。

 ……が、それだけでは何も起こらなかった。

 しかし、フォーカスを他のスキルに移すと、【隠密術】の輝きが維持されたまま、他のスキルの大半がグレーアウトした。

 数少ない生き残り――ベージュ色に輝く【忍び足】へと目が向かう。

 突然、ポーンという音が鳴る。

 驚く俺の目の前に、ウインドウが浮かび上がった。


《【隠密術】5+【忍び足】9→【潜伏】1

 スキルを合成しますか? はい/いいえ》


 なるほど、こういう仕組みか。


 俺はそのウインドウを前にしばし考える。

 合成によるデメリットはあるだろうか?

 ないと思う。

 合成結果として表示されている【潜伏】は、ガゼインとの決戦の時に、〈八咫烏(ヤタガラス)〉幹部であるガズローが使っていたスキルだ。このスキルのせいでエレミアが不意を打たれ、人質にされてしまった。気配の察知を得意とするエレミアの不意を打てるほどのスキルだ。【隠密術】の上位互換と言っていいだろう。


 俺は「はい」の文字へと意識をフォーカスする。


 ジャキシッ、というような音が聞こえた。


 ……えっと、終わりか?

 自分のスキルを【鑑定】。


《エドガー・キュレベル。スキル:【潜伏】1(NEW!)。》


 うん、ちゃんと習得できてるな。


 これで合成の流れはつかめたと思う。

 俺は再びステータスを開き、白い文字を片っ端からフォーカスしては、他の文字の変動を確認していく。

 ノートを取り出し、ウインドウに表示される合成式をメモしていく。

 合成式の中には、両立が不可能な式もあった。

 たとえば、


《【火精魔法】5+【火魔法】9→【火精魔法???】5(リネーム可。)》


 という式と、


《【火魔法】9+【水魔法】9+【風魔法】9+【地魔法】9→【基本4属性魔法???】7(リネーム可。)》


 という式は、両方が【火魔法】を必要としているので、片方の合成しかできない。

 合成に使った後で【火魔法】を習得し直すことができるのであれば話は変わってくるが、合成後のスキルに【火魔法】の要素が含まれていると考えると、再習得はできない可能性が高いだろう。

 となると、【火精魔法???】5(リネーム可。)と【基本4属性魔法???】7(リネーム可。)はどちらかしか習得できないということになる。


 そう考えると、【潜伏】を合成してしまったのは判断が早すぎだか?

 そう思って【潜伏】にフォーカスを当ててみると、


《スキル【潜伏】を分解しますか?(分解時にはスキルレベルに予測できない若干のロスが発生します。) はい/いいえ》


 ポーン音とともに表示が出た。


 ふむ。分解して元のスキルに戻すことはできるが、その際にはコストがかかるということか。


 さて、そうと知って【潜伏】を分解するかどうかだが……分解するか。

 【隠密術】や【忍び足】が他のスキルと合成できる可能性も残っているので、その確認のためにも元のスキルに戻してみたい。

 ちょっともったいないが、分解時のロスがどの程度のものなのかも確かめておきたいしな。


 というわけで、「はい」にフォーカスして、【潜伏】を分解する。

 ジャッキシ……という、テンションの下がるような音が聞こえた。

 【鑑定】。


《エドガー・キュレベル。スキル:【隠密術】5(NEW!)、【忍び足】8(NEW!)。》


 【隠密術】は下がらず、【忍び足】のスキルレベルが1だけ下がった。

 これくらいならすぐに取り戻せるな。

 毎回この程度のロスなのかどうかはわからないが、スキルレベルが半分に、とかじゃなくて安心した。


 元に戻ったスキルで合成式を確かめていく。

 【隠密術】、【忍び足】ともに他に合成できるスキルがないことが判明してがっかりしたが、合成してしまった後では確認できないことだからよしとしておく。


 フォーカス、式をメモ、キャンセル、の流れをえんえんと繰り返していると、


「――お祈りはお済みですか? もう日が暮れますよ?」


 女性司祭の遠慮がちな言葉で、俺はハッと気づく。

 神殿には昼すぎにやってきたというのに、廊下に出てみると外はもう夕暮れ時だった。


「ずいぶん熱心に祈ってましたね。その歳でそんなに熱心に祈るなんて……もし、何か困ってることや、相談したいことがありましたら、いつでも言ってくださいね?」


 1人で悩んじゃダメですよ、と妙に親身になってしまった女性司祭にへどもどしつつ、俺は賽銭箱に銀貨を1枚放り込んで、輪廻神殿を後にしたのだった。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆


「――で、結局スキル合成はどうしたんだい?」


 俺の長い話を聞き終えたアルフレッド父さんが聞いてくる。


 俺は、「こんな感じ」と言って、スキル合成の試行錯誤に使ったノートのページを父さんに見せる。父さんがノートを見ている間に、俺は自分を【鑑定】する。


 エドガー・キュレベル(キュレベル子爵家四男・サンタマナ王国貴族・《赫ん坊ベイビー・スカーレット》・《底無しのオロチ》・《交渉者(ネゴシエーター)》・《竜を退けし者(ドラゴンバスター)》・《妖精の友》・《精霊魔法師》・《阿弥陀様の遣い》・《導師(グル)》・《びっくり箱野郎》・《悲劇の英雄》)


 レベル 40

 HP 94/94

 MP 6001/6001(360↑)


 スキル

 ・神話級

 【不易不労】- 

 【インスタント通訳】-

 【スキル魔法】-(NEW!)


 ・伝説級

 【サイコキネシス+2】5

 【精霊魔法】5

 【危険察知】1

 【鑑定】9(MAX)

 【データベース】-

 【念話】5

 【解析】1(NEW!)(【鑑定】結果をより詳細に分析できる。)

 【視覚強化】1(NEW!)(スキル合成により習得。)

 【魔力検出】1(NEW!)(スキル合成により習得。)

 【魔導】1(NEW!)(単数もしくは複数の魔力を自在に操作・制御・消去することができる。スキル合成により習得。)

 【潜伏】1(NEW!)(スキル合成により習得。)

 【薬研】1(NEW!)(スキル合成により習得。)


 ・達人級

 【投擲術+3】7

 【飛剣術+1】5

 【鋼糸術+1】5

 【暗殺術+1】5

 【見切り】5

 【火精魔法】5

 【水精魔法】1(NEW!)

 【地精魔法】8

 【風精魔法】3

 【光精魔法】1

 【闇精魔法】1(NEW!)

 【雷撃魔法+1】5

 【付加魔法】6

 【魔法言語】5

 【気配察知+1】5

 【軽業】2(NEW!)(スキル合成により習得。)

 【工作】1(NEW!)


 ・汎用

 【短剣技】5

 【格闘技】5  

 【基本6属性魔法】5(NEW!)(スキル合成により習得。)

 【指揮】2

 【祈祷】1(NEW!)


 《善神の加護+1(アトラゼネク)》

 《善神の加護(カヌマーン)》


 相変わらず長いが、ちょっとはすっきりしたんじゃないか。

 合成によってスキルの数は71個から37個へと大幅に圧縮できている。

 女神様によればスキルが多すぎると新規習得やスキルレベルの上昇に悪影響が出るらしいので、合成できるスキルは出来る限り合成し、使わないものは封印することにした。


 +いくつとなっているスキルは、合成によってベースとなるスキルを強化したものだ。

 【サイコキネシス+2】なら、【サイコキネシス】に下位スキルである【念動魔法】、【物理魔法】を垂直統合することで威力が3割増し程度になっている。その分制御が難しくなったが、【魔導】のおかげで魔法の制御が飛躍的に楽になったため、差し引きでは以前より制御しやすいくらいだ。


「スキル合成により習得」とあるスキルは、スキルの合成によって合成前とは別のスキルが習得できたもののことだ。だから、合成強化とは異なり、合成の前後でスキルの性質が変わっていたりする。

 たとえば【軽業】は、単に【跳躍】と【三角蹴り】を合わせたスキルではなく、身体運用能力を全般的に底上げしてくれるような効果を持っている。ミゲルやエレミアあたりに習得させたら面白いと思うので、ミゲルにはさっきの面談の時に教える約束をしている。その代わりにミゲルから【軽功】を習う予定だ。難しいスキルらしいから、習得できるかどうかは未知数だが……。


 なお、【基本6属性魔法】は、合成する前に【水魔法】と【闇魔法】をカンストさせ、【水精魔法】、【闇精魔法】をカンストボーナスで手に入れてから合成している。

 属性ごとの垂直統合(たとえば【火魔法】+【火精魔法】)ではなく、水平統合を選んでみたのだが、その結果として習得した【基本6属性魔法】のスキルレベルは5。これはどうやら違う属性の魔法を掛け合わせる技術がまだ習得できていないからのようだ。つまり、【基本6属性魔法】は、【火魔法】以下6つの魔法スキルを単純にくっつけただけではないということだ。今回合成したスキルで上げるのが最も楽しみなのはこれかもしれない。


 封印したスキルは以下の通りだ。

 【竜爪技】2、【竜鱗防御】5、【暗号解読】2、【彫刻】7、【音響探査】3、【鉤縄技】4、【木彫り】9。

 封印しても、リハビリすれば再習得できるということなので、【暗号解読】や【音響探査】、【鉤縄技】なんかは残しておきたい気もしたが、使う時まで封印しておくことにした。


 ――そうそう、気になってる人もいるかもしれないから、最後に俺の適性表を載せておく。


S:なし

A+:雷、銃、投擲

A:ほぼすべて

B+:近接戦

C:なし

Z:なし


 女神様補正があってこれである。

 うちの家族(+メルヴィ)がどれだけおかしいかわかろうというものだ。

次話、月曜(4/27 6:00)掲載予定です。


追記150428:

ステータスがあまりに見にくかったので大きく修正しました。

旧版は活動報告に置いておきます。

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