110.後処理
誤字報告をしてくださった方ありがとうございます。修正が終わりました。
また、他にも誤字を見つけた方がいらっしゃったら教えていただける嬉しです。m(__)m
「……また喚き出すと思ったからつい力が……」
「ついって……」
とユアは少し顔を引き攣らせていて、ゼロスさんは少し驚いていた。流石にやっちゃった感じはあるけど……。
「まぁ、そんなことよりオークの事だけど……私達が倒したわ」
「え?」
流石にゼロスさんでも予想外だったようで驚いた顔をしていた。
「わ、私達じゃないです。レーナちゃんだけで倒しました」
「ユアも少し手伝ったから私だけってことはないと思うけど?」
「一度しか攻撃を与えていないよ」
とユアとそんな言い争いをしていたらゼロスさんが遮った。
「落ち着け、とりあえずオークを倒したことは分かったからそれでいい。後で確認も込めてこの辺りを見ておくから。それで嬢ちゃん達はどうする?」
「どうするも何も街に帰るけど?」
「それもそうだけどメンデスはどうするの?」
「あ~ゼロスさんに任せてもいいですか?流石に私達じゃあ運べないので……」
一応、ユアに助けると言った手前ちゃんとどうにかしないといけないけど私達じゃあ彼女を運べないからなぁ……。何気に彼女大きいし。160センチは越えているくらいはあるから。
「まぁ、それくらいなら構わんが……」
「お願いします」
「お、お願いします」
とりあえず彼女の事はこれでいいかな? 一応、左足の折れている箇所の固定ぐらいはしておくか。と思い折れている箇所に木を添えて端切れで固定をした。
「とりあえずこんな感じですが右足は……」
「気をつけて運ぶから気にしなくてもいい」
そう言うとゼロスさんは、彼女を背負った。
「一緒に移動するか?」
「大丈夫なので彼女の事お願いします」
「お願いします」
「分かった。嬢ちゃん達も気をつけて帰れよ」
「「はい」」
そういうとゼロスさんは急ぎ足で去って行った。
「私達もそろそろ行こうか?」
「うん」
そう言って私達も街に向かって歩き始めた。
道中は、ユアにメンデスにやったことを言われたけど私が治療を早めるための行動だと伝えたら少し不思議そう?複雑そう?な顔をしていたのでどういったことをしてたのか教えてあげた。左手を焼いたのはさらなる出血を防ぐためと病気にかからないための手段であること。左足は、早く治るように大体元の位置に戻したことなどを。まぁ、最後のあれは、全く関係ない事だけどそれは、黙っておいた。まぁ、黙っていても私が苛立ちによるものだとばれていると思うけど……。
そう説明するとユアがボソッと「ちゃんと考えてくれていたんだ」と安心そうに呟いていた。もしかしてただいじめているだけにしか見えなかったのかな? 「ユアのお願いは、ちゃんと叶えたよ。ついでにユアをいじめていた復讐も入っていたけど」と言うと「そ、そうなの……ありがとう」とお礼を言われた。
そんな事を話したりしながら夕方頃には、街に着くことができた。