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94.今後の予定



「これからのことだけどユアがオークと戦った場所に行ってみようかな?と思っているけどユアは、どう思う?」

「行かない方がいいと思うけどオークがどこに向かったのかは、少し気になるかな?それと私がいなくなった後オノマ達は、どうしたのかも少し気になるから……」

「オノマ達の事が心配なの?」

「多少は、かな?でも、あのときのあのまま逃げていても追いつかれたとも思うからもしかしたらオノマ達は、生きていないかもしれないけど……」


 オークから逃げていた話は、聞いていたけどオークが追いかけて来るのが速かったという事に少し驚いた。


「オノマ達が走るよりもオークが追いかけて来る方が速かったの?」

「う~ん。ほとんど同じぐらいの速さだったかな?でも、平らな場所でそんな感じだったから凸凹した道だとオークの方が速いと思うけど……。でも、オノマ達が私にあわせて走っていたというのなら、分からないけど……」

「それは、ないわよ」

「あ、うん……」


 どう考えても彼等の性格からそんなことする意味がないからユアのことは、放置だと思う。というか自分たちが逃げるためにユアをオークの方に飛ばしたのだからユアと一緒に走っていた速度が限界の可能性が高い。もしかしたらあのメンバーの中でユアを除いて一番遅い人に合わせていた可能性もあるけどユアにあわせようとは、絶対に考えていない。……まぁ、オノマ達の事は、一旦置いておくとしてユアがオークと遭遇した辺りに行くことは、反対では、ないという事だよね?


「それで、ユアが昨日遭遇した場所に行ってみるという事でいいのかな?」

「うん。でも、危険かもしれないよ?本当に私も一緒に行ってもいいの?」


 とユアは、自分がお荷物にならないか心配しているようだった。彼女がどのような扱いを受けていたのかは、分からないけどろくに連携も取れていなさそうなあのパーティよりも私とユアの2人だけの方が上手く立ち回れると思う。ユアは、自己評価が低すぎると思う。前にゴブリンでの戦闘を見ていた感じちゃんと考えたり様子を見ながら戦っていたから大丈夫だと思うけどオノマは、とにかく力でねじ伏せようとしていたからそれができなくなった時がかなり弱そうだったしそれが今回のような結果になっているのだと思う。


「大丈夫。私は、オノマ達と違うから。仮に遭遇したとしてもちゃんと相手の動きさえ目で追えてしっかりと躱すことができればちゃんと勝つこともできるはずだよ」

「そう、かな?」

「そうだよ。ユアは、もっと自分に自信を持って?」

「……うん。頑張ってみる」


 まぁ、いきなり自信を持ってと言われてそれができたら苦労は、しないか……。少しずつでもいいから自信を持てればいいのになぁ……。


「とりあえずあの崖の上を目指して出発しようかな?」

「うん」


 そうして私とユアは、ユアがオークと遭遇したという場所に向かって出発した。



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