33.ゴブリン集団戦闘 (2022/1/22)
私がゴブリンに向かって歩いているとゴブリンは、警戒しながらも仲間と目配せをしたかと思ったら、5匹ぐらい私の方に向かって走ってきた。そして私の近くに来ると各々木製の棍棒を振って来たがそれを避けて懐に潜りこむとそのまま首を切りつけて落としていく。
ユアの方にはなるべくゴブリンが行かせないように気を付けながら倒していくがゴブリン自体は、弱いからあっさりと片付く。そんな感じで次々に襲ってきたゴブリンも片付けて行くと金属製の剣を持った先ほどとは明らかに格が違うゴブリンが3匹私の前にやってきた。
もしかして上位種かな? と思ったが別に倒せなくもないかな? と思いながら気を引き締める。するとゴブリン達が動き出した。
そして武器を振るうが先ほどゴブリンと違い無闇に振り回しているわけでなくしっかりと振れていてそれなりの技量は、あるように見える。オノマよりもしっかりと振ることができているかもしれない。でも、あの時の彼は、怒り任せだったからそう感じただけという可能性も少しは、あるのかもしれないけど……。
そんなゴブリンに囲まれてナイフでいなしたり避けたりしていたけど、ゴブリンの連携が上手くて攻撃できそうなタイミングが……。とそんなことを思っているときだった。
「レーナちゃん後ろ!」
ユアにそう言われてチラッと背後を見るとゴブリンがこちらを殴ろうと木製の棍棒を振り上げている所だった。横からも、攻撃が来ようとしている。少し不味いかもと思いながらも横からの攻撃をナイフで弾いてから後ろに向かって回し蹴りをする。すると棍棒が私のフードに当たってフードが脱げると同時に私の蹴りがゴブリンの顔面に当たった。するとゴブリンの首辺りから血を飛び散らせながら体が少し宙に浮いて横向きに倒れた。
今の攻撃は、少し危なかったかも……。もう少し後ろも気を付けよう。とそんなことを思いながら固まっていた上位種と思われるゴブリンに急いで近づくとそのゴブリンは、こちらが接近していることに気が付いて剣を振ろうとしていたのでそれを躱しながらナイフで足を切り付けると体勢を崩したがすぐに他のゴブリンがやって来たため一旦距離をとった。
これで3匹の連携は、崩れるはず。そんなことを思っていると今度は、普通のゴブリンも交ざって攻撃をして来る。もしかして不味いかも? とそんなことを思ったが流石に彼等とは、上手く連携は、取れていなかった。私は、隙をついてナイフで首を落としたり蹴り飛ばしたりして行動できないようにしていき数を減らしていく。
そうして立っているゴブリンは先ほどの3匹となった。