盗作?オマージュだよ
盗作ではない!
敬意と尊敬を込めたオマージュなのだよ!
…何故かこっちの前書きって短いですね
スッゴいなぁ〜
宮殿って言うかこの国は
砂漠に国とか資源が無いからどうしろと?
それを打開してくれたは砂である
嫌と言う程ある砂
彼等は砂を建材として家を建てている
砂の家とか脆そう…とか思ったが、それは違うらしい
なんせこの世界はファンタジーな世界
魔法やら付呪やらあるこの世界で砂を崩れないようにするなど造作もないらしい
どうやらサウシアは便利な魔法が自慢の国らしい
テレポートなどの魔法もあるらしく、賊に物資を奪われるのを回避する為にも使われるらしい
しかし完全なるテレポートではないので、サウシアでは改良を続けている
(どう完全ではないかと言うと、このテレポートはAB間テレポートみたいなヤツでして、テレポートしたい所に魔封陣などでマークする必要があったり、物凄く魔力を消費したりするらしいです)
「…さぁ、着いたぞ」
「では、私はこれで失礼します。お気をつけて…ウィザード様」
しぇんぱいが去って行く
「じゃ〜ね〜しぇんぱ〜い!」
「しー!しー!」
お?ウィザードたま、以外とお茶目
…クッソワロタ
「では、行くぞ」
ギィィィ
音と共に5mくらいある割りと大きい扉が開く
そしてオレ達は中へ入っていった…
…しぇんぱい…帰って来ないかなぁ…
・・・・・・・・・・・・
「そうか、お前がその強力な魔法を扱えると言う少女か…」
「左様です。ロイ様」
「少女、ねぇ?」
「身の程をわきまえろ!ロイ様に失礼だぞ!」
えー、自分を牢獄に閉じ込めた奴なんかにそんな配慮は要らないよ〜
「そう怒るな。もしかしたらこの子のお陰で国の防衛に有効な魔法が得られるかもしれないのだぞ?」
「どゆ事?」
「簡単な話だ。魔法は見て覚えるもの…。君が魔法を見せてくれたら我々も新たな魔法が使えるようになるのだ」
「見て覚えるって言ったって…どうやって?」
裏技動画見ながら同じ事すんのとは次元が違うし
「!?じゃあ君はどうやって魔法を!?」
え、えっとあのゲームでは呪文書だったかな?
「普通に本を読んで?」
「本?本を読んだくらいでは魔法なんて覚えられんぞ?」
「いや、だってさぁ?どゆ事ウィザードたん」
「魔法は見て覚えるもの。本には魔法を目で見て感じる為の極意が記されている。その極意を習得するには長い年月を要する。故に魔法使いとはとても重宝される(と言うかこの娘は本を読んだくらいでどうやって覚えたと言うのだ?)」
「へぇ…まぁ難しい事は分かんないし、見てみなよ」
「ふむ、つまり良いと?」
「何で?」
「いや、そんな簡単に見せて良いのか?強力な魔法と聞いているのだが?」
「いや〜サッサと用事は済ませてオレはこの世界を満喫しないといけないんで」
「う、うむ」
「では行きましょうロイ様(この娘にはついていけん…)」
なんかもう何かな王様達だった
・・・・・・・・・・・・
ここはサウシアから割りと離れた、砂の闘技場的な変な場所
ウィザードたんによると、魔法の練習にはぴったりらしい
「先に言っとくよ」
「何だ」
「ここ、壊れるかもね」
「「何!?」」
王様が出向くのだから、沢山の兵隊も居る。
彼等もかなり警戒した表情でこちらを見ている
しぇんぱいは居なかった
つまんねーの
「もうイイッスか?」
「ん?うむ」
「良いぞ」
サクサク進みましょう!
ゲームも人生もサクサク進むのが一番だね
「すーはーすーはー」
「息を整えるのは同じなのじゃな」
「いや、気を付けないとみんなに当たっちゃうからね。集中してるんだ。…だって当たったら確実に死ぬし」
そして例のポーズを取り、魔力?を集中させて両手をパッと合わせる
バチチチチチチチ!!
この雷魔法は本家よりリーチを何倍にも伸ばしてる
だって地味にドラゴンに当たらなくて困ってたんだもん…
「ーーーーーー!」
ん?なんか聞こえた
「ロイ様!あっちは貿易通りです!」
「何!?すぐに状況を確認して来い!」
「はっ!」
なんかヤバくね?
取り合えず俺は軌道を空の彼方へ向けた
「ーーーーーーーーーーー!!」
今度はおぞましい何かの悲鳴が聞こえた
「き、君は一体…?」
ロイ・スカイシオンは二重の意味でそう言った
数秒後、空からドラゴンらしき何かが落ちてきて、国中から学者が呼ばれた
ドラゴンはこの世界では伝説上の生物だったのだ
…まんまあのゲームだな
「…君の名前を聞いて無かったな。名はなんという?」
名前かあ…どうせなら新しい名前だよなぁ…
この世界で星光拓海は無いよなぁ…
星光…スターライト
おお、厨2くせえ!最高!
拓海…拓…拓?
拓ってエクスなんたらションだったな
海はシー…
エクスシーション!
なんかこれもかっけぇ!
よし!名前と名字を逆にしてと
「スターライト・エクスシーションです…」
自分で言うのは恥ずかしいなぁ…
てかもう修整が効かない
「スターライト、か…。キレイな名前だな」
この上なくセンスの無い名前がキレイだと!?
んな馬鹿な!?
「ん?どうして驚いた顔をする」
「あ、いや…我ながらダサい名前だなぁ…と」
「親から貰った名にその様な考えを持つのは辞めなさい。スターライト…良い名では無いか。星の光…雷使いにはピッタリだと思うぞ」
「は、はぁ」
「それはそうと君の魔法はどうなっておるのだ?国の優秀な魔術師全員が君の魔法を解読しようと試みたのだが全く理解出来なかったみたいなんだ」
まぁ、そんなもんでしょ
だって次元が違うし
「多分それは、貴殿方はもう分かってますよね。ねーウィザードたん?」
魔法使いなら次元が違う事など分かるだろう
「ああ、我々の使う魔法とは根本的な部分から違うのは分かる」
「我も違うのは感じとっていたが、何処がどう違うかは分からなかった。一体何が違うのだ?」
「魔力です」
「魔力?おかしいな、我等も魔力を使うぞ?」
「うーん、貴殿方は魔力が切れる事って殆ど無いんですよね」
「ああ、長時間使わない限りは魔力は切れない」
おお、俺の読みも正しい様だな
こう言う勉強に関係ない事には勘が働くもんだよね
まぁ、この世界じゃ魔法も勉強みたいなもんだけどさ
「貴殿方の魔法はあまり魔力を消費しないんですよ」
「?」
「恐らく貴殿方の魔法は自然の力を少しの魔力で操作して不可思議現象を起こしてるだけです」
「確かに我々の魔法は自然にきっかけを与える事によって起こるものだが…」
「では、我等の魔法がスターライトの理論通りだとして、スターライトの魔法はどの様な者なのだ?」
他の魔術師もうんうんと頷く
「自然を操るのではなく、自らが火、水、電気、氷とか、あらゆる現象を生み出し、それを放出する魔法です」
「つ、つまり?」
「魔力で自然を変えるのではなく、魔力を力に変えるのです」
「う、う〜む…。いまいち実感出来んなぁ。スターライトはどの様に修得したのだ?それが分かれば何か掴めるかもしれん」
「(流石ロイ様、上手く魔法を教わろうとしている)」
…どうしよう
どうやって魔法を覚えたかって?
んなもんチートだよチートって感じに言っても良いんだけどさ?
彼等が学習する手助けにはならない
某ゲームで魔法を覚える方々…
…………。
「………」
「どうしたのだ?何か不味い事情でもあるのか?」
「(やはり魔法を教えてくれる気は無いのだろうか…ロイ様に無駄足を踏ませてしまったな…)」
そうだ、本だ!
「思い出した!って言うか王宮で話したよね?」
「ん?ああ…本の事か?」
「そう、呪文書!」
そして俺は某ゲームの全ての攻撃用の呪文書を出した
まぁ、変性とか色々は教えなくて良いよね
だって透明化とか消音とか便利過ぎるし
「おお、これが呪文書か…」
ロイとか言う王様とウィザード、他の魔術師も呪文書に手を取る
「うむ、何となく読める気がしなくも無い…」
「最後まで読みきれば貴方の身体が魔法を覚えるよ」
「かなり分厚い本だな」
確かにそうだ…
某ゲームでは決定ボタン1つで覚えたのに
何か可哀想だな…
そんな訳で俺は『某ゲームの呪文書が一瞬で読める様になる藥』を2つくらいだした
ちなみに昔売ってた回復薬みたいな味のする藥だ
2つの薬を王様とウィザードたんに向かって投げた
2人とも綺麗にキャッチした
「…?先程からだが、何処からだした」
とウィザードたん
「コレは何だ」
と王様
「コレは魔法書が理解出来る様になる薬?です」
「ふむ」
「ダメですロイ様!そんな得体の知れない薬を飲んでは!」
確かに得体は知れないな…
だけどこの能力で作ったんだから成功は間違いないと思う。融通きくし大丈夫だよ、たぶん
「別に飲まなくてもいいけどさ、王様もウィザードたんも早く魔法を使いたいでしょ?王様達が使える様になったら王様達が教えられる様になるんだよ?」
「うむ、私は飲むぞ!この国の為に一肌脱ごうではないか!」
「ロイ様はいつも無茶し過ぎです!私が飲みます!」
と言って2人とも飲んだ
仲良いね
「おお?何ともないぞ?」
「良かった…毒など無かった…」
「じゃあ魔法書を読んでみそ」
「うむ」
そう言えばこの王様、人に指図されすぎ
しかも何も反発せずに
まぁ、王様がこんなお人好しな人だからサウシアって明るい雰囲気の国なんだね
犯罪とかしなさそうだし
って言うか牢屋に入ってたの俺だけだったし
「「お?おおおお!?」」
「「どうしたのですか!?王様!ウィザード様!」」
「よ、読める!スラスラ読めるぞ!」
「はへあ!?へっ!?ふへっ!?」
どうやら2人とも読めるみたい
「使えそうですか?」
「うむ!凄いぞ、コレは魔法学の大進歩だ!スターライトは天才だな!」
「お前が我々の使う魔法とお前の言う魔法が違うと言う意味が分かった。ロイ様の言う通り、お前は天才かそれ以上の何かだ」
「向こうではドヴァー○ンでした」
あはは
「ド○ァーキン?何だそれは?」
俺はドヴァー○ンの事について話した
…いや、まぁゲームの話なんだけどね、この世界では通じる伝説だと思ってさ
…反省はしている
「つまりお主は只者ではないと言う事か」
拓海とウィザード的な人がそんな話をしていると、ロイ王が手頃な魔法「雷撃」を撃とうとしていた
「…手に魔力を集中」
ビチチチ!
「…くッ!なかなか難しい!」
その様子に気付いた拓海を含める全員がロイを見た
「ロイ様ッ!頑張って下さい!」
「わ、わかってる!」
普通にやるとあんなに難しい事なんだ…
なんだか見てるこっちも辛いというか申し訳ない気持ちになる…
「よしっ、いくぞ!」
バチチチ!
バチチ…
シュウッ…
王様は頑張って雷撃を出した
しかし数秒ともたずに雷撃は弱くなり、やがて消えてしまった
「「うぉぉぉ!!」」
しかし周りからは黄色い声が上がり、場は一気に盛り上がった
それほど俺の魔法が珍しかったんだろう…まぁ俺のではなくベ○スダさんの技なんだけどね
「新たな魔術の習得、おめでとう御座います!」
「ああ、ありがとな」
ウィザードたんに軽く返すと、王様は俺の所に来た
「スターライト、お前の協力に感謝する」
「いやいや、俺はすべき事をしたまでだよ」
「ふむ、誤って牢にぶち込んでしまった上に恨みもせず我々の進歩に手を貸してくれるとはな…。世の中まだまだ捨てたものではないな」
「年寄りみたいな事を言いますね」
「ははは、そうだな!…さて、スターライトよ、俺はまだ聞きたい事が一杯ある。お前の経緯から魔法までな」
恐らく『しばらくここに居ないか?』と言ってるんだろう
それなら
「俺も今は行く所が無いので王様が良ければ」
「うむ!」
ひとまず俺達は王宮へ帰る事にした