リアル牢屋DEトーク?
さて、非公開か解除されるのはいつの事やら…
20話の道は遠い様です…
「んん…」
「んんぁ…?」
何だここは…
暗い…暗い…暗い…
「暗い!あと冷てぇ!」
石の床で寝てたのか俺は!
て言うかここは何処?
狭いし暗いし何か目の前に鉄柵みたいなのがあるし…
「刑務所かここは!」
大声を上げたらなんか声が響いてた
ん?大声を出したら誰か気付くかも
よーし
「時報はもーいやだぁー!!!」
「なんたーらかんたら!シャカシャカシャンシャンシャカシャンシャン!」
「あ、シャカチキ食いてぇぇぇぇぇ!!!」
ヒュー…
「うわ!さぶ!何ここ!?すきま風ヤバい!」
肩を押さえた時、俺はある事に気付いた。
胸に包帯、短パンが今の俺の装備だと言う事だ。
何故脱がすし、逆に着せろし…
柔らかい肌が露出してなんか色々素晴らしい
よし、こんな時こそ能力だ
「『電力とか石油の要らない石油ストーブ』よ出てこい!」
ぽん
何か言ってる事は無茶苦茶だが出てきた。
「とにかくスイッチだ!」
ポチ
ごぉぉぉぉ
「暖けぇぇ…」
あ、羽毛こたつも出そう
ぽんっ
「いやー極楽極楽…」
ん、梨とかミカンも欲しいなぁ…。あとお茶…
一時間後
すげえよこの能力!
『無線機も要らない上に元の世界と通信対戦可能で電源も要らないPS3』を呼んだらホントに出てきたんだよ!
『どんなモノでも出せる』って感じの能力だったけどさ?
正直実感無かったし?
やっぱり興味の無い世界より趣味の方が分かりやすいんだな
ついでに『無線機の要らない上に元の世界の30倍の性能で電源も要らないノートPC』を呼んでおいた
さぁ、(こたつに深く)入ってニュ○速だ
そうだ、CDとかコンポも出して大音量で聴こう
『電気の要らない電灯』を出して見た限りじゃココは牢獄みたいだし…
勝手に捕まえたんだ、そんな奴等の迷惑になるとか最高じゃん
近所迷惑を考えずに音楽を聞きまくれるのは素晴らしい♪マジで素晴らしい
よし、いっちょ派手にメタルでいくか!
ポチ
『##-,"%キィエエエエ!!?&:@@\〆〇〇℃¥$@&£●↓@@§§§#◇←ギョアアアアアアアアア!!!※※⊇⊂√♪††‡∝∵∵!!!!!!』
タマにはメタルも良いね
よし、さっそくニ○ー速だ
…………
やっぱ今日はニコ○にしよう
ポチ
「さよならメタルの兄貴…。また今度会いやしょう」
5分後
「追い付いて〜ぶっCHUして〜やる〜!」
数分後
「こなぁぁぁぁ(ry」
「……………」
数分後
「どーまんせーまん!」
「……………!」
数秒後
「卍悪霊退散卍悪霊退散卍!!」
「…!!!」
数分後
「はぁ、はぁ…久々に熱唱したなぁ…」
ココは牢獄と言う名のカラオケボックスなのか?
こんな牢獄なら最高だな!
「○○×△※#@〇¥!」
「ん?」
なんか聞こえるからその方を向くと何か居た。
どうみても兵士っぽい装備なので、ここの関係者と見た。
どことなく『ライ電』さんに似てるので親近感が沸く
取り合えず『翻薬』を飲んでみた。
「さっきから無視するな!」
どうやら兵士様はお怒りのご様子です
「あいや〜スミマセン」
「それとその変な物は何だ!」
「変な物?」
「その音を奏でてる物だ」
「ああ、パソコンですね」
「ぱそこん?何だそりゃ」
説明とか大変だろうから説明書を叩きつけてやると兵士は大人しくなった。
「よ、よく分からん」
「それより俺はなんで捕まってるんですか?」
『通り抜けなんたら』とか使えば簡単に脱出出来るのにソレをしなかったのは理由がある。
だって脱獄ってそれなりに重いじゃん?
いきなり罪人とかアレだし、同意の下で出たい
捕まってる時点で罪人なんだかな…
「ふん、他国のスパイだからだろう」
「はぁ?スパイぃ?」
無茶苦茶だ!
俺はこの世界に来てそんな経ってないんだぞ?
「あの、1つお伺いしても良いですか?」
「なんだ」
「…何でオレはスパイ扱いなんですか?」
「決まってるだろう。サウシアは広大な砂漠に囲まれた国。普通あの砂漠を越えてくる場合は我々と共に入国するのだ」
「どうして?」
「あんな砂漠を越えられるのは、サウシアの方向が勘で分かるサウシアの者だけだ。」
「つまりこの国の人が案内しないとここまでこれないと」
「その通りだ」
「じゃあそのスパイは何の情報を求めているんですか?」
「はぁ?サウシア国といったら魔法だろ?」
そう言えばそんな記憶が頭にあったような…
「例えばどんな?」
「魔法ギルド本部のあるサウシアと言ったら念動力と氷結だろ?」
「え、そんだけ?」
「そ、そんだけ?」
「いや、少ねぇよ」
「2つもあるんだぞ!?」
「ライトニングテン○ストは?」
「なんだそりゃ」
「ならば見せてしんぜよう」
ふふふ、コレが魔法じゃ!
と言わんばかりに例の構えをした。
次の瞬間
バチチチチチチチチ
恐らく触れたら人生を終わらせるくらいの超強力な電圧がオレの両手から放出され、鉄格子を越え、騎士の横を過ぎ、後ろの壁にぶつかった
ぶつかった鉄格子と壁は電子レベルに分解され、砂になり地面に落ちる
もちろん間近で見ていた騎士は顔を真っ青にしている
「ほ、他の国独自の隠された魔法があるのは聞いた事はあるががががが…」
「何いってんすかセンパーイ!コレはエルダーなんたらーるすの大陸から拝借した達人レベルの雷撃ですよぉぉ?」
「うぃ、うぃうぃうぃ…」
「うぃ?」
「ウィザード様をお呼びしなければぁぁぁぁあ!!」
そう言って「しぇんぱい」は慌てながら走り去っていった
はぁ、俺だってゲーム内の某魔法学園のウィザードだってのに…
ちなみに錬金と付呪を繰り返して化け物装備を作り出し、高い所から落ちても(ry
一時間後
「抱きしめえええええええええええええええええええええええええええええええええええん!!」
再びぼっちTHEカラオケパーチィをしている俺の所にまた騎士しぇんぱいが来た
「さっきまでは全く違う言語だったのに」
「はぁ、はぁ…。…凄いでしょ?」
「だが奇抜な詩だな」
「奇抜ぅぅ!?何処が?」
「何もかもだ」
そう言えばこーいうファンタジーな世界と言えば歌と言うより詩なんだっけ…
「コレは詩であって歌でもあるんすよ」
「歌?」
「しぇんぱい方が使う『何か回りくど過ぎて何言いたいか伝わらない詩』ではなく、『感情を剥き出しにして言葉ではなく思いをぶつける熱い歌』です」
「歌…ねぇ」
オレはこう言う世界の『詩』は嫌いだ。特に理由は無いと思う…
「そう言えば『しぇんぱい』はどうしたんですか?もしかして釈放ですか?」
「お前…鉄格子もこんなにしちゃって逃げてるかと思ったよ」
「一生怪しい奴と同じ扱いなんて嫌なんで」
「いや、俺からみたら充分」
「あー言わない言わない聞こえない聞こえなーい」
「不思議な奴だなお前は」
「誉めて誉めて」
「お前なぁ」
ちょっと間が空いた
そして騎士しゃんが真剣な顔になる
「本題に移ろうか」
何か声がした方からとにかく灰色の衣を纏ったいかにも魔法使ってますよって感じの人が来た
「釈放の話ですか?」
「場合によってはそうなるな」
「場合によっては?」
「うむ、コレから王の居る宮殿でソナタの魔法を見せてもらう」
「へぇ」
「へぇって…お前の事だろ?」
オレの微妙な態度に騎士しゃんが突っ込む
良いね騎士しゃん
「でもオレの魔法は危険ですよ?宮殿でなんてやったら宮殿が消えますよ?」
「先ずは宮殿に来るのだ。王にご挨拶をした後、国の外でやればよい」
「へぇ」
あれ?もう突っ込まないの騎士たん?
まだまだだね
「じゃあ行きますか」
「では行こう」
「はっ!」
「あっ、ちょっと待って」
「何だ」
「あれだよあれ」
俺はPCやら何やらを指差す
「ちょっと片付けて来る」
そして俺はある事を念じて指輪を創造した
この指輪を付けて色々念じると、四次元空間的なモノが出てくると言うシロモノだ。
まぁお片付けアイテムと言えば良いが、なんたらポケットとか言ったらアウトだ
俺はPCやら色々を片付けると、騎士しゃん達の所に戻っていった。
『恐らくウィザードの人』がオレの手を持ち上げ、ラピスラズリで造られた紫の指輪を見ている。
「宝石まるまる一個とは…それに恐ろしい魔力が感じられる…」
「今創ったんすよソレ」
「何だと!?」
「それに貴方がいくら凄い魔法使いでもその指輪の魔法は解析できませんよ?」
だって自然の力を使うこの世界の魔法みたいにチャチなモンじゃないんだもん…
世界のルールとか無視してるし、解析なんてしようとしたら色々と矛盾し過ぎて頭がおかしくなるかもしれないし
「ううむ…」
唸るウィザード
「お前、何者だ?」
素直な騎士しゃんに全米が涙
「ふははは、ジ○ラル星人だ(キリッ」
「……(じゅ、ジュラ?)」
「……………」
「……………」
「ま、まぁ冗談はさておき…オレは只の人間ですよ」
「人族が魔法を?サウシア人でないのに?」
ウィザードの人がそんな事を言うからこう言った
「面倒な事は分かりませんっす…。それより行きましょうよマジで」
「それもそうだな。行きましょうウィザード様」
「ああ」
取り合えず俺達は宮殿に向かう事にした
…ウィザードは何か堅苦しいから『ウィザードしぇんしぇ』にしようかな…