嫌いな理由
すみません、長らくお待たせしました。
理由はリアルが忙しかったのもありますが、スランプです。文章がどうも思い浮かばなかったんです。
設定やアイデアは結構思い浮かんだんですけどね。……まぁ、なんかリサちゃんがとんでもないことになってますが。
MF&AR大賞に応募するためには10万文字必要なのですが、現時点で約4万文字……今日中に6万文字書けるかな?
「さて、それじゃあ買い物に行きましょうか」
「ああ」
突発的に発生したイベントも終えたので、再びリサと手を繋ぎ、当初の予定通り必要なアイテムを買いに……
「って、さっきの二人のどっちかについて行けばよかったな」
「あ、それもそうですね」
必要なアイテムは回復アイテムや地図など。チンピラぽかった男は薬屋のせがれだし、女の子の方は雑貨屋の娘だから二人の家で買い揃えることができる。
まぁ、イベント終了後そそくさといなくなったから、ついて行くことができなかった可能性が高いけど。
「とりあえず、予定通り雑貨屋の方に行ってから、薬屋に行きましょうか」
「そうだな」
現実なら別れたばかりなのにまたすぐに会うのはかなり気まずいが、ゲームだから大丈夫だろう。
「ちょい待ち!」
「さあ、こっちですよ、兄さん」
雑貨屋に向かって歩き出そうとしたその時、イベントに参加できず、痛みで悶えていたサウザーが俺たちにに置いていかれまいと追い付いて来たが、リサは無視して俺の手を引いて歩き出す。
「ちょ、シカトすんのやめ……」
「《ダーク》《フラッシュ》《ブラインド》《忍び足》《ダッシュ》」
「……《ダッシュ》」
そんなリサにサウザーは文句を言おうとしたが、手早く俺の目を闇で覆った後に光魔法で閃光を放ってサウザーの目を潰した後、丁寧に盲目の状態異常にした上で《忍び足》と《駆動》の移動力上昇アーツを併用して走り出す。
「ふぅ、ここまで来れば安心ですね。予定が前後して薬屋の方が先になっちゃいましたが……」
しばらく走り続け、先ほどまでいた場所からだいぶ離れた場所に着いたところで、ようやくリサは足を止める。
「安心って……なぁ、やり過ぎじゃないか?」
サウザーが俺と気安い関係で、イジられ属性とはいえ、話し掛けて来たところに魔法食らわせて逃げるのはやり過ぎだろう。……まぁ、《ダッシュ》を使ってしっかりついて来た俺が言えた義理じゃないけど。
「いくらお前が男嫌いだからといって、さすがにアレはダメだろ。……と言うか、アイツの事を嫌い過ぎじゃないか?」
「だって……」
「アイツが俺をナンパしてきたからか? 昔のことだし、俺がナンパされるのは……」
「いえ、違います」
自分で言って悲しくなるが、いつものことなんだから許してやれと続けようとしたが、リサはそれを遮るように言葉を被せて否定する。
「違うのか?」
「はい。それが全くないとは言いませんが、それが主ではありません」
「ならどうして……」
それ以外にリサがアイツの事を殊更嫌う理由なんて思い付かない。確かに奴はエロくて女に嫌われるような性格をしているが、基本男嫌いなリサだと大した理由にならないし……。
「だって……だって、あの人、兄さんに『巨乳もの』を提供しているじゃないですか!」
……それか~。