男なら黒に染まれ、その身滅びども
設定語りたい欲ゲージ:40%(本日午前8時59分時点)
設定語りたい欲ゲージ:300%(本日午前9時35分時点)
設定語りたい欲求がマックスハザードオーバーフローしてもう駄目なので連続更新します
明日の更新は本当に申し訳ないですがご勘弁を……ちょっと精魂尽き果てました
とりあえず装備自体は出来たので、
いや、それはいいんだが確認できないパラメータが装備条件って結構きついぞ。少なくともこのヴォーパル魂ってどちらかと言えばHPやMP、STMに相当する隠しパラメータだから気づかないうちに減っているかもしれない。そしてそれを確認できないということは肝心な時に装備できなくなる可能性が出てきてしまう。
「……まぁ、上げ方はなんとなくわかるけどさ」
具体的には水晶平原にカチコミに行けばすぐに上限まで上げれてしまいそうだ。
とりあえず【金照】が相手にデバフを付与する効果で、【冥輝】が自身にバフを付与する効果……自身にバフ?
「いや、駄目じゃん」
いや、駄目じゃん。だって俺、そこら辺諸々全部弾くじゃん。
「お、おぉうふ……」
というかそもそも武器としての性能だと
いや待て、対刃剣である以上目玉効果は合体時に発揮される。
「だから少なくとも産廃ではない、産廃ではない、産廃ではない……」
かっこいい、というただ一点で爆アドなんだから産廃ではない、産廃ではない……そう自己暗示をかけていると、俺の心中をなんとなく察したのか苦笑いのような笑みを浮かべつつもヴァッシュはもう一つ、手のひらサイズのアイテムを俺に投げ渡してきた。
「これは……」
形状的には銃だが、武器というよりも信号弾とかを撃つフレイムガンという感じだ。つまり殺傷力が感じられない。
「おうよ、こいつぁなぁ……
「バッ」
なんですと!? いやちょっと待て、そのセリフの破壊力はやばいぞ、エセ魔法少女が死ぬ。
なにせその一言だけで、これまでに得た情報が一気につながる。点と点が繋がって単なる情報が設定へと形を変えることになる。
少なくとも地下の科学者の残した映像と、セツナの言葉、今のヴァッシュの言葉でバハムートがモンスターではなくなんらかの「科学」であることが確定した。となるとリヴァイアサンやベヒーモス……ここらへんも無関係ではないのか? ファンタジー世界観だから意識が向かなかったが、いわゆる創作で多用される「名ありの」ファンタジー生物……その名前を冠しているものは神代のものということか? いや、だが……くっ、考察厨に全力投球してやりたいが流石にこのBC-ビーコンなるアイテム含めて情報の重要度が高すぎる!
「つってもなぁ、ただ使えばいいってもんでもねぇ。今のご時世じゃあどれだけ叫んだって聞こえやしねぇからなぁ……使うための「座標」がある」
「座標?」
「おうよ。俺等ぁはあえて教えねぇ、そこに近づけばビーコンが自ずとおめぇさんに教えてくれるだろうよ。おめぇさんが自分の足で探しな」
「う、うっす……」
「あぁ、あともう一つ言い忘れてたことがある」
かんべんしてください、これいじょうはおれのあたまのきゃぱしていーがもちま
「あの犬っころがおめぇさんに刻んだ傷……一時的にだが
情報でノックアウトとはこうするのだ、と言わんばかりの本日最高火力の衝撃情報による
「サ、サンラクサン……おとーちゃんが言ってたこと……」
「正直、今すぐ寝て今日起きた全てを忘れたいくらいだ」
「
「濃い色をなくすにはより濃い色で塗り潰す他に方法はない、か……」
俺とエムルが向かう先はこの兎御殿のもう一つの頂点。ラビッツという国の象徴がヴァッシュであるなら、ラビッツという国の中枢を担うNPCがいる場所。名前だけはなんども聞いたことがあるし、エムルを通して意見陳情をしたこともある。
だが会いに行くのはこれが初めてだな……
「ここが執務室か」
「はいな、ここにエードワードおにーちゃんがいるですわ」
ヴァッシュの子供達シリーズ、堂々の「A」を冠するヴォーパルバニー。ヴァッシュが齎した情報と、ビィラックから聞き出した情報から導き出した結論を実行するため、俺は執務室の扉を開けた。
「ん………おや、誰かと思えばエムルと………初めまして、と言うべきでしょうか? サンラク殿」
「あぁ、初めまして……だな、
長女が黒兎、次男が白兎であるなら長男は何色か、答えは「灰色」であった。人間大のヴァッシュよりも若干小さいくらいのサイズの右耳が半ばでぺたんと折れた兎が、メガネをクイッと持ち上げて丁寧な口調で俺へと笑みを向けた。あぁ、インテリヤクザ的な……
「わざわざ私の部屋を訪れて、如何な用件でしょうか?」
「兄貴……いや、ここはあえてヴァイスアッシュと言わせてもらうが……あいつから色々と助言をもらってな」
ユニークモンスターがプレイヤーに付与する永続デバフには階級がある。例えばリュカオーンでいえば「
そしてその結果牙を押しのけるほどの強さを見せた俺に対してリュカオーンは「呪い」を「刻傷」へと変えた。
好敵手に向けた挑戦状、その強さを認めた上で「もっと強くなれ」という激励の意思も含まれるこの傷はゲームシステム的には悪化しているが世界観的には
であれば、だ。クターニッドがその身をもって体現しているように万象にはその逆が存在する。
「呪い」が軽減された結果「刻傷」になったというなら、「呪い」がさらに悪化するパターンも存在する。
ちくしょう、今日だけで俺はどれだけこの世界の設定を抱え込まなければならないんだ。ライブラリの資金を全部奪い尽くして借金させてもなお金を支払わせるだけの大スクープだぞ。
「俺はヴォーパルバニーじゃねぇ、結局のところただの食客だが……それでも嬉しいことにラビッツ名誉国民としてこの国の末席に座っている」
「そうですね、私としてもあなたのことは評価していますよ」
「だからこそ……俺は国民としての義務を果たすべきだと、そう思うわけだ」
ヴァッシュは言った、呪いを打ち消すためにはより強い呪いが必要なのだと。
そしてそれはリュカオーンのように「興味」を根本とするものではなく、クターニッドのように「評価」を根本とするものでもなく、ジークヴルムのように「期待」を根本とするものでもない。
もっと根本的な「憎悪」、老若男女であろうが強者だろうが弱者だろうが敵対しようが媚を売ろうが関係なく全てを憎悪する
「宰相閣下、俺を「ラビッツ防衛線」に…………
ヴァッシュ曰く…………それは人を憎み、兎を憎み、世界を憎む者。全ての「蛇」の母であり、今もなおラビッツへの侵攻を続ける
そしてそれは、このゲームにおいてその存在のわずかな片鱗のみがライブラリによって発見されていた「七体目のユニークモンスター」だ。
ついに判明する七体目、無尽のゴルドゥニーネ。
貪食の大蛇っていましたよね? うんkもとい毒糞攻撃してくるやつ、あいつ……というか蛇系モンスターは全てゴルドゥニーネから派生しています
神代を経た現代だからこそ起き得た現象であり、生物学的にはあり得ないはずのガチの「始まりの