冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた
駆け出し冒険者の頃に片足を失い、故郷のド田舎に引っ込んで、薬草を集めたり魔獣や野獣を退治したり、畑仕事を手伝ったり、冒険者だか便利屋だか分からないような生活をしていた主人公。気が付けば三十も間近。
そんな時、薬草取りで入った山の中で捨て子を見つける。放っておくわけにもいかずに拾って育て、気づけば四十も間近。
父の背中を見て育ったせいか、すっかり大きくなった娘も冒険者になりたいと言う。自衛の為に小さな時から剣は教えていたが、確かに筋は悪くない。こんな田舎で燻らせているのも可哀想だ、と主人公は娘に都の冒険者ギルドへ向かわせる。
晴れて冒険者になった娘。
そんなこんなで五年、四十を超えた主人公は相変わらず田舎の冒険者モドキ。だが娘はギルドでも有数のSランク冒険者になっていて中々帰って来ず……。
「一体わたしはいつになったらお父さんに会えるんだ……!」
※基本的に感想への返信は行いません。悪しからずご了承ください。また、他の方の感想へのコメントはトラブルの元になりますのでお控えください。
【2020.1.21完結しました】
アース・スターノベルより書籍版全11巻+小品集が発売中です。
コミック アース・スターにて漫画版が連載中です。
そんな時、薬草取りで入った山の中で捨て子を見つける。放っておくわけにもいかずに拾って育て、気づけば四十も間近。
父の背中を見て育ったせいか、すっかり大きくなった娘も冒険者になりたいと言う。自衛の為に小さな時から剣は教えていたが、確かに筋は悪くない。こんな田舎で燻らせているのも可哀想だ、と主人公は娘に都の冒険者ギルドへ向かわせる。
晴れて冒険者になった娘。
そんなこんなで五年、四十を超えた主人公は相変わらず田舎の冒険者モドキ。だが娘はギルドでも有数のSランク冒険者になっていて中々帰って来ず……。
「一体わたしはいつになったらお父さんに会えるんだ……!」
※基本的に感想への返信は行いません。悪しからずご了承ください。また、他の方の感想へのコメントはトラブルの元になりますのでお控えください。
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アース・スターノベルより書籍版全11巻+小品集が発売中です。
コミック アース・スターにて漫画版が連載中です。
はじまり
十七年前
2017/09/18 18:00
五年前
2017/09/18 18:00
(改)
1.帰れない娘
一.いい天気だ。初夏の強い陽射しではあるが
2017/09/18 19:00
(改)
二.今日も今日とてベルグリフは
2017/09/19 19:10
(改)
三.獣道を一列になって
2017/09/20 17:26
(改)
四.夏がすっかり本格的になった頃、アンジェリンから
2017/09/21 18:49
(改)
五.夏は次第に盛りを過ぎ、秋の
2017/09/22 18:00
(改)
六.ひび割れがそのまま残った
2017/09/23 17:09
(改)
七.トルネラ村は冬に向けて大忙し
2017/09/24 18:26
(改)
八.オルフェンの都の西、大小の
2017/09/25 18:14
(改)
九.これは夢だろう、と
2017/09/26 18:17
(改)
十.ギルドは石畳だ。壁は白亜で
2017/09/27 17:11
(改)
十一.魔獣は次々と
2017/09/28 18:41
(改)
十二.雪が溶けてまだらに
2017/09/29 17:46
(改)
2.帰って来た娘
十三.ちりちり、と蝋燭の燃える音が
2017/10/05 17:22
(改)
十四.勿論、ベルグリフとて冒険者
2017/10/06 17:39
(改)
十五.薄雲が晴れたと思ったら日は
2017/10/07 17:49
(改)
十六.まだ夜明け前だ。しかし空は微かに白み、地上と
2017/10/08 19:04
(改)
十七.下町は大概人が多く、いつもざわざわ
2017/10/09 18:00
(改)
十八.せっかくの春告祭だというのに
2017/10/10 18:45
十九.翌朝も夜明け前に
2017/10/14 17:14
(改)
二十.部屋の中はしんとしている。いつもの
2017/10/15 16:17
(改)
二十一.雨が地面を叩く中、二つの影が
2017/10/16 17:47
(改)
二十二.目が覚めると、アンジェリンが同じ寝床で
2017/10/17 17:34
(改)
二十三.ボルドー家の屋敷の
2017/10/18 18:08
(改)
二十四.何かの吐息のような風だった。生ぬるく、肌にまとわり付く
2017/10/19 17:29
(改)
二十五.宿の二階の一室で
2017/10/20 18:31
(改)
二十六.寝床から飛び出して来たような格好で
2017/10/21 19:35
(改)
二十七.昨日かかった分厚い雲が嘘のように
2017/10/22 17:21
(改)
3.空回りする娘
二十八.ざあ、ざざざざ、と地面を掠めて飛ぶ
2017/11/09 22:28
(改)
二十九.早朝の庭先で、ベルグリフは剣を
2017/11/10 19:06
(改)
三十.山肌を下って来る人影があった。長身で
2017/11/11 18:00
(改)
三十一.森の木が不自然にねじくれて迷宮のように入り組んでいた。
2017/11/12 18:34
(改)
三十二.――どうして冒険者になろうと思ったの?
2017/11/13 21:15
(改)
三十三.ぐたっとしていた。いつもの酒場で
2017/11/14 20:01
(改)
三十四.夜になり、翌朝になっても
2017/11/15 22:13
(改)
三十五.愛おしさというものが形を持ったとしたら、と
2017/11/16 17:28
(改)
三十六.目を覚ますと、何だかさらさらした抱き心地の
2017/11/17 17:59
(改)
三十七.可愛らしい服を着せられたシャルロッテが
2017/11/18 18:19
(改)
三十八.宴会の日、夜半過ぎからかかり始めた雲が、次第に
2017/11/19 18:29
三十九.指先はまるで別の生き物のように動く。すっかり柔らかく
2017/11/23 18:06
(改)
四十.結局夕方近くまでだらだらと
2017/11/24 17:30
(改)
四十一.怪我人の治療で大わらわだった
2017/11/25 22:16
(改)
四十二.寝床につっぷしていた。周囲には
2017/11/26 19:58
(改)
4.また帰れない娘
四十三.地下牢らしかった。冷たい、無機質な鉄格子
2017/12/12 17:24
(改)
四十四.誰もが薄々そんな予感を持って
2017/12/13 16:43
(改)
四十五.赤髪の少年は、やや緊張した面持ちで
2017/12/14 17:38
(改)
四十六.アンジェリンの発する冷たい闘気に、ギルドの
2017/12/15 17:56
(改)
四十七.雨が降っていた。たあたあと地面を叩き
2017/12/16 17:03
四十八.何日も馬車に揺られて辿り着いた
2017/12/17 16:53
(改)
四十九.過去を清算する必要がある、とグラハムは言った
2017/12/18 17:24
(改)
五十.ギルドマスターの執務室は相変わらず
2017/12/19 18:51
(改)
五十一.ホットワインは甘く、懐かしい香りが
2017/12/23 15:36
(改)
五十二.さくさくと地面を踏んで行く赤髪の少年の後を
2017/12/24 17:30
(改)
五十三.教練場の床は土だ。しかし多くの
2017/12/25 22:06
(改)
五十四.オルフェンの酒は、流石にトルネラのもの
2017/12/26 22:06
(改)
五十五.ホールの天井は高く、いくつものシャンデリア
2017/12/27 19:52
(改)
五十六.ドレスを脱ぎ、髪飾りを外し、化粧を落として
2017/12/28 17:47
(改)
五十七.とん、と背中を手の平で
2017/12/29 23:48
(改)
5.惑う娘
五十八.記憶の色はセピア色だ。濃淡はあるが
2018/02/01 17:45
(改)
五十九.元々一人暮らしのアンジェリンの部屋に
2018/02/03 17:27
(改)
六十.乾いた冷たい風が風花を伴って吹いて
2018/02/05 17:25
(改)
六十一.二階建ての料理屋である。東方式の
2018/02/07 17:08
(改)
六十二.胸の奥から湧き上がって
2018/02/09 17:29
(改)
六十三.相変わらず降りしきる水
2018/02/11 12:20
六十四.段々と晴れる日が多く
2018/02/13 18:10
六十五.雪解けの道はややぬかるんでいる
2018/02/15 20:13
(改)
六十六.雪解けの時期は川の水量が増える。
2018/02/17 22:32
(改)
六十七.部屋に戻って、事のあらましを
2018/02/19 18:52
六十八.口から吐き出された煙がゆらゆらと漂って、少しずつ
2018/02/21 18:32
六十九.ボルドー家を訪ねてから一夜
2018/02/23 16:51
(改)
七十.南風だった。北から降りて来る
2018/02/25 16:48
(改)
6.故郷の娘
七十一.まるで食いしばるようにぎゅうと閉じていた
2018/03/17 17:49
七十二.熾きの火はまるで宝石のように
2018/03/19 18:01
(改)
七十三.よいしょ、とかけ声を上げて、薄板を
2018/03/21 20:52
(改)
七十四.剣を研ぐ音を聞いていると
2018/03/29 15:48
(改)
七十五.岩の多い青い山肌を風が撫でて
2018/04/03 18:18
(改)
七十六.席を立って頭を下げ
2018/04/06 18:07
(改)
七十七.早朝の家の中はまるで水の底のように
2018/04/09 16:48
七十八.真っ青だった空に薄雲がかかり、薄水色に
2018/04/12 20:37
(改)
七十九.日に日に麦の葉の間から茎が
2018/04/15 18:08
(改)
八十.風が強いわけでもないのに、木々の
2018/04/17 17:06
八十一.まるで木でできた繭だ
2018/04/20 16:51
(改)
八十二.暗く、長い回廊のように
2018/04/26 21:18
(改)
八十三.西日に照らされた広場で火が
2018/05/04 18:00
(改)
7.旅する娘
八十四.まるで獅子のような男だ、と誰もが
2018/06/01 17:40
(改)
八十五.部屋の戸を押し開けると、後ろから
2018/06/04 17:04
(改)
八十六.自分の呼吸の音が嫌に大きく
2018/06/07 17:50
八十七.宿の裏庭に長い事置かれたまま
2018/06/10 17:28
(改)
八十八.ギルドの建物の裏手に、小ぢんまりとした
2018/06/13 18:13
(改)
八十九.オルフェンの都の外は、初夏の
2018/06/19 20:01
(改)
九十.雨が降っているのに空気は生ぬるく
2018/07/03 17:04
(改)
九十一.堅牢な高い壁が町一つを
2018/07/08 12:16
(改)
九十二.張り出されたテラスから見下ろす
2018/07/23 19:01
(改)
九十三.山脈の行軍は一週間ばかり
2018/07/30 22:44
(改)
九十四.息苦しさに思わず目を
2018/08/04 21:18
九十五.建物の外はバハムートの
2018/08/14 17:16
(改)
九十六.森の中を吹き抜けるような風の
2018/08/17 17:49
九十七.戦いの音が断続的に響いていた。夜が
2018/08/20 18:47
(改)
8.考える娘
九十八.豪奢な宮殿の一室に明かりが灯って
2018/09/18 21:25
(改)