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用語説明・世界観

●小技使い

 魔法が使える人間のこと。魔法協議会が執り行う魔法試験に合格した者で、かつその試験ランクがClassD未満の者を指す。魔法使いとの明確な違いは、属性付加させた魔法を発現できるか否か。


●魔法使い

 魔法が使える人間のこと。魔法協議会が執り行う魔法試験、そのClassC以上に合格した者を指す。


魔法使いの証(ライセンス)

 魔法協議会が執り行う試験において、ClassC以上に合格した者へ発行される証。これを以って、その者は正式な魔法使いとして認定される。


●Class試験

 魔法協議会が年に3回執り行う魔法試験のこと。世界魔法協議会が定めたランク付けを基準に、個別に自国で協議会を持つところは、独自の追加ルールを以って試験を執り行ている。

 以下に記すのは、世界魔法協議会が定めるClass試験の基準。

『F』:自らに魔力があることを証明する。魔法が使える必要はない。

『E』:魔法の形態変化ができることを証明する。魔法球が作れれば可。

『D』:自らの魔法に物理的効力があり、かつそれが制御できることを証明する。シューティングをクリアできれば可。※シューティングとは的当てのようなもの。

『C』:自らの魔法に属性変化がかけられ、かつそれが制御できることを証明する。属性魔法球を作れれば可。※物理的効力を確認しないのは、属性変化された時点で外部に影響を与えることができると確認できるため。 

『B』:魔法による実践を行え、かつRankB以上の魔法が使えることを証明する。試験官と魔法模擬実践を行う。

『A』:天蓋魔法が扱えることを証明する。試験官と魔法模擬実践を行う。※天蓋魔法は、どの属性であってもRankAに該当する。

『S』:受験資格としてClassAが必要。RankS以上の魔法が使えることを証明する。

『M』:受験資格としてClassSが必要。RankMの魔法(通称:属性奥義)が扱えることを証明する。

『L』:魔法使いとしての力量に左右されない唯一のクラス。取得条件はいくつかあるものの、全てをクリアする必要はなく、どれか一つでも満たせばこのクラスが与えられる。

 1.属性魔法において、奥義を超える魔法を開発し、それが世界魔法協議会に認定される。

 2.現代魔法には無い新たな魔法理論を確立し、それが世界魔法協議会に認定される。

 3.その他、世界魔法協議会が認める多大なる成績を収める。

『MoL』:マスターオブレジェンド。通称モル。ClassMとClassLを取得した者に与えられる栄誉。


〇Magic Conductor

 魔法の発現を補佐する道具。MCと略される事が多い。腕や足などにベルトでセットするタイプもあれば、刀や銃といった魔法具と一体型になっているものもある。無くても魔法は発現できるが、あった方が効率よく発現できる為、ほとんどの魔法使いが使用している。


●魔法世界

 アメリカの膨大な領地の一角に存在する、魔法使いの国。アメリカ内に存在するものの、通貨はもちろん、通信手段や、その他もろもろのライフラインも全て自己完結させており、もはや別の国である。また、魔法世界内の大気に含まれる魔力成分は非常に濃く、少しの魔力で強大な威力を発揮できる場所でもある。そのため、魔法世界内でしか扱えない魔法具も多く存在するようだ。

 魔法世界の建国にもっとも貢献したとある一族は、現在魔法世界の王族として君臨している。魔法世界内での唯一の学校であるエルトクリア魔法学習院には、世界最大規模の図書館・エルトクリア大図書館が存在するが、観光目的で行ける場所ではなく、その内部は謎に包まれている。


●トランプ

 魔法世界を統べる王直属の護衛集団の名称。世界最高戦力と名高い彼らは、その1人ひとりで各国と戦争を起こせるほどの実力を持つという。

【構成員】

 エース:アルティア・エース

 スペード:ウィリアム・スペード

 ???


●アイ・マイ・ミー・マイン

 日本人、今井修をボーカルに据えた4人組のロックバンド。ただ今アメリカで大活躍中。ギタリストであるウィリアム・スペードは、魔法世界を統べる王族直属の護衛集団『トランプ』の一員であり、バンド活動をするにあたり、様々な混乱があった模様。



●日本独自の用語●


〇出来損ないの魔法使い

 日本魔法協議会において、差別用語として禁止されている蔑称。魔力容量が極端に少ない、呪文詠唱ができない等、何らかの欠陥を持った魔法使いのことを指す。


五光(ごこう)

 日本国内で五指に入る名家のこと。『花園』『二階堂』『岩舟』『白岡』『姫百合』を指す。各家の当主は、日本魔法協議会の常任理事を任されている。


●クラス

 青藍魔法学園では、2年2学期後半からは実力ごとのクラスになる。各学年(1年は除く)は選抜により6クラスへと振り分けられ、優秀な順に「A」「B」「C」「D」「E」そして「F」となる。当然だが、魔法協議会が制定する『Class試験』のランクとは別物。


●番号持ち

 青藍魔法学園、紅赤魔法学園、黄黄魔法学園がそれぞれ各学園にて認定した、上位5名が番号を与えられることから生まれた言葉。選ばれた生徒は学園から『エンブレム』を授与される。“1番手”から順に“5番手”まで、強さの順に割り振られる。

【青藍魔法学園】

 1番手:御堂縁

 2番手:中条聖夜

 3番手:蔵屋敷鈴音

 4番手:豪徳寺大和

 5番手:安楽淘汰


【紅赤魔法学園】

 1番手:山田太郎

 2番手:白岡紗雪

 3番手:白岡美雪

 4番手:武藤勉

 5番手:倉持健太郎


【黄黄魔法学園】

 1番手:岩舟禊

 2番手:秋山千紗

 3番手:二階堂菫

 4番手:風見桃花

 5番手:菅野宮平次


〇エンブレム

 青藍、紅赤、黄黄、それぞれ上位5名の生徒に与えられる栄誉。金色の鎖に繋がれたコインに、学園の校章及び自らに与えられた番号が掘られている。所持する生徒はこれを片時も手放す事は許されない。


〇不動の三席

 青藍魔法学園にて、2年2学期に執り行われた選抜試験より上位三席を獲得し、以降一度もその座を譲らなかった3人に与えられた非公式な別称。1番手・御堂縁、2番手・豪徳寺大和、3番手・蔵屋敷鈴音を指していたが、大和が聖夜に敗れ席を譲った事から、厳密にはもうこの呼び名は正しくない。

※Class試験にて補足※

・呪文詠唱ができない聖夜は、日本では駄目だったが、アメリカのClass試験では問題視されなかった為にClass『B』に合格している。※属性付加された身体強化魔法のRankは『B』に該当される。

・2章〈下〉第19話にて、『魔法使いの証は取得者のレベルに応じて、一番下のCから始まり、B、A、S、Mと上がり、別枠にLがある』と説明されているが、これは『小技使いは魔法使いではない』と考えての説明文。小技使いに『魔法使いの証』は授与されない。

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