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第3話 姫百合可憐

 朝。

 爽やかな日差しに照らされ、うっすらと瞼を上げる。見覚えの無い天井。ああ、そういや、昨日から青藍魔法学園学生寮に住むことになったんだっけ。ぼんやりとした頭でそんなことを考えつつ、視線をスライドさせて目覚ましを見る。


 そこで、現状を理解した。


8:53


 遅刻コース確定だった。







「よっ、と」


 トイレに行き、着替えて顔を洗い、歯を磨くので5分。


 8時58分。

 普通ならここで打ち止めだが、俺は違う。死角となる場所へと転移魔法を繰り返し校舎前の人気の無い草むらまで跳んだ俺は、急いで下駄箱へとダッシュした。下駄箱はどれを使っていいのか分からない為、ひとまず外履きは一番上に置いておく。


 スクールバッグから上履きを取り出し、いそいそと履いていたところで。


「あら? もしかして転校生君ですか?」


「はい?」


 とある教師に出くわした。

 ついでにチャイムも鳴った。







「まったく、初日から遅刻なんていい度胸ですねぇ」


「遅刻はしていません。チャイムは、担任である貴方に会ってから鳴りました」


「でも、教室には居なかったでしょう?」


「新入生は、担任の後に入って自己紹介するのが習わしでしょう?」


「……確かにそうですね。じゃ、じゃあ遅刻じゃないってことですか?」


 逆に質問されてしまった。いや、納得して頂けるのならそちらの方が嬉しいのだけれども。


 俺の横を歩いているのは今日から俺のクラスとなる担任で、名前は白石(しらいし)はるか。今の短いやりとりからも分かる通り、温和でぽわぽわしてるお方であるご様子。ちなみに見た目もぽわぽわしてる。


「……何か失礼なこと考えてないですか? 中条君」


「いえ、滅相もない」


 見た目に反して、鋭かった。


 階段を上り切ったところから、徐々に生徒の喧騒が高まってきた。学校特有のざわざわとした音が響く。


「貴方のクラスは2年A組です。さっきも言った通り、私が担任を務めます」


「はい」


 ……2年A組。あれ、何か引っかかるな? 何かを忘れているような……。


「到着ですよ~」


 そんなもやもやを抱えているうちに、いつの間にやら教室の扉の前へと来ていた。


「じゃ、私が先に入って君のことを話しますから。呼んだら入ってきてくれますか?」


「分かりました」


 俺の答えに頷くと、白石先生が扉を開け中へと入っていく。閉められた扉の中からの喧騒が大きくなった。


「どうやら、噂の転校生とやらは相当に注目されているようだ」


 他人事のように呟いてみる。

 と言うか実際どうしろってんだ。ほんとに俺、期待されること何もできないんスけど。


 そんなことを考えているうちにお呼びがかかった。


「中条くーん、入ってきてー」


 仕方が無い。まあ、何とかなるだろう。楽観的に結論付けて目の前の扉を開いた。


「お?」


 教室に入って最初に目があったのは、一番前・出入り口に席を構えていた将人だった。ああ、そういや、昨日2年A組だっていってたな。……ん? 将人?


「あ」


 思い出した。

 そういや、今朝一緒に行くって待ち合わせてたんだ。


 やっべ。


「聖夜ぁ!! てめぇ今までどこにへぼぉっ!?」


「うるさい、落ち着け」


 将人の叫びを、隣の席に座っていた修平のアッパーが止める。そのまま、くいっと顎で先を促してくれた。どうやら、ひとまずは紹介を済ませておけということらしい。その後ろに座っていたとおるも、苦笑しながら頷いていた。


 ……これは、後で土下座だな。


「中条君?」


「あ、はい」


 いつまで立っても入り口付近から動かない俺を不審に思ったのか、白石先生が声をかけてくる。流石にこのまま突っ立っているわけにもいかない。教卓まで移動する。


 教室をぐるりと見渡してみる。将人・修平・とおる・舞。初めて来た学校、その自己紹介の段階で、既に顔見知りが4人。これはとても心強かった。


「初めまして、中条聖夜と申します。つい先日日本に戻ってきたばかりでして。右も左も分からない身ですが、どうぞこれからよろし――」


 ……ん?

 4人?


 ふと、我に返り、目を上げて後悔した。


「――くしてくれなくて結構です。それでは失礼しました」


「は?」


 担任の間の抜けた声を余所に、すぐさま踵を返す。

 やばいやばいやばいやばい。おかしいだろ。何で――。


「どこに行くのかしらぁ?」


 突如。

 がっしりと俺の肩を掴む手。何で――。


「人と目が合うなり、逃げるなんてつれないじゃない」


「は、早いな。ここまで来るの」


 訳の分からない言葉しか出てこなかった。


「うふふ。アリガト。私、身体強化魔法には自信あるの」


 引きつった顔になっていることは重々承知してる。顔の表情が言うことを聞かない。何で――。


「ま、舞……?」


「ええ、そうよ」


 貴方がいるんでしょう。


「私は花園舞。よろしくね? 転校生の中条聖夜さん」


 すっごい良い笑顔イタダキマシタ。こいつの性格を知らなければ惚れてるほどの破壊力だ。


「はるかちゃん。悪いけどこの転校生ちょっと借りていくわね」


「へ?」


 白石先生が目を丸くする。その言葉に、黙っていた生徒の間にもざわめきが走った。当たり前だ。


「あ、あの……転校生の立場としては、この挨拶が最初のイメージを決めるわけでして……。流石にここで離脱するのは……」


「いいから来なさい。場所は屋上で良いわね」


「ちょっと!?」


 弱き者である俺は、成す術なく引き摺られていった……。







「ちょ、ちょっと待ってください! 今はもうホームルーム中ですよ~!」


 力の抜ける声で注意しながら、担任・白石はるかも教室を飛び出していく。閉められた教室の扉。残された生徒たちは、唖然とした表情のまま着席していた。


「な、なに? 今の」


 誰かがぽつりと呟く。その短い言葉に、このクラス全ての人間の疑問が凝縮されていた。


「あいつ、花園さんと知り合いだったのか」


「顔見知りのようではあったな」


 将人の言葉に修平が頷く。


「なるほどね」


 とおるだけは、なぜか訳知り顔で頷いていた。


「何がなるほどなんだ?」


「いや、聖夜のことだよ。彼、魔力を買われてここに来たって言っていただろう? この学園がどうやって聖夜のことを知ったのかが謎だったんだけど……。花園家の口利きがあったのなら、納得だと思ってね」


「おぉ、確かに」


 とおるの考えに将人がぽんと手を叩く。


「いや、だとしたら不自然じゃないか? だって、聖夜の奴。花園の御嬢さん見て驚いてただろう。口利きしてもらったのだとしたら、あのリアクションはおかしいと思うが……」


「あ、そう言えばそうか。うむむ? じゃあなんで……」


 修平のもっともな話に解けかけていた謎が思わぬところで泥沼に嵌り、とおるが再び思考モードに移る。が、それも長くは続かなかった。


「少しよろしいでしょうか……」


「ん?」


「え?」


「ほ?」


 後ろ手に声を掛けられ三者三様の声と共に振り返る。そこには、このクラスが誇る2大お嬢様の片割れ。


 姫百合可憐が立っていた。


「珍しいこともあったもんだ。何か用かい、姫百合のお嬢さん」


 おそらく、向こうから話しかけてきたのは初めて。ぱくぱくと口が回らない将人ととおるに代わって、修平が突然の来訪者に応対した。


「はい。差支えなければ教えて欲しいのですけれど。今こちらにいらしていた転校生の方とはお知り合いですか?」


「知り合いかと聞かれれば首を縦に振るが……。ただ、古くからの付き合いとかではないぞ。俺たちもあいつに会ったのは昨日だ。それも学生寮で偶然な。あいつに関する質問ならば、おそらく俺たちも答えられない」


「……そう、ですか。……もしやと思いましたが、花園さんのご友人ならまた別件なのでしょうか……?」


 何か思うことでもあるのか。可憐は自身の唇を撫でながら、そう呟いた。


「……花園のお嬢さんも何やら面識があったようだし、何かあるのか?」


「え? あ、いえ……。そういうわけでは」


 修平の質問に、可憐はふるふると首を振った。


「急に申し訳ございません。教えてくれて、ありがとうございます」


 にっこりと笑みを浮かべ、可憐は踵を返して自分の席へと戻っていく。それを見たとおるがため息を吐いた。


「相も変わらず女性が苦手だな」


「ほっといてくれよ。それに苦手なわけじゃない。緊張するだけだ」


 修平のからかいに、とおるが反論する。


「似たようなものじゃあ――」


「いいや、違うね」


 即答だった。


「分かった分かった。それにしても将人、お前まで黙ってどうした? いつもお近づきになりたいとか言ってたじゃないか」


「……ふ」


「ふ?」


「不意を突かれた」


「あっそ」


 将人の答えに興味を失ったのか、修平はその一言で会話を断ち切った。


 ちょうどそのタイミングで教室の扉が開く。見れば、はるかが1人でとぼとぼ帰還してきたところだった。


「うぇぇ……。ダメだったよぅ」


 やっぱりな、と。

 生徒全員が、同じ感想を抱いていた。人見知りが激しい担任ではいつもの勢いではいけないだろう、と誰もが思っていたのである。







「さて、きっちり説明してもらいましょうか?」


 女子から屋上に呼び出される。

 どうしてこうも魅惑的なシチュエーションであるにも拘わらず、胸が一向にときめかないのだろうか。ああ、分かってる。こんな疑問を持ちつつも、俺は既にその答えを知っている。


 なぜなら、呼び出してきた相手が花園舞だから。


 理由なんて、これで充分。だって、こいつに引き摺られるようにここまで連れてこられたんだ。しかもここから先、あるのは俺の告白であって(断じてラブリーな意味ではない)、可愛い女子からの告白ではない。


「聞いてるのかしら? それとも、その耳はただの飾り? ならいらないわよねぇ」


「聞いてる! あ、いや……聞いてます!!」


 恐ろしいほどの怒気で、思わず敬語になる。いらなかったらどうしようってんだ。教室でも俺との距離を詰めるために身体強化魔法なんて使いやがって。どれだけレベルの高い魔法か分かってて使ってんのかこいつは。


「で、どういうことなの? 貴方、護衛の仕事するって言ってたじゃない」


「いや、だからな? その仕事をしにここへ来たのであってだな……」


「ほぉう?」


 あ。やべ。


「護衛任務の為に、この学園へ……ね」


「あー、えー」


 痛恨のミス。何にも言い訳思いつかない。


「私の護衛じゃないわね。だったら昨日逃げるはずもなし……。つまり――」


 目の前の相手を射殺しそうな視線が、俺を貫く。


「姫百合可憐、ね」


 バレタ。


「何であの女なのよ!!」


「何でも何もあるか!! 護衛が対象選べるわけねぇだろ!!」


「何で!! あの!! 女!! なのよ!!」


「っ!! ぐ、ぐるじい~!!」


 舞は思いっきり俺の胸倉を掴みあげたかと思うと、前後にぶんぶん揺らしてくる。これはまずい。ほ、本当に、きつい……。


「ぎ、ぎぶ……」


「ふんっ」


 どさっと崩れ落ちる。酸素を胸いっぱいに吸い込んだ。


「はぁ……はぁ。何だよ……。お前、姫百合可憐と仲悪いのか?」


「良いわけないでしょ!!」


「……いや、知らんけども」


 知ってるわけねーだろ。


「あいつ、ほんっっっっとうに、嫌な奴なの!!!!」


「落ち着け。とりあえず、お前が本気で嫌っていることはよく分かったから」


「聞きなさいよ! あいつったら、ちょっと顔が良くて成績優秀だからって、学園中の男たちから人気集めてんのよ!? そのくせそれを気にしてないかのような素振りしちゃって! 猫かぶってんだわきっと! だから友達いないのね!!」


「……それ、お前とどこが違うんだ?」


「……え?」


 俺の発言がよほど心外だったのか、舞はぴたりと動きを止めた。


「お前は顔が良くて成績優秀でも、男たちから人気ないのか?」


「い、いや……それは、ちょっとはあると思うけど」


 俺の質問に、舞がたじろぐ。畳み掛けることにした。


「お前はそいつらに誠心誠意全力で応えてやってるのか?」


「い、いや……。流石にそれは私のキャラじゃないというか」


「お前は猫かぶってないのか?」


「い、いや……。それはこのテンションだと周りヒいちゃうし多少はかぶるけど」


「最後だ。……お前に、友達はいるのか?」


「い、いや……。それがあれから友達なんて1人も――って、何言わせんのよ!!!!」


「がぶへっ!?」


 平手が、俺の右頬を容赦なく捉えた。


「いてぇなこの野郎!!」


「貴方が余計なこと言わせるからじゃないの!!!!」


「お、おい!! 身体強化魔法を発現してんじゃねぇ!!」




<しばらく、そのままでお待ちください>




「はぁ……はぁ……。う、腕を上げたわね、貴方」


「はぁ……はぁ……。お、お前に護衛はいらねーよ。俺は今確信した」


 手を抜いていたとはいえ、俺の体術についてこれるとは……。こいつが守ってもらう立場になることは、未来永劫ないな。間違いなく護衛の方が足を引っ張るだろう。


「貴方、その仕事降りなさい」


「……なんだと?」


 舞からの予想外の命令口調に、思わず顔を上げる。


「軽く手を合わせて分かったでしょ? 私だって中々のものよ。そうでなくとも、この学園のセキュリティは見た? この学園に護衛なんて必要ないのよ」


 そう断言される。確かに、それは俺も感じていたことではあるが……。


「ま、そりゃ無理だな」


「何でよ!!」


「受けちまったからだ」


「っ」


 俺の断言に舞が口を噤む。


「俺はこの仕事を正式に受諾した。逃げるつもりはねぇよ。面倒臭いけどな」


「……」


「それに、お前がいるから平気ってさ。女に任せてはい辞めますなんて言えるはずないだろ?」


「……ばか」


 舞がぼそりと呟く。一度俯いたが、直ぐに顔を上げた。そうか、分かってくれたのか。


「そんなに、あの女がいいわけね」


「……は?」


 あれ。話、違くない?


「貴方は、ああいう女が好みってわけ……」


 こ、この言いようのないプレッシャーは何だ!?


「お、落ち着け舞! そもそもさっきの自己紹介で教卓立った時には、顔馴染みの方ばかりに気を取られてて、姫百合可憐の顔すらまだ見てないんだから!!」


「そ、そうなの?」


 俺のその言葉に、舞から発せられるどす黒いオーラがぴたりと止んだ。……よし、このまま押し切れ!!


「だ、だからさ。紹介してくれない?」


 あ、ミスった。このタイミングでこの発言は無いわ。


「……聖夜ぁ。貴方」


「は、はい」


「死ねぇっ!!!!」


 屋上で、無慈悲な魔法が炸裂した。







 後から知った話。


 どうやら、舞は青藍が全寮制と謳っているにも拘わらず、ちょくちょく自宅へ戻っているらしい。無断で。本人曰く、寮の部屋では不自由とのこと。何が不自由なのかは怖くて聞けなかったが、どうせしもべ(、、、)の数が少なくて困ったとかそんな感じなはずだ。


 ともあれ、俺が昨日感じた安堵感は、残念ながら見当違いも甚だしい空喜びだったのだ。

 舞が通っているのは、間違いなく私立・青藍魔法学園であり、そのクラスはまさかの俺と同じであり、将人・とおる・修平の3人とも同じであり、俺の護衛対象である姫百合可憐とも同じでいわゆる2年A組という名を冠するクラスであり、つまるところ俺に平穏な日々は訪れないであろうことをその結果は雄弁に物語っていたというわけだ。


 言い回しがめんどくさかった。端的に結論を出そう。

 俺と舞は同じクラスでした。







 1限目の授業は、当然のように遅刻した。


 担当は残念ながら白石先生ではなく、なぜ俺たちがいないのか分かるはずもない教師であり、俺が教室後方の扉を開けて入るなり訝しそうな表情を見せるものの、後から続いて入ってきた舞を見て驚愕した表情を作り、特にお咎めの言葉を発するでもなくただ一言「席に着け」と言ってきた。


 ……舞、お前この学校でどういうキャラで通ってるんだ?


「授業を続けます」


 教師が黒板へと目線を戻し、俺と舞も各々の席へと座る。席は一番奥の窓側から2番目だと白石先生から聞いていた為、迷わずに済んだ。


 それにしても。

 よくある転校生質問攻めって奴には遭わなかったなぁと思いつつ、それが不可能な状況であったということに直ぐに考えが至る。そりゃそうか。だって、自己紹介もおざなりに舞によって連れ去られ、授業中に戻ってきたのだから。話す暇なんてあったもんじゃない。


 と、言うよりも。折角登校初日の遅刻は免れたと思った矢先、まさか1限目の授業を遅刻するとは。しかも教室移動で迷いましたとかでもなく、普通に自分のクラスでの授業であるにも拘わらず、だ。いきなり前途多難だな。


 と、そこまで考えてふと隣へと視界を向けようとしたところで。


「っ!?」


 皆が皆俺の方へと意識を向けていたら、間違いなく不審な目で見られるだろうと断言できるような挙動で、俺は強引に顔を正面へと戻した。


 俺の隣は、まさかの姫百合可憐。その人だった。


 一瞬、こちらに視線を送ってきたようだが、直ぐに姫百合も前へと視線を戻した。


 怪しまれたか?

 いや、何も言わずに前を向いたんだからおそらくはバレてはいない。あ、いや。別に視線が合ったところで問題は無いのか。悪いことをしてるわけじゃないのだから。


「――くん。中条聖夜君」


「へ? あ、はい」


 どうやら、いつの間にやら呼ばれていたらしい。がたりという音を立てて、立ち上がる。


「答えは?」


 ……え? 何の?


 まだ教科書すら出してなかった。まずい。ここで聞いてませんでしたなんて言おうものなら、遅刻に続いて俺の好感度ガタ落ちだぞ。


「……53」


「へ?」


 隣から、ぽそりと声を掛けられる。53? なんだそれ……って、答えか!


「ご、53です」


「……正解だ。教科書すら出さずに何してるかと思えば……。ちゃんと聞いてるじゃないか。座ってよし」


 おお~っ、と生徒間で賞賛の声が上がる。いや、これは俺が凄いのではない。席へ座りつつ、優しい隣人に声をかける。


「あ、ありがとう。助かったよ」


「……いえ」


 姫百合は顔にかかった髪を耳へとかけつつこちらを向いた。


「転校初日では、色々とあるでしょうし。お気になさらず」


 爽やかな笑顔を向けてくるお隣さん。

 この俺の醜態が、姫百合可憐とのファーストコンタクトとなった。

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