前へ次へ
427/432

第13話 "虹色に弾ける"




 ここまでで完全な想定外となったのは、アメリカ合衆国魔法戦闘部隊『断罪者(エクスキューショナー)』、それも総隊長スカーレット・ウォーカーが介入してきたこと。


「おかげで……」


 天地神明は、その表情に僅かながらも疲弊の色を浮かべながら視線を向ける。


「こうなったか」


 右目を失った天上天下は輪廻転生の止血を行っていた。輪廻転生は右腕がねじ切られて気を失っている。何もしなければ、そう時間を掛けずとも輪廻転生は死ぬだろう。しかし、ここで死んでもらうわけにはいかなかった。今井修はもういない。輪廻転生のカバーに入らせたことで、原型すら留めることもできずに捩じり壊されたからだ。


 輪廻転生がまだ生きていることは大きい。

 最悪の中でも最善を得られたと言える。


 しかし、その代わりに唯我独尊を失った。


「これだから、理の外側に足を踏み入れた者たちの相手は疲れるのだ」


『旋律』リナリー・エヴァンス。

『神童』スカーレット・ウォーカー。

『妖精』エカチェリーナ・トルシナ。

『鳳凰』泰然。

『剣聖』エルダ・ブロウリー・ジェーン。


 そして、『闇の権化』蟒蛇雀。


 ――そのどれもが人外の化け物だ。


 相対したら最後。

 最高戦力たる側近を使い潰してでも逃走に成功すれば儲けもの。

 そう考えざるを得ないほどに、彼らは力技で悉くを蹴散らしてくる。


 狭い廊下で壁に寄り掛かりながら、天地神明は息を吐く。


 ここは王立魔法学習院エルトクリアの地下。

 秘密の抜け道だ。


 この存在を知っていたのは、天地神明とリナリー・エヴァンス、そして当時学友とも言える間だった数人。しかし、天地神明とリナリー以外は既に他界しているため、実質ここの存在を知っているのは2人だけだ。そして、もう1人のリナリーは天地神明の最高傑作と戦闘中。しばらくの間、情報が漏れることは無い。


「とはいえ、いつまでも休んでいるわけにはいかない」


 上では不意の爆発で対処に追われている幼き総隊長がいる。ある程度の見切りを付けたらあらためて索敵を始めるだろう。結局、幼き総隊長はその地位に上り詰めた己の代名詞たる紅き雷を使わなかった。おそらくは周囲への被害を懸念してのことだろう。手慰みとして常時展開している無系統魔法のみで天地神明たちをここまで追い詰めたのだ。今度は逃がすまいと被害を度外視して属性変異で仕留めてくる可能性はある。


 白海明莉だっていつまでもリナリーを抑えていられるわけではない。御堂縁が介入することでリナリーを討ち取れるかどうかは運だ。その可能性だけに頼るわけにはいかない。


 リナリーがフリーになれば劣勢に立たされることは明白。

 白海明莉の対応に追われているうちに身を隠す必要がある。


「行くぞ」


 天地神明の言葉に、天上天下は残った左目を向けた後、深く首を垂れた。







 まるで転移魔法を使われたかのようだ。

 リナリーは、超高速化した戦闘の中でそう思った。


 それほどまでに、白海明莉の敏捷性は度を越えていた。


 瞬き1つの合間に背後を取られている。

 手刀を振るう時には距離を取られている。

 魔法球を打ち込んだ時には懐に潜り込まれている。


 繰り出された掌底を紙一重で躱したリナリーは、もう何度目になるか分からない『堅牢の乱障壁(グリンガルゴーレ)』を発現した。その障壁1枚1枚に大した耐久力は無い。何なら白海明莉が垂れ流す異質な魔力だけでヒビが入ってしまうほどだ。しかし、この魔法の最も秀でた点は物量にある。そこに申し訳程度の土属性による耐久力上昇が加わり、現在の拮抗状態を作り出す要因の1つとなっていた。


 そして、拮抗状態を生み出すためのもう1つの要因。


 リナリーが手を伸ばす。その先に魔力そのものを放った。『不可視の弾丸インビジブル・バレット』と呼ばれるその技法は、白海明莉への攻撃手段として放られたものではない。今まさにリナリーの心臓を握りつぶそうと一歩を踏み出した脚が止まる。白海明莉が『不可視の弾丸インビジブル・バレット』の魔力に反応したのだ。


不可視の弾丸インビジブル・バレット』の魔力が弾けるまでの時間は一瞬のこと。しかし、その僅か一瞬がリナリーに体勢を整えさせるだけの猶予を与えてくれる。


 障壁が砕ける。

 砕ける。

 砕け散る。


不可視の弾丸インビジブル・バレット』が弾ける。

 弾ける。

 足が鈍る。


 軽やかなステップでリナリーが舞う。並みの魔法使いなら秒で磨り潰されているだろう圧倒的な戦闘力を持つ白海明莉が、赤子のように翻弄されていた。しかし、リナリー側にも余裕があるわけではない。白海明莉の移動速度が速すぎるせいで、そして同時並行で『不可視の弾丸インビジブル・バレット』を生み出す過程が必要となるせいで、自分の攻撃が当てられないのだ。


 カウンターを狙うことすら難しい。

 いや、正確に言えばカウンターを決めることならできる。


 しかし、一撃で仕留めきれなければ、技後硬直中に殺されるだろう。リナリーを以ってしてもそう考えさせれられるほどには、白海明莉の戦闘能力は傑出していた。普通の魔法使いなら、これで終わる。そもそも普通の魔法使いなら、ここまで粘ることもできないわけだが。それでも一部の選ばれし領域に踏み入れた魔法使いですらも、いずれは魔力が尽きて嬲り殺される。もしかすると魔力よりも先に集中力が切れるかもしれない。


 一手でも誤れば詰み。

 この戦闘は、もはやその段階へと至っていた。


 詰み。

 普通なら。


 ――リナリー・エヴァンス以外の魔法使いなら。


 足元の瓦礫を『不可視の弾丸インビジブル・バレット』で打ち上げる。突如生じた『敵対者の魔力』に反応した白海明莉が足を僅かに鈍らせた。そこへ打ち上げられた瓦礫が直撃する。ダメージにはならない。その程度の一撃では、白海明莉には到底傷をつけることはかなわない。それでも、胴体を『激流の封鎖(ウルルティアラ)』で封印するまでは直撃すらしなかったのだ。これまでは白海明莉が展開していた魔力の膜に触れただけで塵と化していた。


 その光景を捉え、リナリーは目を細める。


 前進。

 膠着状態の中にあっても、確かに状況は好転している。


 白海明莉が腕を振るう。

 音速に匹敵する一撃はその延長線上に衝撃波を生み出した。


 身を翻してリナリーが躱す。


 着地の瞬間を白海明莉は狙う。

 しかし、その一撃が放たれる前にリナリーは『不可視の弾丸インビジブル・バレット』を生み出す。


 白海明莉の足が鈍る。

 その間にリナリーは体勢を整える。


 ただひたすらにこの繰り返し。


 何度目か分からない。おそらくは三桁に上るであろう白海明莉からの攻撃を紙一重で回避したリナリーは、ついにこの膠着状態を終わらせる瞬間を見つけた。その挙動による1秒にも満たない一瞬の隙を見逃さなかった。


 入り込む。

 白海明莉の懐へ。


 先ほどは近接戦を断念した。

 粘り気すら感じてしまうほどの、白海明莉から発せられる濃密な魔力にあてられて。


 しかし、今回は違う。

 きちんと条件が整っている。


 カウンターを決めることならできる。

 しかし、一撃で仕留めきれなければ返り討ちに合う。


 ならば。

 一撃で仕留めてしまえばいい。


 短く。

 小さく。


 リナリーは息を吸った。







 一時期、世間を賑わせたこんな学説がある。

『非属性無系統魔法は、光属性と闇属性の共調によって生じる現象では無いか』 と。


 光属性と闇属性に属性優劣はない。お互いの魔力量差には一切の関係は無く、接触した時点で無へと帰す。基本五大属性と違い、そもそも相容れない間柄であることは周知の事実。それは魔法を学ぶ者なら必ず知ることになる基礎中の基礎。


 この学説は、その基礎を根本から否定するものだった。


 光属性と闇属性が接触して、その効力を打ち消し合ったところで、魔法が発現された事実そのものは消えない。あくまで消えたのは効力であり、魔力そのものはまだその場に留まっている。その留まった魔力を己の力として昇華できる魔法使いこそが無系統魔法所持者であり、その魔法こそが非属性と呼ばれるものなのだ。その手法は万人が真似できるものではない。無系統魔法所持者たちも、無意識下にそれを行っているだけであり、意識的に光属性と闇属性として切り離せるわけではない、と。


 非属性無系統魔法は希少だ。発現者がそもそも少なく、オンリーワンの能力を持つが故に対策されにくい。だからこそ、非属性無系統魔法の再現はかねてより魔法大国の悲願であり、この学説は一時期魔法界を大きく賑わせた。この学説が有力視されなくなったのは、結局その現象が証明できなかったことと、無系統魔法所持者の中には光属性と闇属性、そのどちらかを発現できる者もおり、「本質的に発現の手法が異なる」と明言されたからだった。


 こうしてこの学説は、その他多くの学説と同じくやがて見向きもされなくなった。しかし、それは正解だった。なぜなら、この世の理を知る者たちからすれば、最初から破綻している考えだったからだ。非属性無系統魔法は、魔法の管理者たる始祖の魔法使い『脚本家(ブックメイカー)』の特別な付箋(チケット)によって付加される。本人の素質云々すら関係が無い。前提条件から違っていた。


 一方で、この学説は魔力の神髄へと近付く一歩だったことに気付いたのは僅か少数。彼らはその事実を公にせず隠蔽した。この学説、唯一の正解は『光属性と闇属性が接触しても、魔力そのものは留まり続けている』という点。その留まり続けている魔力は、ある条件を満たすことでその性質を劇的に変化させることになる。


 その条件とは以下の3つ。

  1.周囲が基本五大属性の魔力もしくは魔法で満ちていること。

  2.その空間内で光属性と闇属性の魔力そのものを同時に発すること。

  3.それら全ての魔力もしくは魔法が、同一人物のものであること。


 これら全てを満たした時に限り、留まり続けていた魔力は――。







「さようなら、白海明莉」


 ――『神の万物創造術(クリエイト)』発現。

 ――『光属性の魔力』模倣。

 ――『闇属性の魔力』模倣。


 懐へと潜り込んだリナリーの拳へ、無系統魔法によって生み出された光属性と闇属性の魔力そのものが生み出され、混ざり合い、それぞれの特性を消失させていく。光属性と闇属性に関しては、魔法では意味が無い。魔力のそのものでないと条件に合致しない。魔力の神髄、その全てを理解している数少ない人物であるリナリーは、この現象を計算した上で再現させるだけのセンスがある。


 光属性と闇属性、それぞれの特性を消失した『留まり続ける魔力』が乗った拳。その周囲には、これまで発現してきた基本五大属性の魔法、その魔力の残り香。


 全ての条件が達成された。

 その時に限り、留まり続ける魔力は――。






 ――――虹色に弾ける。






「――っ」


 苦痛に悶える声すら上げられない。


 白海明莉の腹へと突き込まれたリナリーの拳。そこに纏わりついた魔力が虹色に弾けた。その色彩を脳が認識した時には全てが終わっている。白海明莉の腹部に風穴が空く、どころの騒ぎではない。


 そこから生じた衝撃波が、白海明莉という存在全てを飲み込んだ。

 原型すら留めておくことは赦されない。


 あれほどまでに異質な魔力を秘めていた、白海明莉の頭上の輪。それが白海明莉の存在が抹消されるのとほぼ同時に、蒸発したかのように溶けて消える。


 周囲への衝撃は遅れて訪れた。


 戦闘が始まる前に、白海明莉が発した衝撃波。

 それに勝るとも劣らないほどの衝撃が、この空間一帯を埋め尽くす。


 天地神明の最高傑作。

 天使に最も近い存在。

 実験体・白海明莉は、こうして役割を終えた。

 

 天地神明たちが、エルトクリア大図書館から撤退するまでの時間を稼ぐという役割を。







 天地神明は神では無い。

 あくまで普通の人間である。


 どれだけ先見の明があろうとも。

 どれだけ知略を駆使した立案能力に長けていても。


 間違える時は間違える。

 分からないものは分からない。


 本来。

 天地神明の計画では、ここで死ぬのはリナリー・エヴァンスだった。


 時間稼ぎ、と部下たちには話していても、ほぼ確実にここでリナリーを無力化できると考えていた。その原因を作り出すのは御堂縁。


 わざわざ危険を冒してまで花園と姫百合のお膝元である青藍へと足を運び、他箇所とは比にならないほどのセキュリティで守られている青藍魔法学園へと侵入し、白海明莉という素体を得る。


 魔法開発特別実験棟を元『五光』である花菱(はなびし)によって運営させ、そこでゆっくりと熟成させた。世界最強へと至ったリナリーを引き摺り下ろす発火剤となるように。1対1、一切の横やり無しで戦えば、リナリー・エヴァンスの右に出る者はいない。有象無象が相手に加えられたところで、その結果は変わらない。だから、起爆剤は外的要因に頼る必要がある。


 それが御堂縁。

 天地神明の読みでは、決着がつく前に御堂縁が介入してリナリーの邪魔をするはずだった。


 しかし、そうはならなかった。


 この場には、リナリー・エヴァンスと御堂縁以外にもいたから。

 シスター・メリッサと蔵屋敷鈴音、この2人の存在が天地神明の読みを外した。


 崩落を始めた廊下を走り抜け、怪訝な表情をしながらも全てを察した神楽宝樹に先導されて、蔵屋敷鈴音は側壁を蹴る。上へ、上へ、地上へと駆け上がるために。その肩に荷物のように担がれているのは、起爆剤となるはずだった御堂縁。


 葛藤はあった。

 今でも感情は落とし込めていない。


 それでも、御堂縁はなされるがままに担がれていた。


 白海明莉。

 先輩であり恩人。

 縁の初恋の人。


 そして。

 受けた恩を仇で返すかの如く、見殺しにした人。


 アレは白海明莉では無い。

 そんなことは縁にだって分かっている。


 アレは、白海明莉の皮だけ被った化け物だ。


 天地神明がそうした。

 縁の憎き仇であるあの男が、そうした。


 終わらせてやるのが正解だ。

 そんなことは縁にだって分かっている。


 分かって、いるのだ。


 それでも、心の中の自分が叫ぶ。

 やめてくれ、と。殺さないでくれ、と。


 あの時間違えた自分の選択肢を、ここで正すのだ、と。


 その慟哭は、ついに実現されなかった。


 縁は揺られている。

 蔵屋敷鈴音に荷物のように担がれて。


 自制心が勝った。


 鈴音の有無を言わせぬ撤退が。

 白海明莉と縁よりも近かったはずである鈴音の選んだ選択が。


 赤を越えた真っ白に染まるほどの縁の激情を鎮静化した。


 本当なら、縁はこの場に鈴音を連れてくるつもりは無かった。天地神明への怨念は自分だけのものだし、そこへ巻き込む気は縁は無かったのだ。協力を仰ぐのはあくまで鈴音でも対処できるレベルの事案のみ。今回の一件は、自分にすら手に余ることを縁は自覚していた。


 しかし、それでも連れてきた。

 その心変わりは、縁本人に起因するものではない。


 地獄を見たという後輩。

 目に余るほどの甘さを持っていたはずの白髪の少年。


 彼が使えるモノは全て使うと言わんばかりの覚悟で、縁へと声を掛けてきたから。天地神明へ向ける憎悪が、自分のそれと重なって見えてしまったから。そんな外的要因が深層心理で働いた。縁にその自覚は無いだろう。気付くとしても後。もっともっと後のことになる。


 中条聖夜にも、自覚は無い。

 今回の現象は、あくまでも偶然訪れたに過ぎない。


 それでも、結果は変わった。


 リナリー・エヴァンスと言う最強の駒はここで盤外へと弾き出されることはなく、今後もその名に恥じぬ働きが約束された。『ユグドラシル』主導で推移していた戦況はここで傾く。その駒1つを投入するだけで、不利な戦局悉くを解消できる魔法の一手。リナリー・エヴァンスをこの場に留めて置ける白海明莉(ジョーカー)はもういない。


 天地神明は神では無い。

 あくまで普通の人間である。


 どれだけ先見の明があろうとも。

 どれだけ知略を駆使した立案能力に長けていても。


 間違える時は間違える。

 分からないものは分からない。


 それでも、彼は1つの可能性だけに縋らない知能があった。


 ここでリナリーが退場して欲しいは本音。

 無理でも時間稼ぎとして利用しようが打算。


 天地神明たちは、秘密の抜け道を利用してエルトクリア魔法学習院から脱出を果たした。


 アメリカ合衆国魔法戦闘部隊『断罪者(エクスキューショナー)』総隊長、スカーレット・ウォーカーの魔の手から逃げ果せて。世界最強の魔法使い、リナリー・エヴァンスからの妨害を受けることもなく。


 ――『ユグドラシル』の悲願を叶えるための、一番の目的を達成させて。

 蛇足という名の後書き。

 今回初お披露目となった『虹色の魔力』について。


 リナリー・エヴァンスという人物が私の脳内に誕生した瞬間から用意していた彼女の切り札。やっぱり世界最強を名乗るなら全属性使って凄いことする奴じゃなきゃなー、みたいな。ただ使うだけなら複数人集まれば同じことできるでしょになってしまうので、あと一歩何かが欲しいよね、で生まれた必殺技でした。


 彼女の切り札は非属性無系統『創造』ではありません。『創造』魔法はその名の通り無限の可能性を秘めたものではありますが、発現させるものに応じて消費魔力も多くなります。その負荷にリナリー自身が耐えられないのです。故に、彼女の最大出力は今回登場したこの切り札となります。リナリーが魔法戦において基本五大属性を節操なくばら撒いているのは、この下準備のためでもありました。※それでもリナリーの魔力保有量や発現量は、一般魔法使いのそれとは格段に違います。


 ちなみに、当初の予定ではここで変色するのは『虹』ではなく『黒』の予定でした。理由は、色々な色を混ぜると段々濃くなって最終的に黒っぽくなるよねという素人的な考えで。しかし、そうすると現在絶賛上映中の神漫画、呪いを払うあの方々の一部が使うアレとほぼ一緒じゃん、何なら〇〇の衝突で生じる現象まで一緒じゃん、と恐れ多くなり急遽変更した次第です。虹は虹で格好良くない?(思考停止)


 更にちなみに、魔力のバグキャラである我らが主人公・中条聖夜がこの『創造』魔法を所持していた場合は、相性が良すぎて『虹色の魔力』を使うよりも遥かに及ぼす影響が大きくなるでしょう。だから彼がこの現象を使う必要はありません。そもそも基本五大属性に加えて光属性と闇属性も全部使える魔法使いそのものがほぼいないんですけどね。


 普段はあまりこうした裏要素的な内容は語らないのですが、ワクチン打って頭がぼーっとしていたためついつい筆が乗ってしまいました。てへ。

前へ次へ目次