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第37話 ノートvsジン

「この後、予定空いてるかな?」


 10階層探索からの帰り道、ジンから尋ねられる。


 結局、先ほど俺が感じた気配はレインボークリスタルゴーレムのものであった。

 そいつを倒した後、さらに数体ほどのレインボークリスタルゴーレムを倒して、時間も時間となってしまったので、帰路に就くことにした。


 ダンジョンの入り口がある建物から出る。

 街へと続く道は橙色に照らされていた。時刻はとっくに夕方だ。


 もちろん俺に予定などはない。

 パーティーメンバー以外にこの街で仲の良い人なんていないし、行きつけの店なども持っていない。


 俺の現状を改めて見つめ直してみると悲しくなってきた。

 まあ、修業ばっかりしてたから、友人がいないのも仕方ないよな……?

 あまりネメやエリンのことを馬鹿にできないような感じがする。

 とりあえずジンには空いていることを伝えておこう。


「大丈夫ですよ。で、どうかしたんです?」


「よかった。これから久々に手合わせでもしようかと思って」 「いいですね」


 突然の申し出に胸が躍り出す。

 なにしろ二カ月ぶりの手合わせなのだ。楽しみに思わない方がおかしい。


「そうだ。ネメ姉さんも来てくれませんか?」


 前をとぼとぼと歩いていたネメに話しかける。

 振り返った彼女は目をぱちくりさせながら、こちらを見上げてくる。


「なんでです?」


「理由は秘密ってことでいいですか?」


「わかりましたです! ネメと戦いたいのですか! 売られた喧嘩は買うです!」


 俺に向けて拳を数回突き出してくる。


「ノートなんてワンパンで沈めるです!」


 彼女の意気込みは大層なものだ。

 もちろん、ネメの推測は見当違いも甚だしい。

 このまま勘違いさせておくのも面倒なので、一言だけ言っておく。


「違いますよ。理由は着いてからのお楽しみです」


「もしかして……告白です……?」


「……違います」


 さらに面倒な勘違いをしないでくれ……。




 こうして俺、ジン、ネメの三人は人気のないダンジョン近くの空き地にやってきた。

 普段、ジンと手合わせしているいつもの空き地である。


 二人の立ち位置もいつもと同じ。

 大人十数歩分ほどの距離で向かい合っている。


 唯一、いつもと違うのはネメの存在である。

 彼女は俺達二人の間でおろおろとしていた。


「ネメはどうして呼ばれたです?」


「怪我をした時の回復役として来てもらいました」


「告白じゃなかったです⁉」


「そう言ったじゃないですか……」


 まだその見当違いの推測してたんだ……。

 肩を落とすネメを白けた気持ちで眺めていると、ジンから声がかかる。


「それはどちらかが怪我をするって意味なのかな?」


「まあそうですね」


「それは楽しみだね。ノート君が一発ボクに当てる気なんて」


 彼は元々細かった目をさらにほころばせる。

 ジンの想像と俺の思い描いている展開はかなりかけ離れている気がするが、このまま誤解させたままの方が、ジンに一泡吹かせられそうだ。

 あえて否定をしないで頷いた。


「ネメ姉さん、そこにいると邪魔なんで、戦いに巻き込まれなそうな場所に避難しておいてください」


「はいです」


 てくてくと空き地の端へ駆けて行くネメ。

 その姿を見送ると、腰に差してあったダガーを抜いて構えた。

 ジンもこちらの動きに応じて前傾姿勢になる。

 武器は抜いていないものの、完全に臨戦態勢。

 今の彼相手に少しでも油断をすれば、一瞬で距離を詰められ、勝負は決してしまうだろ う。

 絶対に油断はできない。そして、するつもりもない。


 同じように前傾姿勢になり、向かい合う暗殺者の一挙手一投足に集中する。

 ジンが動き出すタイミング│すなわち《絶影》が発動される瞬間を見逃すまいと、神経を尖らせる。

 目の前の彼に動き出す様子はない。

 おそらくこちらを警戒しているのだろう。


 ジンレベルの暗殺者にとって、俺なんて本来、警戒するに値しない実力の人間だ。

 しかし、午前中の《索敵》の件や、ネメを呼ぶというシチュエーションの変化により、こちらのことをかなり警戒している。


 何か俺に策とやらがあると思っているのだろうか。

 もちろんジンに勝つ小細工などは用意していないし、無駄な思い過ごしってやつだ。

 今回は正面突破で行かせてもらう。


 息を吐き、ダガーを持つ手をほんの少し緩める。

 気が緩んだとジンに思わせる、小さな、とても小さな合図。

 彼ほどの戦闘慣れした人でなくちゃ見逃すくらいの僅かな合図だ。


 でも、ジンなら確実に気づき、そこを突いてくる。

 もしかしたら、俺の動作がフェイントであると見破られるかもしれない。


 だけど、彼なら動く。

 たとえフェイントだとわかっていようとも、それにビビッて安全マージンを取るほど、俺とジンの実力は拮抗していない。

 だから俺は、ジンが動くと確信して。


 ――《偽・絶影》。


「――《絶影》」


 視界が闇に染まる。

 網膜が周囲の状況を理解する速度を超えて、俺は後ろに跳んだ。


 首元を摑もうと放たれたジンの右手を屈んで避ける。

 目で見えなくても。今の俺なら。20階層での極限状態で研ぎ澄まされた俺の《索敵》なら。


 ――ジンの攻撃が視える。


 脳裏に映る黒い影の動きに、ほんの僅かだが揺らぎが視える。

 おそらく動揺している。驚いている。


 だからといってジンの動きが遅くなるわけじゃない。

 すぐさま動揺を振り切ったのか、普段通り、いや普段より鋭い攻撃が飛んでくる。

 足技。フェイント。その他諸々。


 対する俺はただ避けるのみ。

《索敵》で対象からの敵意は読み取れるので、攻撃のタイミングは正確に把握できる。

 フェイントは怖くない。恐れるべきなのは足技だ。

 とりあえず過剰に距離を取って、足技の範囲から逃れる。


 ジンはそれらの攻撃で俺を仕留められないと知るや否や、漆黒の短剣を持ち出す。

 得意とする【形状変化・鉱物】のスキルを使った戦い方に移行するつもりなのだろう。


 あれはまずい。

 彼のダガーは伸縮自在なせいでレンジが測りにくい。

 刀身を縦横無尽に操れるせいで、攻撃の線も読みにくい。

 まさに近接戦闘殺しといっても過言じゃないくらいの戦い方だ。


 あれを避けれるのか? 心の内の不安に構わず、容赦のない刺突が飛んでくる。

 幾度も顔面をめがけて放たれる。


 あれに当たったら死ぬ。本当に。

 ふざけんなよ。殺される。

 ネメを連れてきたのが間違いだった。

 戦闘後に現れる《偽・絶影》の反動を癒してもらうために連れてきたのに、今のジンはその状況を、どうせネメの回復魔法があるからと、手加減なしで攻撃することに利用している。


 狙いすますように鳩尾に突きを入れてくる。

 身体を捻って、さっきまでダガーだったものの剣先を避ける。


 すると今度は、黒い剣が直角に折れ曲がり、足の甲を突き刺さんと襲いかかってくる。

離脱(ウィズドロー)》で左足を弾くように跳ねさせ、黒の追撃を躱す。

 そのまま二歩、三歩と《離脱(ウィズドロー)》を連続で発動し、距離を取る。


 ジンのスキル、【形状変化・鉱物】は名の通り、触れている鉱物の形状を自由自在に操るものだ。

 変化する形状に制限はないが、質量と体積までは変えることができない。

 刀身を伸ばせば伸ばすほど、切っ先は細くなり脆くなる。

 あまりに伸ばしすぎてしまえば、非力な俺でも簡単に手で折れる耐久性になってしまうだろう。


 ジンもこれ以上、手元の剣だけでの追撃は難しいと判断したのか、《縮地》で距離を詰めてくる。

 距離を詰められるのは避けたい展開だが、距離を取ったところでジンを攻撃する手段もない。


 そもそも、俺は攻撃アーツを覚えていないのだ。接近戦でもジンに勝てる見込みはないだろう。

 勝ち筋が全く思い浮かばない。

 それでも身体を動かさなければ負けてしまう。だから、動き続けるしかない。

 俺の拙い攻撃がジンに当てられるチャンスを待つだけだ。

 今はジンの攻撃を躱して、ひたすら耐え――。


 ――えっ?


 突如、右足を強く引っ張られる感覚。

 不意に働いた力に意表を突かれた俺は体勢を崩し、受け身も取れないまま後ろ向きに地面に叩きつけられた。


「――ッ」


 頭と背中を強く打つ。

 衝撃が肺を襲って、息が漏れ出る。肋骨が軋む音が響く。

 目の前に広がるのは夕焼けに染まった空。

 影で黒ずんだ雲が上空には浮かんでいる。


 気がついたら俺は仰向けで倒れていた。

 いや、倒されていたという方が正しいか。


 ――何が起きたんだ?


 痛みより先に出たのは疑問だった。


「ボクの勝ちだね」


 と、見下ろしながら声をかけてくるジン。

 その視線を無視して、上半身を起こして右足に目を移した。


 足首には黒い紐が巻きついている。光沢があって、張りのない弛んだ紐。

 紐の先はジンのズボンの左裾の中に繫がっている。


「……は?」


 意味のわからない状況。

 ジンの顔に視線を向けると、彼は笑っていた。手も振っている。

 右手には案の定、黒いダガーが。

 そのダガーの質感は、右足に巻きついた紐と似通っている。


「……一体どういうことですか?」


「どういうこともなにも│」


 そう言って、ジンはズボンの左裾を捲った。

 俺の右足に巻きつく紐は、ジンの左足のアンクルバンドへと繫がっていた。


「これ、金属でできたアンクルバンドなんだよね。だからこういう風に自由に操れるってわけ」


 右足に巻きついていた黒い紐はほどかれ、うねうねとくねり始めた。

 まるで植物モンスターのように動いている。


「ずるくないですか……?」


 ダガーは操れるのは知っていたが、まさか手だけでなく身体に触れている金属まで操れるなんて。強スキルすぎる……。


 スキルの概要を説明された時、鉱物でできた物質の形状を操れるとしか言ってなかったし、手元のダガーだけに注意していた自分が悪かったけど、それにしても納得しかねるずるい手だ。


「まあね。自分で言うのもなんだけど、初見の人はほとんどこれに引っかかるよ。昔からお世話になっている奥の手ってやつだね」


 足首から伸びた黒い紐は剣状になって、地面から生える雑草を刈り取った。「こうして攻撃することも可能だよ」


「もしかして右足にも着けていたりします?」


「もちろん。他にも腕や腰などにも仕込んであるね」


 反則でしょ。絶対勝てないわ。


「強すぎじゃないですか、そのスキル?」


「そんなことないよ。確かにこの小技は対人の近接戦闘には使えるけど、遠い距離の相手との戦いには意味ないからね。あとはダンジョンにいるモンスター相手だと、攻撃力が足りなくて、有効打が与えられなかったりと不便なんだよね」


「そうだとしても、便利に感じますけどね」


 戦闘系のスキルを持っていない自分にとって、ジンのスキルを応用した戦い方は羨ましく思えてしまう。

 ただでさえ俺とジンの戦闘能力はかけ離れているっていうのに、そこにスキルという埋められない差があるのは大きい。


 ジンの奥の手を知ってしまった今、手合わせで彼に一矢報いる光景が思い浮かばなくなってしまった。

 ましてやジンのことだ。もう一、二つくらい奥の手を隠していてもおかしくない。


「それよりネメ姉さん。回復スペルお願いできますか」


《偽・絶影》の反動で、関節やら筋繊維やらが痛みで悲鳴をあげている。

 短い時間の発動なら大丈夫かと思っていたが、どうやら大丈夫でないようだ。


 このアーツは強力だ。

 それ故に、まだ鍛えきれていない身体には負担がかかりすぎる。

 その結果、アーツを解除した途端、痛みに襲われ動くこともままならなくなる。


 この調子だと一人の時に《偽・絶影》を発動するのは難しそうだ。

 長時間使えば 20 階層の時のように動けなくなって気を失ってしまうし、発動を短い間に限定しても痛みで隙ができてしまう。

 その隙は戦闘中なら致命的だ。

 なかなかジンのように上手くはいかない。


「えっ……はいです!」


 まさか自分に声がかけられるとは思っていなかったのか、ネメはビクッと肩を跳ねさせる。

 その後、ネメは「えいっ」と言いながらスタッフを大きく振った。

 すぐさま俺の身体は青緑色の光に包まれる。


「どこか怪我でもしたのかい?」


 身体の節々の痛みが引いたのを確認していると、ジンに尋ねられる。


「怪我というよりアーツの反動で身体を痛めたというか……」


「なるほどね。そうだ、すごく驚いたよ。まさかノート君が《絶影》を使えるようになっていたなんて」


「ジンさんの《絶影》より速度は遅いですし、発動後の反動が大きいですしで、まだまだ未完成ですけどね」


「そんなことないよ。ここまでできればあとはもうちょっとだよ。どんどん練習していけば、すぐに上達していくよ。いずれはボクより速くなるなんてこともあるかもしれないね」


「それはないでしょう……」


「そうかな?」


 ジンは持っていたダガーをしまい、手を差し伸べてきた。

 俺は彼の手を摑んで立ち上がる。


「それはそれとして、この調子だと、ノート君にそろそろ攻撃アーツを教えても良さそうだね」


「攻撃アーツ……」


 その言葉に胸が熱くなる。

 やっとか。やっと認められてその段階まで来たのか。


到達する者(アライバーズ)』に入って、一年近くが経った。

 このパーティーで最初に言われたのは、《索敵》やら《罠探知》などのサポート系アーツを身につけるようにということだ。

 しかし、当時から俺の中には攻撃アーツを学びたいという気持ちが燻っていた。

 その願いがようやく叶うのだ。


 冒険者の花形。戦闘の中心となる技術。

 それが攻撃アーツである。

 いくら他のアーツが上達しても、攻撃アーツができないなら一人前の冒険者とは言えないだろう。


 半人前の冒険者から、一人前の冒険者になれる権利を遂に手に入れた。

 それだけで満足しちゃいけないのはわかっているけれど、やっぱり嬉しいものは嬉しい。


「ありがとうございます! よろしくお願いします、ジンさん!」


「まあ、教えるのはボクじゃないんだけどね……」


「えっ⁉」


 予想外の言葉に驚いて、声をあげてしまう。

 ジンは足りない言葉を補足するため、口を開いた。


「一応、ノート君の戦闘職(バトルスタイル)は盗賊だよね。ノート君にはボクみたいな暗殺者の攻撃アーツより、本職である盗賊の攻撃アーツを覚えて欲しいんだ。二つの職業は同系統だから使えるアーツは似ているけど、相違点もちらほらあるからね」


「ということは、ジンさん以外の人から教わるってことですか? 暗殺者じゃなくて盗賊の人から」


「そういうことになるね。この街で有名な盗賊の人に話をつけてあるから、師匠探しは心配しなくていいよ」


「一体誰なんですか、その人? 俺の知っている人ですか?」


「リースっていう女の子だよ。知っているかな? 彼女は『復讐の戦乙女(ヴァルキリー)』で盗賊をやっているんだけど」


「知っていますか、ネメ姉さん」


「もちろん知っているです! そのくらい『復讐の戦乙女(ヴァルキリー)』は有名なパーティーです!」


 パーティー名は俺だって知っているが、正直どこのパーティーに誰がいるかまでは把握していなかった。

 ピュリフの街に来てからある程度経ったけど、噂とかこの街の事情は詳しくない。

 自分のことで精一杯だったというか。

 周りに目を向ける余裕がなかったというか。


「どんな人かわかります?」


「会って話したことないのでわからないです! ネメはちょっと初対面の人が苦手なのです!」


 右手でグーを作りながら、ドヤ顔で話されても困る。

 そういえば忘れていた……。ネメが人見知りなこと……。


「変な人じゃないから安心して大丈夫だよ。少なくとも『到達する者(アライバーズ)』のメンバーよりかは常識人だから」


「なるほど――」


到達する者(アライバーズ)』の中でも変人ランキング上位に入るネメに目を向けると、偶然にも目が合ってしまった。


「どうしてこっちを見ているんですか?」


「なんでもないです」


 全然なんでもない表情じゃないんだけど……。

 俺って変じゃないよな……?

 少なくともネメよりは変人じゃない自信だけはあるんだけど……。


「まあ、ジンさんがそう言うなら安心ですね。欲を言うなら、ジンさん自身に教わりたかったですけど」


「ごめんね。でも、ボクは盗賊アーツ専門ってわけじゃないし、リースの方が上手く教えられると思うよ」


「わかりました。そういえば、どうして暗殺者アーツを教わるんじゃ駄目なんですか? 盗賊アーツも暗殺者アーツも大して変わらないイメージがあるんですけど……」


「暗殺者アーツはそもそも人を殺すための技術だからね。モンスターを相手取るには向いていない場合が多いんだよ。それにアーツっていうのは本番的な、命がけの状況の方が身につきやすいんだ。戦闘職(バトルスタイル)によって上達しやすい条件は少しばかり変わるけどね。特に暗殺者アーツなんかは人を殺すか、人に殺されるかの状況でこそ上達しやすいから、盗賊アーツに比べ鍛えにくいんだ」


「でも、ジンさんだって暗殺者アーツ上手いじゃないですか。そういう例外だってあるんじゃないですか?」


「確かに例外はあるかもね。だけど残念ながら、ボクはその例外ってやつではないよ」


 何の考えなしに放った言葉は、即座に否定される。


 語るジンの口調は一筋の笑みもなくて、全く冗談に聞こえない。

 そもそも、ジンは冗談を言うタイプでもない。


「そ、それって……」


 咄嗟のことに驚いて戸惑う俺をよそに、ジンは淡々と続けた。


「ボクが暗殺者として活躍できているのは、誰よりも人を殺してきたからだよ。君が思っているほどボクは善人じゃない。ましてやこの街にいる一番の悪人といっても差し支えないんじゃないかな?」


 ジンの言葉に対する答えが見つからず、ただ黙り込むことしかできない。

 俺にはジンが人を殺している姿なんて想像できないし、そんなのは自分の知っているジンじゃない。

 俺の知っているジンは優しくて、頼りがいのある『到達する者(アライバーズ)』でのジンだけだ。


 この瞬間になって、俺はパーティーメンバーのことを何も知らないということに気づかされた。

 ジンだけじゃない。フォースだって、ネメだって、ロズリアだって。

 エリン以外のメンバーが、このパーティーに来る前に何をしていて、どうやってこの街にたどり着いたのか答えられない。


 その事実に俺は驚きと僅かばかりの寂しさを感じたのであった。


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