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デュプス城

 一行は町長と共に馬車でデュプス城に向かっていた。

 町長も現状を伝える為同行した。


 ゾゾは言った。

「遂に王様に会えるんですね」


 ボジャックは言った。

「俺達いつの間にか有名人?」


 ジェイニーは言った。

「救国までは行かないけど町を何とか救えたし、そうそう出来れば王様に孤児院の事を頼まないと」


 クラビは言った。

「それ切り出すの緊張するね。そうそうベルスはデュプス騎士団に入ったんだっけ、久しぶりにあえるな、マークレイ?」


「あ? ああ……」

「どうしたんだ?」

「何でもないさ」


 マークレイは物思いにふけっていた。

 過去に戻れるわけじゃないけど、俺は十二歳位までは皆に尊敬されてた。尊敬して貰ってた、自分で言うのもあれだけど。


 あれから色々問題起こした後悔い改めたけど、あの時みたいに皆に尊敬され自分も自分を好きになれるにはどうすれば良いんだろうか。

 別にマリーディアの事は関係なく。


 ミッシェルは言った。

「物思いにふけっちゃって。俺は忍者だから相手の考えてる事大体わかるよ」

「えっ⁉」


「冗談冗談」

「か、からかわないで下さいよ」

 そして遂に二日後デュプス城に着いた。

 城下町から見てもやはり城は大きい。


「これがお城」

「こんなでかくて綺麗な建物初めて見るよ」


 そして城門まで来た。

 話は通じていたらしく兵達が出迎えた。


 そして何とベルスがいた。

「久しぶり、俺も案内するよ」

 

 そして一直線に王の間へと来た。

「おお、よくぞ来なさった」

「ははーっ」

 町長は膝まづいた。


 皆もそれに続いた。

 デュプス王は切り出した。

「顔を上げたまえ」


 皆は顔を上げた。

「そなたたちの働き、誠に見事であった。若い冒険者の君達がサブラアイム軍の司令官まで倒すとは。それにアンドレイも来たのであろう」

「勝てませんでした」


「そんな事は良い。破壊行為を最小限に抑えてくれた。君達はサブラアイムとこれまで戦って来たのか。大変だな。しかし何故追われているんだ」


「秘密を知った事と」

「事と?」


 クラビは女神を瓶から出した。

 すると女神は等身大になった。

「おお」


「私達神族が直接アンドレイを倒す事を頼んだのです。何故ならアンドレイは人間ではない怪物だからです。そして司令官クラスたちも悪魔なのです」

「な、何と」


「彼らには恐らく話あい等通じません。近いうちに本格的にデュプスに攻め込んで来るでしょう」


「では我々も戦争をしなければならんのか」

 町長が言った。

「先日の事件で国民のサブラアイムへの怒りと憎しみと悲しみはかなり上がり戦争をしてくれと言う声も出ております」


「そ、それは駄目ですよ!」

 クラビが言った。

「アンドレイを倒せばいいんでしょう? なら僕達が行って倒します」


 王は言った。

「し、しかし相手は大軍勢じゃぞ? 君達だけで」

「全員倒すと言うよりアンドレイや司令官を倒せば兵達は逃げると思います。もう少しだけ待って下さい。今は力が足りないけど」


「アンドレイと戦ったのか」

「はい、今じゃ歯が立ちませんでした。でも必ず力を付けて倒して見せます。一か月以内に」


「一か月」

 と皆は言葉を飲んだ。


「そうじゃな。それ以上サブラアイムの暴挙が続けば戦争しかない」

「おいおい孤児院の契約の時と同じ無茶言って。おっと孤児院の話を」


 王は言った。

「分かった、孤児院に寄付しよう」

「やった!」


「でこれからどうするつもりだね」

「一直線にサブラアイム城へ、と言いたいですが、力を付けねばなりません」



 

 

 



あれ?スタグラーって何か甘くない?見逃してくれてるみたいで、と感じた方いると思いますが彼は主人公に死なれると困る理由があり、そこが説明不足だったと思います。今後55部分以降に書きます。

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