オマケ・後々2作目以降に書くかもしれない話(新作小説の概要)
これらはまだ書くかどうかも決まっていませんが、『できれば書いてみたい』と思っているネタです。
もし気になったなら、ご意見のほどお願いします。
1・先輩とその母と施設の子
概要・俺、結城健一は、自宅兼テナントの入る不動産の管理業……という名のほぼフリーターである。得意なことと言えば、料理を作ること、趣味は外出と読書くらいだ。
そんな俺が、翌日以降の料理の材料を買うべく夜に買い物に出かけたら、桜が舞う中で1人の女の子に出会った。
桜庭摩那、と名乗った少女に、『こんなところでなにしてるの?』と聞いた。
それが、俺と、俺の先輩とその母親と、施設から逃げてきたという女の子を交えた同居生活の、全ての始まりだった……。
結城健一
性別・男性 年齢・22歳
身長178cm
趣味・外出、料理、読書
備考・都内在住の男性で、両親から受け継いだビルに居住している。
両親は健一が学校を卒業すると同時に早隠居し、田舎に引っ越してしまったため、現在は1人暮らし。
高校を卒業すると同時に警察学校に入学して勉強を積んだものの、両親が隠居して田舎に引っ込むという話を聞いたために警察官になるのを諦め、両親の経営するビルを受け継いだ。
兄弟はいなかったものの、幼馴染で小学校以来の先輩であった長岡律華の影響もあって、どちらかと言うと年上に弱い。
それでいて年下に対してはそんな律華の気質とやり方を受け継いで面倒見がいいため、律華と華織を除けば年下にモテる傾向にある。
ある日、趣味の外出(電車に乗るだけではなく、都内各所を歩き回ったりもする)から帰った際に桜庭摩那を見つけ、彼女を見つけたことを律華に知らせてから連れ帰ったことで人生が変わる。
律華、律華の母である華織、そして拾った女子大生くらいの年齢である摩那の3人に惚れこまれ、大変な日々を過ごすことになる。
長岡律華
性別・女性 年齢・23歳
身長170cm
B/W/H・92cm/60cm/88cm
趣味・健一弄り、格闘訓練
備考・目黒警察署捜査一課所属の警察官。警察学校をトップの成績で卒業したエリートで、階級は部長刑事。
格闘技を得意としており、SATや自衛隊の第一空挺団に通じるという噂さえある。
気っ風と面倒見が良く、幼馴染の健一のことを弟のように可愛がりつつ異性としても意識していた。
健一が警察官にならなかったことは残念に思いつつ、現場を経験するために配属された目黒署が自宅と健一の家に近かったことから、休みの日には度々健一のところへ赴いて食事をご馳走になっている。
本人も料理ができないわけではないが、どちらかと言うと食べる方が好き。
健一から『家出少女かもしれない』という連絡を受け、少年課と生活安全課に連絡をしつつ、畑違いではあるものの自分が健一の元へ赴いて初動に当たる。
その結果、摩那の住んでいた養護施設で性的虐待が日常化していることを知り、少年課と生活安全課に要請して容疑者一同を確保してもらう。
最初は自分のところで摩那を引き取るつもりだったのだが、摩那が健一のことを気に入ってしまったために健一を取られるのではないかと危惧を抱き、母親である華織共々、健一の住んでいるビルに『未成年に手を出さないか監視する』という名目で住み込むことになる。
イメージモデルは某絶唱アニメの『ただの優しい』お姉ちゃん。
桜庭摩那
性別・女性 年齢・19歳
身長・162cm
B/W/H・75cm/49cm/80cm……数か月後に86cm/55cm/89cm
趣味・食事、勉強
備考・目黒区の児童養護施設、『鴨葱の里』の児童だったが、13歳の頃から性的虐待を受け続けていた過去を持つ。
19歳になった春のある日、施設の職員の目を盗んで脱走する。
施設そのものも経営が上手く行っていたとは言えなかったことと、自分の食事を年下の子供たちに回していたせいか、食事も満足にとれていなかった。
そのため、健一と出会った時にはガリガリに痩せており、頬もこけているほどの栄養失調寸前だった。
教育は義務教育である中学校までで止まっているが、長年虐待を受け続けていた影響から人の表情や仕草に敏感になっており、料理の味付けからも人の感性を読み取ることができる。
教育不足による子供っぽい雰囲気とは裏腹に感性の鋭い女の子である。
健一と律華に保護された時に健一の家で食べた肉じゃがの美味しさから、健一が『優しくて暖かい人』であると感じ取り、律華が『ひとまず自分の家に引き取る』と言ったにもかかわらず『健一のところに居たい』と駄々をこねる。
結果として律華とその母である華織が引っ越してくるきっかけとなった。
共同生活を営むようになってからは律華と華織に勉強を教えてもらっている。
イメージモデルは某絶唱アニメのノコギリ子供体形娘
長岡華織
性別・女性 年齢・43歳
身長・169cm
B/W/H・100cm/64cm/98cm
趣味・子供の面倒を見ること、家事、エロいこと
備考・長岡律華の母親で、アラフォーにもかかわらず30代前半にしか見えない若々しい外見を持った美魔女で、律華と並ぶと姉妹によく間違えられた上でナンパされる。
全体的に豊満な体つきであり、幼い頃から知っている健一に激しいスキンシップをよくする。
律華が引き締まった存在であれば、華織はゆるふわ、といった存在。
元は旧家のお嬢様だったのだが、高校を卒業してすぐに当時エリート警察官になった夫と結婚し律華を授かる。
しかし、夫は律華が10歳の時にとある捜査に携わっていた際に犯人に殺されて殉職してしまう。
以後は実家のサポートも受けつつ律華を1人で育ててきたが、律華が健一の家に引っ越すという話を受けて『ケン君とならいいわね』と快く見送ろうとした……のだが、元々いいところのお嬢様で、世間知らずかつふわふわ系の母親を1人で残すことに不安を覚えた律華により、マンションを引き払って健一のところに同居させてもらうことになる。
以後は健一と共に家事や料理を担当し、摩那の心もがっちり掴む。
しかし、一緒に買い物や外出をした際に若かりし頃に夫と出かけた感覚が蘇ってしまい、健一に好意を抱くようになる。
『娘の将来のお婿さんなのに』と後悔するものの、その背徳感が余計に彼女を禁断の恋へと走らせてしまうことに本人は全く気付いていない。
ちなみに、そんな母の想いは娘にバレバレだったりするのだが、『まぁ、お母さんだからね……』と変な納得をされる始末で、摩那と違って半ば放っておかれている。
下手になにか言っても認めないか余計に燃え上がるだけだと考えている律華からは、特になにも言われていない。
イメージモデルは某第4次聖杯戦争の聖杯の器となる女性。
笹川陸
性別・男性 年齢・47歳
身長・168cm
趣味・食べ歩き
備考・長岡律華の上司にあたる目黒署の捜査一課長で、律華の父の昔馴染みでもある。
母親に外見がよく似ている(中身は全く似ていないが)律華のことをいつも気にかけていて、なにかあると声を掛けている。
昔は華織に想いを寄せていたのだが、今となっては彼女の幸せを見守るのみとなっており、律華のよき理解者となっている。
健一のことは『優柔不断そうだが面倒見がよく、女性に慕われやすいタイプ』と律華の話だけで見抜いた上で、その女性関係に悩む姿を見て笑っている人。
いわゆる『おやっさん』的な立場。
イメージは『刑事で仮面ラ○ダー』の課長。片岡鶴○郎似
2・魔王国・日本
あらすじ……
中露とのヒヤヒヤを抱えつつもなんとか平和に過ごしている国、日本の新宿に、突如として異世界からの転移門が開いた。
転移門の中からは多数のゴブリン、ラミア、オーガ、オークやドラゴン、ヴァンパイアやアラクネなどの魔獣とも魔族とでも言うべきモンスターたちが姿を現した。
人々は『すわ異世界からの襲撃か』、『小説のようなことになるのか』と肝を冷やしたが、その中心にいた美女・魔王女ラズラが『助けてください』と叫んだ。
人々が意味も分からず呆けていた直後、彼女たちの後を追うかのように鎧兜に身を包んだ軍勢が姿を現し、魔物たちだけでなく日本人にまで攻撃を開始した。
これは、なし崩し的に基本的人権を尊重せざるを得ない日本国が、世界を超えた面倒極まりない国家間の争いに巻き込まれた話である。
登場人物
加賀出雲
性別・男 年齢28歳
身長179cm
趣味・読書(ただしラノベや漫画がメイン)、昼寝、ゲーム
備考・主人公。基本的には温和な人物で、争いは好まないものの食いっぱぐれないこととまじめに頑張ればいいということから自衛官になった男。
そのため、まじめさはあっても非情さはないにもかかわらず、有事の際には心を切り替えてあっという間に敵を倒す活躍を見せる。
名前だけならばむしろ海上自衛官に間違われそうな名前だが、間違いなく陸上自衛隊員である。
陸上自衛隊練馬駐屯地所属第一師団の3等陸尉で、非番の時に新宿へ遊びに来て事件に巻き込まれた。その際に聖騎士パイラに襲われそうになったラズラを助けたことで縁ができる。
当事者として逃げることもできないと判断した彼は人々を避難させようと奮闘した。
その結果日本人も魔族も助けたことを功績とされて政府の意向で昇進、2等陸尉となる。
新宿戦役の後、異世界へ転移させられた日本の最前線で戦う人物として『特殊派遣戦闘団』の重要幹部となる。
なお女性との交際経験はないに等しいが、妹がいたこともあって女性への対応は割と手馴れている。
助けた魔王女ラズラに加えて、敵であるはずの神聖アルセニク王国聖騎士パイラ、さらに部下の千早千歳から慕われるようになる(千早は元々だったが)。
そうは見えない、とよく周囲に言われるので隠しているが、レンジャー徽章と空挺徽章を持っているという猛者でもある。
魔王女ラズラ
性別・女性 年齢・18歳
身長・164cm
備考・異世界『イトストン』に存在する魔獣や魔族と人が共存する国、『クロマイト王国』の王女で、本作のヒロイン。
その性格は心優しく、人も魔族も問わずに愛する心の持ち主。
本名はラズラ・クロマイト。
見た目は人間そっくりだが背中に虹色に輝く蝶のような羽をもつ人物である。
強力な魔術を使いこなす人物で、人間基準で言えば大魔導師をも遥かに超え、ハイエルフや竜人族といった『超人』すらも凌ぎ、イトストン基準では『神』に最も近いといわれる存在。
人も魔族もなく平和に暮らしていることを願っていたが、人族最強の国である神聖アルセニク王国がいきなり『魔族排斥』を掲げて戦争を仕掛けてきたため、応戦せざるを得なくなる。
争いを止めようと交渉に向かったクロマイト王国国王であり、ラズラの父であったルチル・クロマイトは人間たちの騙し討ちにあって討ち取られてしまった。
その後執政権と軍事権はラズラの手に渡ったものの、戦争を文字と勉強でしか知らなかった彼女に指揮を執ることは難しく、人族より単体では優れた存在であった魔獣や魔族も敗戦に敗戦を重ねた。
結果彼女は国民を異世界へ避難させようと試み、日本へ繋がった。
これが本編開始の時間軸となる。
その後は国の代表として日本に対して戦争に巻き込んでしまったことへの謝罪や、それを含めて助けてもらえないかという話をする。
最初は国家間紛争に加担することに渋っていた日本だったが、彼女が政治家たちの思念を読み取り、『王国を取り戻していただいた暁には、日本が必要とする鉄鋼・燃料資源は格安で輸出する』と告げ、政治家たちの思念を読んだと発言したことで政治家たちから『油断のならない、しかし味方にしておきたい存在』と思われるようになる。
そして神聖アルセニク王国の術中によって『国土転移術』の儀式により、日本が『イトストン』に転移した後は自ら日本の同盟国を名乗り(政府公認)、日本に様々な形で協力することになる。
本人が罪滅ぼしと『自分を真っ先に助けてくれた人の側にいたい』という意味も含めて最前線に行くことを望んだため、加賀の部隊に配属となった。
加賀には助けられた時点で惚れてしまい、『チョロい』と周囲から言われて『そうかもしれません』と言いつつもその思いを貫き通すことを決める。
実は空間神ユニクロンの血を引く存在で、異世界への転移門を開くといった力は神の血筋ゆえに持ち合わせていた技量であったことが明らかになる。
聖騎士パイラ
性別・女性 年齢・17歳
身長・170cm
備考・異世界『イトストン』に存在する人族最強の国『神聖アルセニク王国』の排魔騎士団において、弱冠17歳という若齢にもかかわらず最強の聖騎士。
本名はパイラ・フール。
その手に握る聖剣『マグニフィセント』と魔剣『アトロシアス』の力により、強大な力を持つオーガやドラゴンであろうとも頑健無双なベヒーモスやゴーレムであろうとも紙のように切り裂いてきた。
本来人間に魔剣は使用できないはずだが、彼女は聖剣も魔剣も使えるという特殊な存在であった。
本当は心根の優しい少女なのだが、王国の魔族排斥政策による徹底した教育もあって『魔に属する者は全て敵である』と考えていた。
そのため、魔王女ラズラを倒すことに関してもなんら疑問を抱かず、それどころか他の騎士や兵士たちがクロマイト王国に居住していた人族や亜人族をなんの躊躇いもなく殺害・凌辱していくのを見てもその当時はなにも思わなかった。
ラズラたちが異世界(日本)に逃げることを知った王国はパイラたちの排魔騎士団に殲滅を命じた。
その結果、一歩遅れてラズラの開いた転移門を潜って騎士1500人、兵士4000人、魔導師500人と共に新宿に現れる。
当然のごとく『その場にいたから』という理由で王国軍は日本人も魔族も問わずに殺戮を始めた。
だが無抵抗に逃げ惑い、魔力の欠片も感じられない人々を見て、『本当に魔に属する者なのか?』と疑問を抱く。
そして、目の前で腰を抜かしていた自分と同い年の女子高生を見て、一応と言わんばかりに剣を振り上げたところでその女子高生をラズラとその側近たちが守ったことから彼女との因縁が始まる。
日本、そして台湾とトルコがイトストン世界に転移してきた後は連戦連敗を繰り返す王国と、その支配体制に疑問を持つようになる。
そして戦場で出会いながら自分を見逃した加賀出雲に興味を抱くことになる。
後で明らかになるが、実は出生に秘密があり、魔剣を使用できる理由がそこにある。
千早千歳
性別・女性 年齢・22歳
身長・156cm
備考・陸上自衛隊練馬駐屯地第一師団所属の2等陸曹で、加賀の部下。
日本人の女性とアメリカ海兵隊の幹部との間にできた日米のハーフで、見た目は金髪碧眼の美少女にしか見えず、人には某さすおに小説に登場する日系アメリカ人女性キャラに似ていると言われる。
加賀の部隊に配属になった際には加賀の温和の雰囲気から『この人大丈夫なの?』と疑問を抱いたが、配属後に加賀が見せたオンオフのギャップに驚かされ、彼に魅了された最初の女性となる。
新宿には加賀と買い物に来ていた(本人はデートのつもりだった)が、クロマイト王国と神聖アルセニク王国との戦いに加賀共々巻き込まれてしまう。
最初は加賀に逃げるように言われていたが、『どうせ死ぬなら加賀の側がいい』という下心と『自衛官として逃げるわけにはいかない』という責任感から残っていた。
実は見た目に合わず居合の達人で、相手の騎士から奪った聖剣『瑞雲』でその場の防衛に加わるようになる。
なお、その『瑞雲』はそのまま彼女のものとなった。
加賀が特殊派遣戦闘団の一員として最前線に送られることになった際には『付いていかせてほしい』と明言し、周囲からは生暖かい目で見られている。
なお、千歳が加賀に思いを寄せていることに気づいていないのは当の加賀本人だけである。
武器解説
聖剣『マグニフィセント』……持ち主の威厳を高めることによって敵対者への威圧感を大幅に増大させ、戦闘意欲を削ぐことが可能。なお、魔素を結集して放たれる光属性閃光魔法・『ビッグバスター・ウェイ』は7千度という高熱を発するため、食らえば装甲車はもちろんだが戦車でもひとたまりもない。
ただし射程距離は50mと非常に短いため、威力は凄まじいものの日本人からすれば『近づかなければどうということはない』レベル。
魔力消費量が著しいが、『アトロシアス』によってそれを補っている。
魔剣『アトロシアス』……持ち主に対して空気中から魔素を取り込ませて魔力を回復させる魔剣であり、かつてクロマイト王国から神聖アルセニク王国が奪ったものを聖騎士パイラに持たせていた。
こちらも魔素を結集することで剣の威力そのものを高めることが可能になっており、収束した魔素による攻撃の効果がない……直接の斬撃でなければ倒せないような相手にはこちらを使用することが多い。
必殺技を『デスシウム』といい、斬撃の瞬間にまるで鋭い3本の爪に引っかかれたような軌跡が残るようになっており、斬られた対象は魔素を吸収されて弱体化する。
ちなみに、鞘から抜いていない状態では魔素を取り込ませる効果は発動しないが、あまり長時間使い続けると魔力暴走により体の異常活性化が発生し、異常空腹や性的情動の暴走などを引き起こす。
聖剣『瑞雲』
イトストン世界の東部辺境にあるといわれる島国『ミカサ皇国』が誇る世界屈指の鍛造技術と魔法技術で鍛え上げられた聖剣。
形は江戸時代レベルの日本刀そのもの(太刀ではなく打刀)であり、居合などの抜刀術による一撃離脱戦法であろうとも斬り合いのような格闘戦であろうとも得意とする剣。
特殊能力として大上段からの一撃の際には風魔法と水魔法が発動し、斬撃の威力を高めることができるというものがある。
魔力を消耗する聖剣でありながら、魔法がほとんど存在しないと言われているミカサ皇国人が使用することを想定しているため、魔素の消費量はないに等しく、魔力がほとんどない日本人でも特殊能力を使うことができるレベル。
聖剣『流星』
こちらも瑞雲同様にミカサ皇国が鍛え上げた剣なのだが、剣というよりは大きな鉈とでも言うべき形状をしており、切れ味よりは頑強さと重さで敵を力ずくでぶった切る想定の剣。
こちらも瑞雲同様大上段からの一撃の際には魔法の補助が働くようになっており、瑞雲と異なる点としてはそれが炎属性と地属性の魔法によるものという点である。
登場国家
日本国
ご存じ我らが祖国。理不尽に異世界の戦いに巻き込まれたが、異世界のへ行けば地球世界のしがらみを断ち切ることができるかもしれないということに一部官僚たちが誘惑され、イトストン世界へ転移することを決める。
新型コロナ及びそれに伴う経済危機をギリギリで乗り越えたばかりであったため、実は経済的には結構危ない状態だったという一面があるが、転移後はついてきた台湾やトルコと共にイトストン世界で生きていくべく頑張っていく。
陸上自衛隊の兵装は現実とほとんど変わらないが、海上自衛隊と航空自衛隊に関しては転移後、大増員と新兵器の量産に伴い、新たな部隊が多数発足されることになる。
ラズラ・クロマイトと自衛官の加賀出雲の仲がいいことを政府は感づいており、一種のプロパガンダとしても利用する。
台湾
ご存じ我が国のお隣さんである国。大きさは九州地方に毛が生えたくらい。
基本的に平和主義で民主主義だが、中国共産党の厳しい圧政に耐えかねた者たちが建国した国なので、祖国防衛に関しては日本と比較にならないほど意識が高い。
日本とは正式な国交がないにもかかわらず、お隣さんということもあって『近くの異国』という感覚から、建国以来日本人の観光客が多い。
太平洋戦争を含めた日本占領中にはインフラの整備などをしてもらった縁もあって、近隣国家の中ではかなり親日的という一面を持つ。
陸軍と空軍は人民解放軍の上陸に備えて装備も練度も十分だが、海軍の装備更新が遅く、未だにかなりの旧式艦を使用している。
転移後は日本と正式に国交を締結し、トルコと3国による日・台・土による三国同盟を実現する。
位置関係は地球時代と変わらないため、日本の『もがみ』型FFMをライセンス生産する形で採用する、日本では旧式となった(それでも十分最前線で通用するのだが)90式戦車を購入するなど、日本の防衛産業にとってなくてはならないお客さんになった。
航空機に関しては優秀な企業も存在しており、日本とトルコとともに研究を進められるレベル。
トルコ
中東とヨーロッパとの中間に位置する国家で、明治時代に国交を締結して以来、紆余曲折を経て断交、再締結などを繰り返すが、基本的に親日的な国として知られる。
第二次世界大戦時には連合国側について日本国に宣戦布告せざるを得なかったが、日本に対してなんら武力行動をとることもなく、国民も反対、さらに戦後なんの賠償請求もしなかったという親日ぶりを見せてくれる。
そこそこの面積規模を持つ国家であるため、軍備もそれなりに充実している。
転移後は日本と台湾との三国同盟を締結し、相互に守り合えるようにとスクラムを組む。
食料に関しては日本も台湾もそうだが厳しいため、台湾が南で発見した小大陸に存在する国、『モリメシ共和国』と国交を締結し、食料を輸入している。
自国で開発した戦車と日本の戦車の重量と防御力の大きな差(比較して、の話だが)に驚愕し、日本と交渉することでフリゲートや戦車に関してはライセンス生産を許可される。
地球ではNATOにもワルシャワ系にも属さなかったためか、兵器には東西混合の色が見えるため、日本はそれを研究することで新たな技術を得ることに成功する。
転移後は日本の西側に存在する『グラファイト大陸』の東端に国土の北西部が融合し、東部および南部は完全な海になるなど、軍備の転換を進めなければならない状況になると同時に、日本にとっては大事な大陸進出のポイントとなる。
クロマイト王国
イトストン世界のグラファイト大陸東部において、魔獣と魔族、人間と亜人が共存しながら生活している国で、首都は王都クロム。
農業・漁業・鉱山業など様々な業種において種族同士で助け合っているため、とても温和な国民性。
国王はルチル・クロマイトだったが、6年前に神聖アルセニク王国に暗殺されて以降はラズラ・クロマイトが実質的な国家元首となっている。
平和に暮らしていたが、10年前から神聖アルセニク王国が各地に住む魔族を排斥し始めたことから抗議行為をしていたものの、8年前に神聖アルセニク王国が『聖戦』を宣言し、各地へ侵略を始める。
クロマイト王国を中心として各国は『自由連合』を組んで対抗するが、神聖アルセニク王国の保有している『聖剣』の前に強力な魔獣も魔族も次々と倒されてしまう。
指揮官も未熟なラズラだった(参謀クラスもそれまでに多くが戦死していた)ため、敗退に敗退を重ね、遂に王国内にまで侵入を許してしまう。
その結果ラズラが『異界転移門の術』を用いて異世界へと一時的に避難しようとしたのが物語の始まり。
日本転移後はトルコの北西部と陸続きになるため、日本にとってはそこが重要な侵入口となる。
海魔族、鳥魔族、獣魔族、鱗魔族、無生物族などの様々な種族が存在し、それぞれの長が様々な魔族や魔獣を従えている。
○海魔族……人魚族、魚人族、クラーケン、カリュブディス、海魔竜シーサーペント、甲魔獣など
○鳥魔族……ハーピー族、セイレーン族、エレメンタルバード、フェニックスなど
○獣魔族……哺乳族、ヴァンパイア族、ベヒーモス、海獣族
○鱗魔族……ラミア族、リザードマン族、ワイバーン、リントヴルム
○無生物族……各種ゴーレム族、デュラハン族、スケルトン族、ゴースト族など
○古龍族……各種属性龍、神龍種
神聖アルセニク王国
イトストン世界のグラファイト大陸のほとんどを支配する巨大国家。
首都は大陸中央の内海(地球で言う地中海のようなもの)に面しているアルセニオン。
普通に住んでいるのは人族のみで、それ以外は迫害・差別している。
国民が信仰させられている宗教『ウィゼライト教』の教えにより魔族や魔獣のみならず、エルフやドワーフなどの亜人族も差別対象となっているため、一見すると厳格な国内だが、一歩道を外れれば差別とそれに伴う暴力・虐待が日常化している。
元々は過激な宗派ではなかったのだが、10年前から急に『魔に属する者は排斥せよ』という教えが広まり始め、あっという間に国の中枢まで支配してしまった。
その後大量の『聖剣』を作り出すと、大陸各地へ侵略を開始し、ヘマタ共和国、アダマ王国、ラブラドラ諸島連邦など、様々な国を支配していった。
クロマイト王国には最も苦戦させられたが、最高責任者であるルチル・クロマイトを誘き出して騙し討ちにしたことで軍の能力が大幅に弱体化したため、その後は連戦連勝を続ける。
そして聖騎士パイラを筆頭とする排魔騎士団を先頭に押し立てて遂にクロマイト王国内部にまで侵攻するが、そこでラズラたちを含めた一部の魔族・魔獣・亜人などが異世界への転移門を開いて逃亡しようとしていることを知り、パイラたち排魔騎士団に殲滅を命じた。
その結果ラズラたちに続いて6千名が転移門を潜り、ラズラたちのみならず日本人にも襲い掛かる。
これが破滅の序曲となった。
実は統治者であるアルセニク21世に起きた異変こそがこの事態を引き起こすきっかけであったのだが、それを後に日本は知ることになる。
ミカサ皇国
転移後の日本の東、約500kmに存在する島国で、日本を鏡写しにしたような形状をしている。
首都は皇都フジノミヤ(日本列島に当てはめると静岡県あたり)。君主は桜花18世。
多数の人種と『妖怪』と呼ばれる魔獣・魔族が住んでいる他種族国家で、クロマイト王国同様に助け合って生きている。
日本人から見ると江戸時代中盤レベルの技術水準を持っているが、銃砲火器の概念がなかったためか遠距離攻撃はいまだに弓矢と大型弩弓である。
火薬を使う考えは持っているため、陶器製の機雷・炮烙を保有している、花火を作れるなど技術力は高め。
日本人が訪れた時には護衛艦の巨大さに愕然とするものの、日本刀などの自国に似た産物を見て交流を決める。
オリジナル兵器
海上自衛隊
『ふそう型護衛艦』
全長211.3m 全幅24.8m
基準排水量1万9300t
主機水素タービンエンジン×4 2軸
出力12万馬力 速力31ノット
兵装
○日本製鋼所製52口径155mm三連装砲 2基6門
○Mk.41 mod.20VLS 96セル&64セル
○17式艦対艦誘導弾六連装発射筒×2
○SeaaRam発射装置 2基
○68式三連装短魚雷発射管×2
○搭載ヘリコプター 無人対潜哨戒ヘリコプター・『QSH―01』×3
○乗員205名
備考・ラズラとの交渉により日本が転移することが判明し、異世界での戦いを考慮して建造されることになった、超大型の戦闘用護衛艦。
主砲には対地・対艦・対空のすべてに使用可能で、日本が用意できる火力では最大級といっていい52口径155mm三連装砲を2基装備している。
この主砲の砲身は元々陸上自衛隊の『99式自走155mm榴弾砲』に使用されている52口径155mm砲を流用したもので、元の自走砲が1分間に6発前後と言われていた発射速度だったが、護衛艦の電源と出力を利用できるようになったことから大幅に早まっており、3門合わせて1分間に45発、1問につき1分間に15発発射できるようになっている。
弾薬は1門につき150発と多数が搭載されている。
艦体も大型化し、かつての『高雄型重巡洋艦』並みの大きさとそれを超える排水量になったが、パワーのある水素タービンエンジンのおかげで30ノットを余裕で叩き出せる。
また排水量が増した上に主砲が大口径化したこと、相手から問答無用で攻撃を受けることが確定しているため、重要区画と艦橋のみだが100mm分の装甲が増加されており、これが排水量増大の一因となっている。
省力化にも重点を置いており、従来のイージス艦などが300名近くを必要としたのに対して、大型化したにもかかわらず185名で済むなど、日本側の苦慮が窺える。
元々は敵地奥深くに侵入した時に陸上自衛隊の上陸を支援するために普通の護衛艦を用いる予定だったが、いくつかの問題が生じた。
○対地攻撃に際しては既存の護衛艦に装備されている76mm単装速射砲及び127mm単装砲(5インチ砲)では制地権を持ち、尚且つ大部隊を展開できる相手に対しては火力不足が否めないうえ、有効射程も20km前後が限界なので、支援火力として期待し辛い。
○人員の確保に苦慮しており、1隻で多数を相手できるような艦があると助かるという点。
○大型艦というだけで相手にインパクトと威圧感を与えるため、交渉に赴く際の『威嚇』にもなる。
などである。
なお、この艦は戦後日本初の巡洋艦扱いとされるため、艦種記号が『CDH』になる。
『もがみ』型FFMが小型化と省力化によるマルチロール化を主体としているのに対して、こちらは大型化と省力化による人的資源の節約を目指している。
既存の護衛艦の一部(『たかなみ』型など)を早期退役の上で練習艦に艦種を変更し、練習には多数の人員を搭載できる旧式を、実戦には少数で済む新型護衛艦を充てられるようにという考えとなっている。
命名法則は戦艦と同じ旧国名で、『やましろ』、『ながと』、『むつ』、『やまと』、『むさし』、『おうみ』、『みかわ』が予定されている。
ちなみに国民からは『なぜやまとが1番艦じゃないのか』という声も上がったが、『扶桑型戦艦』の例を挙げられ、『我が国初の船には扶桑と名前を付ける場合があり、今回も戦後初の砲撃戦を重視した巡洋艦となったため、「ふそう」を1番艦とした』と言われて納得する人間が多かったという。
QSH―01
日本が開発した無人ヘリコプターで、主な役目は対潜哨戒と対艦攻撃、そして弾着観測である。
『SH―60J』と同レベルの搭載量を求められたため、スタブウイングには対艦誘導弾である『ヘルファイア』を2発ずつ装備可能となっているほか、短魚雷であれば1発ずつ、さらに対不審船用(という名目で使用できる)ハイドラロケット弾ポッドを1つずつ、さらに12.7mm重機関銃とその弾丸ポッドを装備可能という代物だ。
また、機体の後方には対潜哨戒用のディッピング・ソナーが仕込まれており、これを使用して対潜哨戒を行う。
護衛艦の内部から操縦可能になっており、護衛艦の大出力電波により150km離れたところでも操作可能となっている。
武装は以下となる。
○ヘルファイア対艦誘導弾×4発
○あるいは短魚雷×2発
○あるいは12.7mm重機関銃&弾倉ポッド×2ずつ
○観測装置(AIによる目標測的が主)
QAH―1
日本が開発した無人ヘリコプターその2であり、陸上自衛隊向けにQSH―1を改良したものである。
武装を多くするためにスタブウイングと搭載量を強化しており、スタブウイングのパイロンを4カ所に増やしている。
また、固定武装として機首に30mmチェーンガンを装備しているが、無人になった分搭載量が増大しており、1500発を搭載している。
そのため、対戦車誘導弾であるヘルファイアやハイドラロケット弾ポッドならば16発、さらに歩兵掃討用に海自同様に12.7mm重機関銃を弾倉付きで装備できるため、装甲車程度ならば誘導弾を使うよりも相手できる。
また増槽を装備すれば1500km以上の航続距離を得ることも可能。
海上自衛隊では護衛艦の内部から操縦できるが、陸上自衛隊では最新鋭の装置を使用して、操縦用電波照射装置を搭載した車両(陸自のトラックを改造したもの)で1台につき4機まで操縦できるようになっている。
ただし、ラジコンヘリコプターやドローンで訓練をする必要があるのだが、大きさゆえに操縦が非常に難しいため、オペレーターを育てるのに苦労している。
それでも従来の攻撃ヘリコプターが操縦と攻撃に2名必要だったことと比較すると1名で操縦も攻撃も可能ということから省力化に期待されている。
武装は以下となる。
○30mmチェーンガン×1基&弾丸1500発以上(詳細秘密)
○対戦車誘導弾&ハイドラロケット弾ポッド×8(ただし、一度に同じ武装で全て統一することは基本的にない)
○12.7mm重機関銃ポッド&弾倉×2
敵装備
魔導ストライクユニット
簡単に言えば、『魔力増幅器を搭載した魔女の箒』とでも言うべき存在(ある意味某『パンツじゃないから恥ずかしくないもん!』のストライカーユニットに似ているとも言える)で、搭乗する10代後半から20代後半の女性の魔力を、魔石を用いた増幅器で大幅に増幅させ、時速500kmという高速で飛行させる飛行機モドキ。
胴体の見た目はナチス・ドイツがアレクサンダー・リピッシュに開発させようとした『リピッシュP.13.A』に酷似しているが、翼だけはデルタ翼ではなく鳥の翼を模した雰囲気(某ジブリ映画のガンシップに近い形状)となっており、500kmでも十分飛行可能。
ただし、魔力の総量によって航続距離がかなり異なっており、長い者では1千km以上の行動半径を得られるが、短い者では200kmがやっとというような場合もある。
武装は『魔眼魔法』によって補足した相手に向かって爆裂魔法を内包した魔法を発射し、命中させる『魔眼誘導弾』で、目視し続けている間は照準を合わせていられるが、一度でも目視圏内から外れてしまうと魔導弾そのものが消えてしまうようになっている。
いわゆる、セミアクティブホーミング方式と言える。
文明水準からすれば超兵器としか言いようがなく、魔族側のワイバーンはもちろんだが、古龍種たちも大苦戦させられるほどの能力と数を誇る。
魔導合成生物(日本側呼称・キマイラ)
ラズラたちとの戦いで倒した魔獣の死骸を繋ぎ合わせ、魔石を埋め込むことで無理やり動かしている魔導キマイラとでも言うべき生物兵器。
魔石に仕込まれた魔法(日本的に言えばプログラミング)によって、『仲間』と認識している神聖アルセニク王国の兵士『以外』を全て襲うようにされており、日本人であろうと日本の兵器であろうと容赦なく襲い掛かる。
魔石は周囲の魔素を取り込んでおり、キマイラ活動のための動力源となっている。
既に死んでいることから痛覚の類はなく、攻撃してもコアとなっている魔石を砕かない限りは動き続けるため、日本側はこのキマイラの対処に戦車及び機動戦闘車を多く駆り出す羽目になる。
武器はその魔獣の身体的特徴(爪・牙・角など)に加えて、収束した魔素を爆裂魔法に変換して放つ『魔導爆射』で、日本人感覚ではちょっとした小口径の迫撃砲並みの威力と1kmという射程を誇る。
3・僕の異世界婚約者
概要・人より童顔で小柄な高校生男子・殿城嶺は、その容貌を常日頃から女子にからかわれ続けていた。
幼馴染でお姉ちゃん風をふかして彼を振り回す1つ年上の長田麻由美や、2つ年上で学園の実質上の権力者とも言われている風早グループの跡取り娘、風早汐音がその中心であった。
弄られる日々を過ごしていた彼は、毎晩のように夢を見ていた。
金髪でロングヘアーの、まるで春の太陽のような暖かな笑顔を見せてくれる大人びた女性と、日本とは思えない場所で遊んだり、勉強したりしている夢であった。
彼の理想は、『夢の中の優しいお姉さん』に出合うこと。ただそれだけだった。
そんなある日、学校で勉強していた彼は誰もいない学校の校庭に眩い光を見る。
その中から現れたのは、夢で見続けた女性だった。
これは日本を基準にすれば『一応』普通の男の子と、異世界から転移してきた彼を婚約者と慕う年上で優しいお姉ちゃん姫騎士の物語である。
殿城嶺
年齢・15歳 身長160cm
趣味・勉強と筋トレ
備考・『人より童顔で小柄』という特徴故に、常に年上の女子から玩具のように扱われてきた少年。
にもかかわらず、憧れの女性は『年上のお姉さん』という変わった趣味の持ち主。
というのも、彼の理想は毎晩見ていた夢に出てきた金髪でロングヘアーの、まるで太陽のような暖かな笑顔を見せてくれる大人びた女性だったからである。
家族構成は父、母、妹の4人家族。
そんなある日、その女性……エーリカ・フォッケウルフが日本に転移してきたことで人生が変わる。
その正体は、前世で、ドイッチュラント王国という国の第2王子、パンター・ドイッチュラントにして、エーリカ・フォッケウルフの婚約者という立場であった。
前世では兄にして第1王子のティーガー・ドイッチュラントの補佐となるべく教育を受けており、いずれはドイッチュラント王国の貴族で、エーリカ・フォッケウルフの実家であるフォッケウルフ辺境伯に婿入りしてその後継者となるはずだった。
エーリカ・フォッケウルフは幼い頃からの護衛を兼ねた側付きにして婚約者であった。
しかし、15歳で成人した際に国を豊かにするべく教育の一般普及や税制改革などを兄及び父に進言した結果、両名は快く受け入れてくれたものの、それをよく思わない貴族一派によって襲撃され、瀕死の重傷を負う。
その時、駆け付けたエーリカと『魂の契り』を交わし、『世界を超えて転生しても魂で繋がる』という状態になる。
エーリカはそんな彼の魂の痕跡を辿った結果、地球にパンターが転生していることを知ったため、国内にたった1つしか存在しない古代文明の秘宝・『異界転移の宝玉』を用い、自分の魂と繋がっているパンターの魂と接続、地球への転移を成功させる。
自分の前世を思い出してからは、すっかりエーリカにべったりとなる。
エーリカ・フォッケウルフ
年齢・18歳 身長180cm
B/W/H・99cm/59cm/94cm
趣味・魔術と武術の修行、嶺を甘やかすこと
備考・地球とは異なる世界から転移してきた長身豊満な美女。
地球へ転移してきた目的は、『前世の婚約者が転生してきているため、その人物と出会うこと』であった。
それが殿城嶺として生を受けたパンター・ドイッチュラントであった。
ドイッチュラント王国のフォッケウルフ辺境伯の娘で、幼い頃からの婚約者であったパンターのことを深く愛していた。
彼が襲撃されて瀕死の重傷を負った際には真っ先に彼の元に駆け付け、彼が助からないことを知って絶望するものの、パンターから『魂の契りを交わそう』と言われて結ぶ。
その結果、パンターとは文字通り魂で繋がっている状態となったため、彼が異世界・地球に転生したことを知る。
彼女は『パンターのいない世界に未練はない』として、ビスマルク城の宝物庫から『異界転移の宝玉』を盗み出すと、魂の繋がりを元に座標を地球・日本へ、時間をパンターが亡くなった時と同じ15歳に設定し、彼の元へと転移した。
嶺の学校に現れた時はメイスと片手盾に魔法の加護が掛かった鎧を着込んでいたので、教師から不審者と勘違いされるものの、圧倒的な殺気と魔術を放って押し通る。
そして嶺に出合うと、彼がパンターであることを確信し、『若様』と呼んで抱き着いたことで、魂が深く接続、嶺がかつてパンターだった過去を思い出すきっかけとなる。
その後は殿城家に『嶺の婚約者』として居候することになる。
ちなみに、嶺の両親と妹からはあっさりと『頼りになるお姉さん』としてとても快く思われている。
イメージとしては、青○イバーが成長して豊満になったような存在。
殿城春菜
年齢14歳 身長175cm
B/W/H・91cm/56cm/88cm
趣味・料理
備考・嶺の義妹で、中学2年生という年齢にもかかわらず身長が高い上に優れたプロポーションを誇る。
もっとも、その大きすぎる体躯もあって昔からからかわれ続けていたのだが、兄がいつも小柄な体で庇ってくれていたこともあって、成長しても尚ずっとお兄ちゃんっ子だったりする。
思春期を迎えても兄に冷たくすることはなく(父親はその限りではない)、よく一緒にいる。
そのプロポーションから中学生にもかかわらずモデルの勧誘が来ているが、本人は断り続けている。
元は嶺の母方の従妹だったのだが、両親が幼くして亡くなったことから引き取られた。
本人は兄のことを異性としても好いているが、前世からの婚約者であるエーリカが現れたことでその想いを封印する。
それでも兄妹としては未だに親しくしており、2人で出かけることもしょっちゅう。
長田麻由美
年齢・16歳 身長168cm
B/W/H・78cm/52cm/81cm
趣味・嶺を引きずり回すこと
備考・嶺の幼馴染で、昔から遊びに行くのに嶺を引っ張り回してはお姉さん風を吹かせて威張っていた。スレンダーな体躯をしており、どちらかというとボーイッシュ。
本当は嶺を男性として意識しているのだが、昔から姉御っぽく威張り散らしていたために今更普通の女性らしく振舞うことができず、素直になれない。
エーリカが現れてからは嶺がエーリカにべったりになってしまったことでエーリカに嫉妬し、彼女に突っかかるようになるが、エーリカに圧倒されてしまう。
その後、エーリカのかつていた世界から迷い込んできた精神憑依魔物『スペクター』に憑依されてしまう。
『んなこといいからとっとと続き投稿しろ』とか言われるかもしれませんが、一応意見として聞いてみたいので、ご意見お待ちしています。