第49話 浮遊大陸に帰還
そういえば、今の俺ってステータスどうなってるんだろうな。
「ステータスオープン」
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名前:新堂 将人
職業:農家
HP:142800/142800
MP:27900/30200
STR:5.4e+10 VIT:1.18e+73 DEX:7.45e+71
AGI:3.8e+10 INT:6.67e+72
スキル:人生リスタートパッケージ
特記事項:摂食(転生樹の実)、テイム(ドライアド×112)
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確認してみると、各種数値がこんな感じになっていた。
深層探索をしたからか、結構またエグい上がり方をしてるな。
てか、今日のところまともにMP消費したのは「物理攻撃無効貫通」の付与と「乱数調整」くらいのはずだが、それにしては結構消費したようだ。
よほど「物理攻撃無効貫通」の消費MPが大きかったのか、それとも意外と「乱数調整」がMPを食うスキルなのか。
仮にMP消費の大半が「乱数調整」だったとしても、どう大きく見積もっても一回あたり460以上消費する計算にはならないので、あまり気にすることでもないか。
いつもの如く、VITとDEX以外は一億あたりに戻すようお願いしとこう。
「みんな、いつもの要領でSTRとAGIとINTの調整よろしく」
「「「はーい!」」」
とりあえず、これでよしっと。
MPもこんだけあれば、二日足らずで400ヘクタールまで浮遊大陸を拡張できるな。
成長促進剤400HA1Yと3桁枚数のダビングカードを持つ今となっては、別に400ヘクタールと言わずその十倍くらいまで拡張してもいい気がするが、あんまり急激に拡張しすぎたら最初のトマトと大豆の売上が入るまでに運転資金が尽きかねないので、とりあえず400ヘクタールでいいだろう。
さて、ここからは、まず冒険者ギルドに行ってインペリアルエリクサーを売却……は、後でいっか。
運転資金にしたって、なんだかんだでまだ2000万イーサは残ってるしな。
この世界の現国王の年齢は知らないが、今コールが売りに行ってる不老トマトはおそらく国王にも回るので、「インペリアルエリクサーの納品が遅れたせいで国王が代替わりする羽目に」なんて事態を心配する必要は無いだろう。
400HA1Yもさることながら、1A10YNCなんていう成長促進剤まで手に入れてしまったからな。
今はできるだけ早く浮遊大陸に帰って、世界樹の成長促進を試したい気分なのだ。
「みんな、やっぱりINTのシンクロに率はまた一時的にゼロで」
「もうしてるよー!」
「たぶん、そうだとおもったー!」
「飛行」スキルを使う準備として、また一時的にINTを下げてもらおうとしたら……ドライアドたちからはそんな返事が。
「いつもの」なんて雑な指示でそこまで察してくれたのか。
頼もしいな。
などと思いつつ、俺は「飛行」スキルを発動して家や浮遊大陸のある方角を目指した。