585.処刑フラグ満載の嫌われ皇子のやりなおし~ギロチン刑に処され死に戻った俺ですが、死にたくないので民に善行を尽くしていたらなぜか慕われすぎて、いつのまにか世界を統べる王になっていました~
次回の更新でこのエッセイは一旦最後となりますが、更新日は4月6日18時ではなく、4月9日18時を予定しております。
[作者]
高野 ケイ 様
[あらすじ]
「俺はどうすればよかったんだ……?」
ブリテンの第二皇子であるアーサー=ペンドラゴンはギロチンにかけられながら己の運命を嘆く。度重なる重税や貴族の横暴に激怒した民衆の革命によって彼はその命を落としたはずだった。
だが、次に目が覚めた場所は自室のベッドだった。しかも、自分の姿は五年前の少年だったころに戻っていることに気づく。
処刑から逃れるのはどうすればいいのか……?
悩んでいた彼が何とはなしに、メイドに親切にすると脳内に不思議な声が響く。
『善行ポイントが加算されました。未来がわずかに変動いたします』
その声を救いと知ったアーサーは己の命のために人々に優しく接し、善行をつくしていった結果、歴代最高の王……『聖王』とまで呼ばれるようになる。
これは世間知らずで人の心がわからなかった少年が己の命のためにがんばっているうちに様々なことを知り成長するやりなおしの物語。
[感想]
タイトルが少し敬遠されそうな感じですけど、中身はめちゃくちゃ面白いです。一度読んだら面白くても読み返さない作品ってそこそこあるんですけど、この作品は結構な頻度で読み返すくらいには好きです。
作品の内容としては逆行と勘違いを合わせたもの。革命によって処刑された主人公が過去に戻り、処刑されないために必死になんとかしようとしたらどんどん勘違いされていって良い方向へと進んでいくお話。
主人公は確かに処刑されても納得できてしまうような人間だったんですけど、別に根っからの悪人とかではなく、昔から甘やかされたり利用されたりしていて人の気持ちがそもそもわからなかったんですよね。そんな中で革命によって人の痛みを感じられるようになり、逆行したことにより徐々に他者に対する認識や行動が変わっていくところが成長を感じられてとても良かったです。
ちなみに結構な頻度で主人公が勘違いされて持ち上げられる系の作品なので苦手な人は苦手かもしれません。
正ヒロインが誰なのか問題はありますが、個人的には婚約者のモルガンが一推し。気づいたら書籍化していましたが、イラストをみたらメイドよりもモルガンの方が圧倒的に好みでした。
ギロチン回避のために善行を積んでいく少年はやがて聖王と呼ばれる、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:8
恋愛:2
ハーレム:2
無双:0
[その他]
更新頻度:不定期
文字数:23万文字
読了時間:8時間程度
作品URL: https://ncode.syosetu.com/n6294id/