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581.玩具が魅せる異世界特撮

[作者]

オーメル 様


[あらすじ]


 社会に何の希望も見出せず、競馬が趣味のフリーター。

 大藤・一喜は社会的な負け組でありつつ、他者への関心を極限まで薄めた上で日々を静かに過ごしていた。

 ある日、彼は食べ物を買いにスーパーへ向かう道がおかしいことに気付く。

 普段の道は荒れ果て、目的地には見知らぬ廃墟が存在し、慌てて戻れば自身が住むアパートも半壊状態のままとなっていた。

 しかし扉を開けると、そこは普段の自分が暮らす空間そのものだったのだ。

 訳の解らぬ状況。再度開けた先の景色は彼の知るもので、しかし週末に扉を開けると見知らぬ世界に繋がっている。

 そこから始まる都市伝説のような日々。

 

 見知らぬ怪物、見知らぬ組織。全てが知らぬ世界を彼は元の世界で調べ、唯一怪物や組織が特撮番組・メタルヴァンガードと同じ存在であることを突き止めた。

 そして、突き止めたと同時に彼の人生は急転換を起こし始める。

 これは彼が偽りの英雄になる物語。表裏を欺く男が作り上げた、壮大な喜劇だ。


[感想]

めちゃくちゃ面白い。

物語は一言でいうとよくあるアニメ世界に転移して原作知識で俺Tueeeする系の作品。なんですけど、転移じゃなくて主人公の部屋が異世界と繋がったり、原作が特撮だったりとかなりテンプレとは違っています。また、こういう系の作品では珍しく結構がっつりシリアス要素や戦闘シーンがあるなど、読み始めると気づいたら夜が明けていて寝不足になるほどの面白さでした。

作品の感想は今書いたのがほぼ全てなんです。なかなかない設定の物語なので本当に読んでいて新鮮でした。特撮とありますが、特撮感はあまりないので気にせず読んでみてほしいです。ただ敵も味方もトランプのカードを使用して戦うので厨二心を擽られるのは勿論のこと、昔あった某ライダーの作品でそういうのがあったからオマージュなのかなあと思っています。

また、結構文字数もあるんですけど、未だに主人公の家と異世界が繋がった理由も分かりませんし、敵の幹部連中とも一切戦っていない状況なのでこれからまだまだ面白くなっていくんだろうなあと楽しみにしています。

ちなみに主人公の地雷がなかなか独特というか、どんどんキャラが尖りすぎてるのではという感じもありますが、気になる人はカードと異世界が殺伐しているせいってことにしておけばいいと思います。

最初のウソはやがてホントウになる、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。


[評価]

総合評価:8.5

恋愛:2

ハーレム:1

無双:4


[その他]

更新頻度:週1程度

文字数:65万文字

読了時間:20時間程度

作品URL: https://ncode.syosetu.com/n6122hi/

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