565.国家令嬢は価値なき俺を三億で

[作者]

氷雨　ユータ 様

[あらすじ]

　王奉院詠奈。それが俺の好きな人の名前。

　価値ある物はお金で買えると信じて疑わず、無価値な物は消えていいと豪語する彼女は、拝金主義なようで致命的な所が違う。彼女は欲しいと思った物に惜しまず金を投入し、絶対に手に入れようとする。それは友達のような関係性であっても例外じゃない。

　五〇〇万で友達として買われてから、俺こと沙桐景夜の人生は一変した。初めての友達に舞い上がった。同じ学校に通えたらどんなに良いかと思い、日々それを夢想した。

　中学を卒業した次の日、彼女は三億を両手に抱えて。

「景夜君を買わせてくださいな。私のモノとして」

[感想]

作者名を見てあって気づくかもしれませんが、メアリーの作者さんです。なので現実恋愛ではありますが普通のラブコメではなくダークなミステリー要素も入っています。なのでそういうのが好きな人にはおすすめです。

物語はなんか明らかにおかしいレベルでお金持ちの女の子に人生を買われた少年がなんかおかしいよなあと思いつつも学園生活を過ごすお話。主人公はヒロインに救われたのでヒロインのことが大好きです。そしてヒロインに限らず、ヒロインの周辺にいる女子は全員主人公に好意的というメアリーとは真逆のシチュエーションでした。

ヒロインが金持ちという言葉では説明できないほど権力を持っているのですが、現時点ではそこら辺の謎は明かされていません。ただまあオカルト的な要素が絡んでくるのかなあとは思っています。そこら辺前作を読んでいると面白い展開になりそうって期待できるので楽しみにしています。

個人的にお金の価値が全てというヒロインも珍しいので良かったです。

あとちょいちょい攻めてるなあってシーンがあるのですが、ギリギリなシーンがあるとこれ規約的に大丈夫なのかなと心配になる。

圧倒的な権利をもつ少女と救われた少年の共依存、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。

[評価]

総合評価:7.5

恋愛:4

ハーレム:5

無双:1

[その他]

更新頻度:ほぼ毎日

文字数:16万文字

読了時間:5時間程度

作品URL: https://ncode.syosetu.com/n5638ij/