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553.僕以外の人類はVR空間に移住した ☆

[作者]

佩ロッシュ 様


[あらすじ]


 死にゆく太陽を見捨てた人類は、VR空間に移住した――ただ一人を除いて。


 太陽が燃え尽きようとする時代、人類は寒さから逃れるためVR空間への移住を開始した。

 そこは全てがコンピュータで制御された仮想の世界で、快適に過ごせる最後の楽園だった。

 しかし、ただ一人極寒の現実に残される者もいた。


 主人公・アオは凍える体を抑え付けながらも、VR空間からの問い合わせを処理する業務にあたっていた――。


[感想]

ごりっごりのディストピアもの。なかなか万人受けは難しそうですが、書籍化もそうだけどアニメーション映画とかになっても普通におかしくない題材の作品でした。SF系の作品に興味のない人でも普通に読んでいて楽しめる、というか満足できる作品だと思います。

太陽の寿命がきて凍りつつある地球で、生者たちは時間を引き延ばして仮想現実へと逃げた未来。物語はそんな世界で1人現実でヴァーチャルの管理をしている青年のお話。何故主人公1人だけが凍えた世界で管理をしているのだとか、最初は終わりを迎えることをただただ待つ主人公が、1人の少女と出会って変わっていくところとかめちゃくちゃ面白かったです。

正直恋愛要素は入れるか迷いましたが、ヒロイン的な存在はいても恋愛とは少し違うのかなあという気がして0にしてあります。まあここら辺は人のよって意見が分かれると思います。

世界に残されたただ1人の青年とそんな青年に興味を持った仮想の少女、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。


[評価]

総合評価:8

恋愛:0

ハーレム:0

無双:0


[その他]

完結済み作品

文字数:13万文字

読了時間:4時間程度

作品URL: https://ncode.syosetu.com/n9300fz/










































【次回予告】

少しだけ変わった力のある軍人は呪いを受けた勇者と旅をする。


【追記】

次回作のタイトルがわかった場合、ネタバレ防止のために感想欄で直接タイトルを回答するのではなく、読んだ人になら伝わるなって感じで軽くボカしてくださると嬉しいです。

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