535.放課後、ファミレスで、クラスのあの子と。
[作者]
左リュウ 様
[あらすじ]
成海紅太、高校生二年生。母親が再婚し、新しい父親に加えて優秀な義妹までついてきた。そんな新しくはじまった生活に馴染めず、新しい家族から逃げるようにバイトを入れては、帰りにギリギリまで夜のファミレスで時間を潰す生活が続いていた。
そんなある日、紅太は自分と同じように、決まった時間に決まった席で、これまた同じように時間を潰している生徒の存在に気づいた。彼女は加瀬宮小白。紅太の通う星本学園高等部の有名人。大人気アイドルの姉にも劣らぬ美貌を持ちながら、姉とは違い人を寄せ付けないクール美女。
互いに互いの存在に気づいていても接触をすることもなく過ごしていたが、店内が混雑しているある日、紅太は偶然にも小白の隣の席へと案内されてしまう。更に家族からかかってきた電話。その通話を終えた時、小白の方から話しかけてきて……。
「……成海も、家に居づらいんだ?」
そこからはじまった『夜のファミレスで一緒に時間を潰すだけの関係』。最初はただそれだけのはずだった。
「ねぇ。私たち、意外と……」「気が合うな。色々と」
一緒に時間を過ごしていく中で次第に二人は、互いに惹かれはじめる。
[感想]
2人の距離の縮め方といい、出会い方といいめちゃくちゃ良いラブコメ。
物語は家庭に問題を抱える少年と、同じく家庭に問題を抱える少女が出会い、お互いの愚痴を言い合う関係を心地よく感じながら徐々に距離が縮まっていくお話。読んでてあっ、この2人の関係好きってなるよきラブコメでした。ヒロインは美少女なんですけど、いろいろあってモテるとは少し違いますし、作中でもそこをあんまり強調したりしていないので私としても読みやすかったです。
個人的にラブコメって出会い方と距離の縮め方が重要だと思っているのでそこに関してこの作品はめちゃくちゃ良かったです。元々がお互いを認識している状況から始まって、そこから関わっていって意気投合っていうの良いですよね。
1章がラノベ1冊分にならないかなあくらいの文量ですが、上手く話が纏まっていてかなり読み応えもありました。まだ2章の途中なのでどうなっていくのかはわかりませんが、このままいい感じの距離感でイチャラブしつつ結ばれて欲しいなあと思っています 笑
ふとしたきっかけで意気投合した2人の距離が徐々に近づいていく、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:8
恋愛:5
ハーレム:0
無双:0
[その他]
更新頻度:週1程度
文字数:15万文字
読了時間:5時間程度
作品URL: https://ncode.syosetu.com/n1232hv/
【次回予告】
SF×オーク
【追記】
次回作のタイトルがわかった場合、ネタバレ防止のために感想欄で直接タイトルを回答するのではなく、読んだ人になら伝わるなって感じで軽くボカしてくださると嬉しいです。