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524.退屈嫌いの封印術師

[作者]

空松蓮司 様


[あらすじ]


 『これまでの人生をノートにまとめるなら一ページで終わるだろう』


 牢屋に囚われた青年、シールは暇を持て余していた。

 閉鎖された空間、変わらない景色。牢屋にある本を読み漁る日々。


 気が狂いそうになるほど退屈な生活。

 そんなシールの牢屋に一人の新入りが来る。


 その名もバルハ=ゼッタ。79歳、男性。職業――封印術師。

 シールはバルハ=ゼッタの職に興味を持ち、暇つぶしに弟子入りする。


 そのせいで世界の命運を負うことになるとも知らずに。



[感想]

最初正直主人公無双のテンプレものかなあと思いきや、読めば読むほどどんどん面白くなっていって惹き込まれてしまいました。

物語はちょっとした理由で牢屋に入れられた主人公がそこで不思議な力を扱う老人と出会い、やがて出会う仲間たちと共に世界の危機に立ち向かっていくというお話。

序盤はいろいろとあって旅に出て面倒ごとに巻き込まれる的な感じだったのですが、徐々にやばい陰謀が明らかになったりしてどんどん物語が面白くなっていきます。どの章も面白いんですが、2章と特に5章が本当に最高でした。序盤で主人公も将来的にはチートといえるような力を手に入れるんですが、その力もまだまだ成長途中ですし、敵の方が圧倒的に強いんです。そんな状況だからこそ仲間たちの存在が輝くという。挫折も苦難も味わい全員が成長していくのが最高でした。

とりあえず早く続きが読みたい。現状主人公たちそれぞれに相対する敵キャラがいるんですけど、そういう展開ほんとに好きなので胸が高まります。

暇つぶしから始まり大切な人の未練を晴らすため少年は旅に出る、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。


[評価]

総合評価:8.5

恋愛:1

ハーレム:2

無双:1


[その他]

書籍化作品

更新頻度:不定期

文字数:47万文字

読了時間:15時間程度

作品URL: https://ncode.syosetu.com/n3241gk/

次回のあとがきでこれからについていろいろとお話がありますのでできれば見ていただけたらと思います!









































【次回予告】

不出来で悪役の彼は大切な人のため、偽りのベールを脱ぐ。


【追記】

次回作のタイトルがわかった場合、ネタバレ防止のために感想欄で直接タイトルを回答するのではなく、読んだ人になら伝わるなって感じで軽くボカしてくださると嬉しいです。

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