522.兵器創造の領域支配者〜崩壊し領域の現れた現代を、俺は『兵器創造』の力で生き抜いてやる〜
[作者]
飛楽季 様
[あらすじ]
『魔物に対する政府の方針について、自衛隊の防衛範囲を東京都内に縮小する事に決定致しました』
突然の発表により政府に見捨てられた地方に住む青年、灰間 暁門。絶望し一度死をも考えてしまう彼だったが、考えた末に生きる事を選び魔物が徘徊する外へと踏み出す覚悟を決めた。
外へと出た彼は不運にも魔物と出くわす。そして魔物との戦いで劣勢に陥り、死を感じた瞬間——彼は希望の力”ホープ”に目覚め、その力で何とか魔物を倒す事に成功する。
彼が目覚めた力は『兵器製作』——それは、刀や銃といった兵器や武器を作り出す能力だった。
その力は武器を作るだけに留まらず、能力の付与や、兵器の操作、自拠点作りにも適したものにまで次第に発展する。
——商業施設や市役所がダンジョン化し『領域』と呼ばれるものに変化した世界。彼は仲間を増やしながら領域を支配し、変化の原因へと近づいていく。
[感想]
自陣の勢力を増強して領域を拡大していく陣取りゲーム的なのが好きな人は気にいると思います。
大まかな世界観は突如ダンジョンとか魔物が出現し、一部の人間が特殊な力を得るというオーソドックスな現代ファンタジーもの。主人公は得た力を活用して自分の勢力を拡大していきます。
こういう系の作品って変化が日常に組み込まれてなんだかんだ平穏な場合と国とかの対応が間に合わず秩序が崩壊する場合がありますが、この作品の場合は後者で世界中が混乱して戦国時代的な感じになります。
他の作品に比べて陣取りゲーム的な要素があったり、世界の変わった背景に陰謀があったりと少し変わった要素があるのが良かったです。そういう設定の作品も他になくはないですが、登場人物のキャラとか細かい部分も含めて上手く世界観が作られていますしテンポ良く読み進められました。
ちなみに主人公の能力は他の能力に比べてかなり用途が広かったり成長率が高かったりと主人公補正的なのがありますが、まだまだ発展途上なため今のところチート無双感はそれほどないです。
現状は魔物とかダンジョンよりも人間関係の勢力争いがメインかなあという印象。
突如崩壊した日常で特別な力を手にした者たちによる群雄割拠、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:7.5
恋愛:2
ハーレム:1
無双:3
[その他]
更新頻度:不定期
文字数:27万文字
読了時間:10時間程度
作品URL: https://ncode.syosetu.com/n1550go/
【次回予告】
圧倒的な劣勢に立たされた人類は叛逆のため異世界から救世主を召喚するが、召喚されたのは無言で佇む鎧であった。
【追記】
次回作のタイトルがわかった場合、ネタバレ防止のために感想欄で直接タイトルを回答するのではなく、読んだ人になら伝わるなって感じで軽くボカしてくださると嬉しいです。